今回のプランの拠点はこのホテル。
写真からもわかるように、エントランスやロビー、そして客室のいろんなところにさりげない京都っぽさが。
京都の雰囲気を満喫できるささやかな心遣いが、特に初めて京都に来る人や外国からの観光客にはうれしいですね。
地下鉄烏丸線の丸太町駅からすぐの位置にあり、京都御所にも徒歩5分で行ける立地の良さもおススメポイントのひとつです。
丸太町通りを西に向かって行き、堀川通りに出たら南に進むと見えてくるのが1994年に世界遺産に認定された二条城。
江戸幕府初代将軍の徳川家康の時代に築城され、最後の15代将軍徳川慶喜が大政奉還を表明した城です。
今回は、まさに江戸時代の京都を見守ってきた二条城の中ではなく、一周約2kmのお堀沿いの外周を楽しんでみましょう。
江戸時代開始からさらに800年前に都だった平安京跡の一部や、見張り台としての隅櫓(すみやぐら)、平安時代の天皇譲位後の住居だった冷然院跡など、普段は見過ごしてしまうような歴史を感じられるスポットが意外にたくさんありますよ。
南北に走る堀川通りは京都の数ある通りの中でも大きい通りで、走行している車の量も多いです。
そんな現代の様相を少し離れて堀川通りを移動できるのが、この遊歩道。
階段を下っていくと、さっきまでの車の音も少し遠くに聞こえ、川のせせらぎが聞こえてくるほど。
川沿いに咲くムクゲやサルスベリの花を楽しみながら、都会のど真ん中を移動しているとは思えないゆったりした散歩が楽しめます。
下立売(しもだちうり)通り沿いにある小さなカフェ。
店内には天窓があるので太陽の光が降り注ぎ、アンティークな家具が並び少々レトロな雰囲気がなんともいい感じです。
ここのおススメは「こだわりたまごのオムライスセット(990円)」。
キノコやチキンなど4種類から選べるオムライスにオシャレなサラダと飲み物がついた、お得なセットです。
この建物は明治37(1904)年に完成し、昭和46年まで京都府庁の本館として使用されていました。現在の本館は別の庁舎となりましたが、この旧庁舎は今も一部が使用されています。
現役の官公庁建物としては日本最古ということで、平成16(2004)年に国の重要文化財に指定されました。
どっしりと構える正面や議場の姿には威厳を感じ、館内は西洋の雰囲気満載でレトロな風を感じることができます。
知事室からは遠く比叡山を望むことができ、かつての知事も多忙な合間にこの山を見て癒されていたことでしょう。
※一般公開していますが、見学には事前予約が必要ですのでお忘れなく!
下立売通りを通っていると気になるものが。それはこの「旧二条城跡」の石碑。
実は、この「二条城」とは、先ほどの世界遺産にも登録されている徳川家康により築城された二条城とは全くの別物。
室町幕府15代将軍である足利義昭の居城として、織田信長によって築かれた城だったのです。
京都は本当に、時代をまたいで歴史の舞台であり続けたんですね。
しかし、信長クラスの人物が建てた城の跡も、こんなにさりげなく石碑が建つのみとは…。
京都には至る所で歴史を感じる場所があります。むしろありすぎて、さりげなく残される運命になったところもたくさんあります(全部きちんと残すとキリがない!)。
だからこそ、ゆっくりのんびり歩いていると思わぬお宝級のスポットに出会えることも。
たまには時間に余裕をもって、そんな「のんびり京都旅」を楽しんでみてはいかがでしょうか。