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ベンガラ色の江戸の街並みが残る、奇跡の集落「吹屋ふるさと村」を観光!岡山県・高梁市・吹屋地区】

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2016/02/03
ベンガラ色の江戸の街並みが残る、奇跡の集落「吹屋ふるさと村」を観光!岡山県・高梁市・吹屋地区】

岡山県の県庁所在地・岡山市から、高梁市までは、約1時間ほど。備中松山城や城下町以外にも隠れた観光スポットがあります。それは、ベンガラ色(赤褐色)の建物が建ち並ぶ吹屋地区。ほかでは見られない、コンセプトのある美しい江戸時代の風景を堪能できます。

備中松山城のプランはこちら
http://play-life.jp/plans/11808

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吹屋ふるさと村

高梁市の市街地からはなれた吹屋地区は、岡山自動車道賀陽ICから車で約50分ほどの場所。吹屋の町並み、ベンガラ色で統一された本当に美しい町並みです。

朱色とはちがう、すこしくすんだ紅色のベンガラは、日本古来の色のひとつとして、陶器や布、建物などの色づけなどに利用されてきました。

吹屋ふるさと村吹屋ふるさと村吹屋ふるさと村吹屋ふるさと村

吹屋の特徴は、街全体が統一されたコンセプトで造られていること。当時のベンガラ(赤色の顔料)で財を成したお金持ちたちは、個々の豪華さを競うのではなく、赤銅色の石州瓦とベンガラ色で街全体をそろえ、街としての美しい景観を作り出しました。江戸時代としては画期的な発想であり、現在もこの町並みが残っているのは、奇跡的なことといえます。

吹屋小学校

メインストリートからはずれて、5分ほど歩くと、旧吹屋小学校があります。かなりいい雰囲気の建物です。1900年(明治33年)に建物が完成し、学校は2012年に閉校。それまでは現役の木造校舎として国内最古でした。※保存修理工事に入り、現在は見学できない可能性あり

近くには、ホテル「ラ・フォーレ吹屋」があります。

旧片山家住宅

吹屋ふるさと村にある「旧片山邸」と「郷土館」を訪れます。ここは、ベンガラの製造と販売を手がけた商家の家。どちらも見ごたえのある建物です。

個別入館料:大人400円、小人200円
営業時間:9:00~17:00

吹屋の紅や

歩き疲れたら、茅葺き屋根のカフェ「紅や」へ。店内は、一見ガラクタのような物であふれていますが、工夫やセンスが散りばめられて、絶妙にアートな空間にまとまっています。吹屋ふるさと村には、他にもいくつかカフェや飲食店があります。

営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休

ベンガラ館ベンガラ館ベンガラ館ベンガラ館ベンガラ館

吹屋ふるさと村から車で3分くらいの「ベンガラ館」へ。

紅色をつける顔料ベンガラは、スペインのアルタミラ洞窟の壁画なども使われている、人類最古の顔料ともいわれます。そんなベンガラを作る、ベンガラの工場を復元したものが、こちらの「ベンガラ館」。ベンガラの製造工程を詳しく知ることができます。

入館料:大人200円、小人100円
営業時間:9:00~17:00

笹畝坑道

「ベンガラ館」からすぐの「笹畝坑道」へ。

こちらの「笹畝坑道」は江戸時代から大正時代まで採掘されていた坑道です。主に黄銅鉱、硫化鉄鉱が採掘されました。

ちなみに、硫化鉄鉱に、水をかけて風化させると硫酸鉄ができます、それを水で抽出するとベンガラの材料・ローハ(緑礬りゅくばん)ができます。乾燥させたローハを、粘土の盆にしいて、窯で焼くとベンガラ(酸化鉄)が完成。この製法を編み出した吹屋で、国産ベンガラの製造が始まり、富を得た長者たちによって吹屋の街並みが作られました。

個別入場料:大人300円、小人150円
営業時間:9:00~17:00

広兼邸広兼邸

江戸末期に建てられた、城郭のような富豪の家「広兼亭」。ここは、他のスポットからちょっと離れています。吹屋ふるさと村から車で10分くらい。

銅山経営とベンガラの原料のローハの製造で巨万の富を築いた富豪の家です。ここは 映画「八つ墓村」のロケが1977年と1996 年の二度行われました。※2015年9月から2017年2月末まで保存修理工事中で見学不可

入館料:大人300円、小人150円
営業時間:8:30~17:00

ベンガラ色の美しい町並みや、ベンガラの歴史にふれる旅を、吹屋でぜひ楽しんでみてください。

同じ高梁市の備中松山城のプランはこちら
http://play-life.jp/plans/11808

野口 武
編集者・ライター。1977年7月1日生まれ。大学時代にバックパッカーとして旅する。出版社に勤務し、ガイドブックなどを制作。現在、編集プロダクションJETならびに出版社まる出版に所属し、児童書を中心に多岐にわたる本を制作する。著書に『タオルの絆』(コープ出版)、『うごかすえほん はたらくくるまとまちをつくろう!』(まる出版)がある。
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