10:00〜 ★受付&ウエルカムフード★
開催される場所は毎回違いますが、
今回は横浜ベイブリッジが臨めるテラスが素敵な「タイクーン」。
男性が多いですが、もちろん女性の姿も。
なにやらオシャレなフィンガーフードを食べながら開始を待ちます。
実はこのおもてなしも「バーベキュー」のひとつ。
ゲストにいかに楽しんでもらえるか、自分がいかに楽しめるかという気持ちが大事なんですね。
ホームパーティーや結婚式、飲み会や二次会など「参加者に喜んでもらいたい」とサプライズを用意したりイベントを準備すると思いますが、バーベキューも同じ。
日本では幹事が道具や材料の買い出しを頑張って、当日もひたすら焼いてクタクタになりながら片付ける…というイメージがありますが、本当のバーベキューは違うんです!
一番の目的は焼肉を食べることではなく「コミュニケーション」。
準備や片付けを楽にするちょっとしたコツやみんなが楽しめる仕掛けを学べました。
バーベキュー検定とは、日本バーベキュー協会が「焼肉ではなくパーティーとしてのバーベキューを日本で広めたい」という想いで考案した制度。初級・中級・上級があり、歌手のゆ○(柑橘系)やお笑いのさ○ぁ〜ずも取得しているそうですよ。
【バーベキュー検定試験 公式ホームページ】
http://www.jbbqa.org/kentei/bbq_mastersystem.htm
※受験料・認定料がかかります
10:00〜11:00 ★バーベキューの基礎を学ぶ60分★
いよいよスタート。
日本バーベキュー協会会長であり、アメリカBBQコンテスト審査員でもある下城民夫氏が本日の先生です。
バーベキュー検定初級は、当日の最後に30問のテストがあります。
そのための座学で「歴史とか道具とか学ぶんでしょ?」と思っていたら、全く予想と違っていました。
もちろん歴史や道具、調理法なども学びますが、それより「バーベキューをすることの意味」を考える場でした。
どちらかというと企業での研修で受けるようなコミュニケーションセミナーに近い印象です。
「相手の気持ちを考える」という想像力の大切さ、その場の意味、自分のモチベーション…バーベキューの基礎は仕事にも通じるものがありますね。
実際、バーベキュー検定を研修として導入している企業もあるそうです!
予想と違った授業内容に、参加者から「へぇ!」「深いね」「勉強になる」といった声が聞こえてきました。
11:00〜12:30 ★バーベキューの楽しみ方を学ぶ90分★
テラスに移動し、まずは手を消毒。実はここも重要なポイント。
バーベキューも含め、食は「安心・安全>美味しい」なんです。
今回の検定では、いかに安全に食べ物を提供できるか、そのコツやテクニックを細かく学びました。
特にこれからは湿度も気温も上がり食中毒も増える時期。
美味しく楽しく食べるために、皆さんも安全第一でお願いします!
さて、ここからは先ほどの下城先生がバーベキューを実演。
炭の種類や選び方、簡単な火起こしのコツなどを科学的に説明してくれて「へぇ〜!」の連続。みんな真剣に聞き入っています。
アメリカの炭はパッケージもお洒落ですね!
これがあるだけでリア充な感じがしちゃいます。
炭の置き方にもいろんなパターンがあり、目的によって変えるそうです。知らなかった!
例えば厚めの牛肉ステーキを焼くには200℃以上にする必要がありますが、そのための炭の置き方、温度の確認方法なども学びます。
温度といっても温度計は使いません。
「自分の手で200℃に達しているか確認しましょう、そこのあなた!」と指名されビビる男性。そりゃそうです、200℃って火傷しちゃうでしょ…と誰もが思いながら見守る中、ぐいっとグリルに手を近づけさせられ…
先生「グリルに手を近づけて、1ミシシッピ、2ミシシッピ、3ミシシッピと数えてください」
男性「1ミシシッピ、2ミシ…アチっ!!」
全員「オォ〜〜〜!!」
そう、3ミシシッピまで数えられたらまだ200℃じゃないという合図。
昔の人はこんな風に体で感じていたのですね。これなら温度計がなくてもマネできます。
※3ミシシッピ数え切ることが目的ではありません。絶対に火傷しないよう、アチっと感じた瞬間にすぐ手を離してくださいね。
ここからは実食、実食!
