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【しおざわ雪譜まつり パート1】 雪に包まれた山中で、山伏による滝打ちの水行を見る

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2018/03/01
【しおざわ雪譜まつり パート1】 雪に包まれた山中で、山伏による滝打ちの水行を見る

新潟県南魚沼市で、毎年2月3週の土曜日に開催される「しおざわ雪譜まつり」は、2018年で34回目を迎えました。山伏の風習が現在も息づく、この地ならではのお祭りを紹介します。パート1は、滝に打たれる水行(滝行)です。

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南魚沼市清水

しおざわ雪譜まつりの最初の催しは、午前11時、南魚沼市清水にある火生の滝で行われる水行です。お祭りのメイン会場である塩沢駅周辺からは車で30分ほどの場所にあります。

国道291号を行き止まりまで直進して、路上に駐車。そこから徒歩3分ほどで火生の滝に到着します。「しおざわ雪譜まつり」の赤いのぼりが目印です。

南魚沼市清水

ここは霊峰・巻機山のふもと。滝の傍らには、「巻機大権現」の大きなのぼりが立ちます。周辺には、水行の様子をカメラにおさめようと、多くのカメラマンがスタンバイしていました。

すぐ近くのテントでは、甘酒や豚汁、お神酒などを無料で提供してくれます。

南魚沼市清水

11時を過ぎてしばらくすると、提灯をもった人に先導されて、山伏の一団が歩いてきました。

南魚沼市清水

白い装束に鉢巻、ふんどしをしめて、脚絆に草鞋という姿。先頭の山伏はほら貝をふいています。この中には、水行を志願した商工会のメンバーも含まれています。

南魚沼市清水

太鼓の音があたりにひびきわたる中、山伏たちは坂道をのぼって、火生の滝に向かっていきます。

南魚沼市清水

服をぬいでふんどし姿になった山伏が、お祓いを受けています。ちなみにこの日は大雪で、温度は零下となる非常に寒い気候でした。

南魚沼市清水

橋をわたって、滝に山伏が近づいていきます。最初は、滝の水に肩をつけて、少しずつ身体をならしていきます。そして、背中から一気に入り、流れ落ちる滝を一身に受け止めます。

南魚沼市清水

滝に打たれながら、真言を唱え始める様子は、なかなか見ごたえがあります。

もともとこの地には山伏がいましたが、1872年の修験禁止令の後、山から里におりて里山伏となりました。里山伏となった人々によって、山伏の風習が、現在も受け継がれています。その風習をもとに作られた祭りが「しおざわ雪譜まつり」です。  つづく

パート2 江戸時代から伝わるひな人形を愛でて、地歌舞伎を楽しむ 
https://play-life.jp/plans/20037

野口 武
編集者・ライター。1977年7月1日生まれ。大学時代にバックパッカーとして旅する。出版社に勤務し、ガイドブックなどを制作。現在、編集プロダクションJETならびに出版社まる出版に所属し、児童書を中心に多岐にわたる本を制作する。著書に『タオルの絆』(コープ出版)、『うごかすえほん はたらくくるまとまちをつくろう!』(まる出版)がある。
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※ 記事の情報は取材時点でのものとなりますので、変わっている可能性があります。