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鳥取の超ディープな温泉街・三朝温泉(みささ温泉) 愛国宿・西藤館の謎を解き、元ストリップ場跡をめぐる

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2017/02/06
鳥取の超ディープな温泉街・三朝温泉(みささ温泉) 愛国宿・西藤館の謎を解き、元ストリップ場跡をめぐる

鳥取県にある三朝温泉は、開湯850年という歴史ある温泉街ですが、いろいろとつっこみどころ満載のスポットが目白押しです。まず「三朝」は「さんちょう」ではなく「みささ」と読みます。他ではなかなか味わえない、魅力いっぱいの三朝温泉のスポットを紹介していきます。

・掲載時点の情報です。最新情報については各施設のHPをご確認ください。
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河原風呂 / 足湯 河原の湯河原風呂 / 足湯 河原の湯河原風呂 / 足湯 河原の湯

三朝温泉にある河原風呂。このお風呂、すだれで囲いはしてありますが、ほぼ丸見え状態です。中心地にあるので、結構人通りもありますが、入浴する人も中にはいます。手前に足湯、奥に湯船があり、いずれも無料で利用できます。

三朝温泉

ここが昔ながらの三朝温泉のメインストリートです。この通りには、歴史ある宿が軒を連ねています。飲食店やお土産屋、スナックも一軒ありました。

いずみ娯楽場

いずみ娯楽場では、射的やスマートボール、手打ちパチンコなどを楽しめます。

料金:500円/回
営業:15:00〜22:00※最終受付は21:40
定休:不定休

芝居小屋ニューラッキー 

こちらは、もとストリップ小屋で、現在は芝居小屋として使われています。週末などに営業しているようです。現在の看板は、取り外しできるようになっています。

元ストリップ場跡

細い路地を入っていくと、その先にも、元ストリップ場の跡があります。昼間であれば、建物の中を窓ごしにのぞくことも可能です。

てりふり屋

「てりふり屋」は、昔ながらの駄菓子屋の趣があります。ご飯時は休憩をして、夜おそくまで営業しています。ターゲットは大人のようですね。

営業:8:30~21:30※17:00~19:00まで休憩
定休:不定休

元薬局

しばらく歩くと、異様や看板の建物があります。何事かと思う人も多いと思いますが、今回、その謎を解いてきました。

この近辺には、最新鋭の防犯カメラを何台も備えつけているので、くれぐれもいたずらはしないようにしましょう。ドアにもドアノブがなく、侵入できないようになっています。ちなみに、これらの看板は、ちゃんと役所や警察に届け出を出して掲げているようです。

この建物は、もと薬局でした。シャッターの中には、解体工事の際に床下彼出てきたレトロな看板が並びます(特別に見せてもらいました)。

元店舗

その建物の反対側にも、愛国心を訴える建物が。ポスターには自民党の看板が。でも、鳥取県出身の議員・石和茂さんの目には黒い線が入っています。拉致被害者の会のブルーリボンのバッチを外したことが原因のようで、目も合わせたくないという主張のようです。

シャッターを開けると、竹島や、拉致被害にまつわるポスターが貼ってあります。貴重なポスターで枚数がなくなってきたため、陽に焼けるのを防ぐため、最近はシャッターを締め切っているのだとか。

元旅館

その先にも、靖国神社にまつわる文言がかかげられた建物があります。ここは元旅館&バーだったようですが、夜逃げをして売りにだされたものを買い取ったそう。

現在、中は改装を進めており、なんと温泉が湧いています。いつか泊まれるときがくるかもしれません。

西藤館西藤館西藤館西藤館

これらの一連のインパクトある建物は、三朝温泉でもっとも歴史ある西藤館さんの所有物です。創業はなんと1658年。現在、西藤館は、黒い鉄の門で固く入口が閉ざされており、一般客は泊まることができません。

琴桜関が療養に訪れたり、俳優の三国廉太郎や、写真家の土門拳もおとずれた、由緒ある旅館のようです。その温泉の効能は、ものすごいそうですよ。

西藤館

お庭にある看板を見てみると、皇居、靖国神社など行先?の案内看板が掲げられています。台湾とは友好関係を築いていますね。

この宿のご主人の西藤さんに案内していただきましたが、思想は「右翼」ではなく、「保守本流」とのことです。看板のメッセージを通して、国民に訴えかけるために、3棟の建物を買い取ったのだそう。この一帯は、三朝温泉の中でなんとも不思議な空気をかもしだしています。

一の湯 御茶屋旅館 (民営国民宿舎)跡

西藤館さんをさらに進むと、国民宿舎跡があります。現在は、川の反対側に立派な建物が建っています。

プランナール三朝という名前ですが、ホームページを開くと「三朝小唄」が強制的に流れてきます。プランナールはフランス語で白い芸術を意味するそう。どこか城を彷彿させる建物ですが、ややこの町には不釣り合いな気もします。
http://www.blancart.jp/

年季の入ったさまざまな建物

三朝温泉のおもしろいところは、古くなった建物を壊さず、そのまま残しているところ。数十年前の建物が、看板がそのままなので、かつてどんな業態の店があったのかが一目瞭然。

また、このエリアは2016年起こった鳥取中部地震の被害が大きかった地域。建物にはブルーシートがかかるなど、被災の後が見受けられる地域です。いちはやく復興することを願います。

一般的な三朝温泉のお散歩コースはこちら
http://play-life.jp/plans/15944

野口 武
編集者・ライター。1977年7月1日生まれ。大学時代にバックパッカーとして旅する。出版社に勤務し、ガイドブックなどを制作。現在、編集プロダクションJETならびに出版社まる出版に所属し、児童書を中心に多岐にわたる本を制作する。著書に『タオルの絆』(コープ出版)、『うごかすえほん はたらくくるまとまちをつくろう!』(まる出版)がある。
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