ステーキの美味しい焼き方…まずは高温ゾーンで外をカリッと焼き上げ、重しでぎゅっ。
肉の脂で炎が上がったら、水鉄砲で火を消すそうです。
アメリカでは子どもが喜んでやりたがるらしく、調理中も遊び心を忘れないところがパーティーらしくて素敵ですね。
ちなみに…大人はこの水鉄砲にウイスキーを入れて、チューっと自分や相手の口に入れて遊ぶらしいです…
酒好きならではの大人(だけど無邪気)な遊び、日本のバーベキューもこういった「スパイス」が加われば、もっと楽しめるはず☆
次はザ・アメリカンなド迫力バックリブ。
テレビや雑誌で見るやつだ…と歓声が上がります。
なかなかお目にかかれませんが、「バックリブ」とググれば通販で色々出てきますよ♪
通販なんて面倒…という方は、スーパーで手軽に買えるスペアリブでも大丈夫。
バックリブは、焼き上がりをじっくり待って最後に「お楽しみ」として食べるバーベキューメニュー。
こちらは前日の夜から「ラブ」と言うスパイスをまぶしておくと美味しさがアップするそうです。
↓↓日本バーベキュー協会 公式のラブが買えます↓↓
http://item.rakuten.co.jp/motonland/jbbqa_rub/
鶏胸肉もあまりのしっとりさに「やわらかっ」「なにこれっ」と驚きの声が続々。
私も今まで食べた中で一番しっとりした鶏胸肉で、そのジューシーさや燻製の香りが今も忘れられません。
切り方によって味や食感が全く違うのも面白いですね。
お次はブラジリアンバーベキュー。
日本ではウインナーをそのままコロコロ焼きますが、こうやって串に刺すだけでぐんと楽しい雰囲気に。
アメリカのおっさんにとっては、若い子と堂々と撮影できる貴重なチャンスだそうで…シャッターチャンスまであるなんてまさにパーティー!
コミュニケーションを自然にとれる仕掛けが満載ですね。
ピーマンやしいたけも丸ごと焼きます。
私は野菜ソムリエプロで野菜料理を日々研究していますが、ベストな火加減&炭火で丸焼きするとこんなにジューシーだったとは…!
ジュワッと口いっぱいにスープが広がるこの感じ…まさに小籠包です。
最後は食パンを焼いて、誰が一番グリル線が出来るかコンテスト。
アメリカでは実際にバーベキューコンテストで本気で競うそうです。白地とグリル線をくっきりキレイに焼き上げる、これが意外に難しくて盛り上がる!
12:30〜13:00 ★試験&エンドバーベキュー★
…と一通り学んだところで室内に戻り、10分間で30問の検定。真面目に聞いていれば解ける選択問題…のはず…結果は1ヶ月後です。ドキドキ…
いよいよ最後。バーベキューにも「シメ」があります。
焼きフルーツ、焼きマシュマロ、バーベキュー途中で焼き始めたバックリブ。
焼きバナナはおなじみですが、今回はオレンジやキウイまで!トロッと甘味が凝縮され美味しい!
アメリカンチェリーもオススメだそうです。
日本とアメリカのマシュマロは違うそうで、アメリカのマシュマロじゃないとふわっトロッとは焼き上がらないんですが、カルディなどで買えるのでぜひトライしてみてください。
バーベキューはコミュニケーションの場であること、
それを五感で感じることができて本当に充実した時間でした。
一人で参加しても誰とでも自然と話せてしまう、これもバーベキューのチカラですね!
急に全部をマネするのは難しいですが、例えばスペアリブやフルーツが加わるだけでフォトジェニックだし気分も上がりそう。
手ぶらで行けるバーベキュー場も増えていますので、GWや夏休みはぜひ「アウトドアでパーティー」を楽しんでみませんか?
今後の開催予定はこちら!
【日本バーベキュー検定 公式Facebook】
https://www.facebook.com/bbqkentei/
【日本バーベキュー協会】
http://www.jbbqa.org/index.htm