日本一短い距離で回れる七福神
みなさん、「七福神めぐり」というのはご存じでしょうか?
その歴史は室町時代にまで遡るといわれていますが、特に盛んになったのは江戸時代と言われています。
基本的には、1月1日から7日までの間に限定して回る期間となっているところが多いですが、中には通年を通して回ることができるところもあります。
なぜお正月がいいのかというと、その期間は、福神様が家にいるとされいて、縁起のいい七福神を回ることで、さらにご利益がいただけるというもの。
また、初詣を兼ねても行けるので、人気が高いとも言われています。
今回紹介するのは「日本橋七福神めぐり」
全長約4km弱、時間にして2時間程度、日本一短い距離で回れる七福神と言われています。
通常の期間は1月1日から7日までですが、それ以外でも御朱印帳片手に回ることは可能です。
色紙や御神像が乗った宝船が欲しい方は、お正月の時期のみになります。
Q1.七福神の回る順番は?
基本的に、回る順番は、特に決まっておりません。
しかし、駅に近いところが多いので、アクセスの良い場所から回るのがベストです。
Q2.必要な持ち物は?
基本的には、各所で用意されている「色紙」を持って回ります。
また、ご自分の御朱印帳をお持ちになれば、そちらに書き入れしてくださいます。
他にも、宝船に御神像を集めたり、福鈴を拝受できたりするところもあります。
Q3.七福神はどんなご利益があるの?
恵比寿『商売繁盛』、大黒天『子孫愛育』、毘沙門天『家内安全』、弁才天(弁財天)『恋愛成就』、寿老人『家庭円満』、福禄寿『延命長寿』、布袋尊『千客万来』と、それぞれとてもご利益のある七福神さまです。
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1.小網神社【福禄寿】
都内最強のパワースポット!
今回は、初売りにも行けるという事で「日本橋三越」を起点にご紹介してます。
先ず最初に立ち寄ったのは、こちら!
「強運の神様」として有名な、小網神社でございます。
こじんまりとしていますが、とても美しい、そして、落ち着いた雰囲気の神社です。
周りをビルに囲まれているあたりが、都会の神社を象徴してます。
なぜ、「強運の神様」なのか…
小網神社が「強運の神様」と言われる所以は、第二次世界大戦の際、戦地に向かう事となった氏子だが、こちらの神社の御守を受けた方全員が無事生還されたのだそうです。
また、昭和20年3月10日、東京下町地区に未曾有の災害をもたらした「東京大空襲」の際は、社殿を含む境内建物は奇跡的に戦災を免れています。
また、こんな話もあります。
旧社殿は大正12年9月1日の関東大震災において倒壊しましたが、当時の宮司は稲荷大神や弁財天等の御神体を抱え、近くの新大橋に避難しました。
そこへ大挙して避難してきた人々に混乱がなく、また新大橋自体も落ちずに、大勢の人が助かったといわれています。
当時の様子は、新大橋の袂にある避難記念碑にも「小網神社の御神体を伏して拝み、加護を願った」と記されています。
こちらの七福神の担当は「福禄寿」さまですが、境内には「東京銭洗い弁天」さまもいらっしゃいます。
みなさん、やはり「金運上昇」を願いたいのですね(笑)
わたしは種銭として、「ごえん」がありますよう、「5円」で。
ド定番ですが…(笑)
本当は、諭吉さんの方がいいのかもしれないけど、それを出す勇気はなかった…(汗)
そして、こちらが小網神社でいただける御朱印です。
こちらが、小網神社さんの御朱印になります。
強運厄除の「昇り龍」「降り龍」
社殿向拝の左右にある彫刻の龍は、天に昇る姿と天から降りる姿が対になっているのがそれです。
この龍は神社の御利益にちなみ、大人気の御朱印のモチーフにもなっています。
こちらは、東京銭洗い弁天。
こちらが、先ほどの銭洗い弁財天の御朱印。
こちらもとても立派です!
七福神の御朱印です。
そして、こちらがメインの七福神の御朱印です。
可愛い福禄寿の印が真ん中に押されています。
こちらの神社には、書き手さんが数人おりますが、わたしはこの墨書きがとても好きです。
お詣りする度に、違う墨書きがいただけるのも、御朱印めぐりの楽しみのひとつでもあります。
2.茶の木神社【布袋尊】
火伏の神、そして福徳の神布袋様を祀る
普段、こちらの神社は無人です。
なので、各神社さんで御朱印を預かっているのだとか…
わたしは、このあとご紹介する「水天宮」さんでいただきました。
「茶の木神社」は、下総佐倉の城主大老掘田家の中屋敷にあった、守護神として祀られていました。
社の周囲にめぐらされた茶の木が見事だったことから、この社名が名付けられたと言われています。
屋敷内だけでなく、周囲の町方にも、永年火災が起こらなかったため、火伏の神と崇められそうです。
昭和60年には布袋尊を遷座して、日本橋七福神の布袋尊としても、多くの信仰を集めています。
ビルの谷間にひっそりと、まわりに溶け込むかのように建っております。
思ったより立派な神社さん♪
しかも、地元のみなさんにとても愛されているようで、境内はもちろん綺麗ですし、何より、熱心にお詣りされている方を何人も見ました。
やはり、ご利益は本物なのかも…
こちらが御朱印になります。
先程も書きましたとおり、こちらの神社はお正月の7日間以外は無人です。
なので、他の各神社で「茶ノ木神社の御朱印をください」と申し出てください。
3.水天宮【弁財天】
言わずと知れた安産の神様!
こちらは水天宮前駅よりすぐ。
アクセスがとても良いので、七福神めぐりの拠点として、ここからスタートもいいですね。
ピッカピカのこちらの新社殿は、平成28年4月にできあがりました。
水天宮は、言わずと知れた、安産、子授けの神様です。
こちらのご祭神は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、安徳天皇、高倉平中宮(建礼門院、平徳子)、二位の尼(平時子)の三柱を祀ります。
総本宮は福岡県の久留米水天宮です。
東京水天宮は江戸時代、文政元年(1818年)に久留米水天宮から祭神の分霊を勧請しました。
この日は、こんなに静かな境内ですが、戌の日、大安の日などは、安産祈願に訪れる方々ですごい状態になるそうです。
拝殿の彫刻も素晴らしく、見ていてうっとりしてしまいます。
また、境内にも見どころがたっぷり。
拝殿手前には「子育て犬」。
周囲を取り巻く十二支のうち、自分の干支を撫でると、安産、子授け、無事成長など、様々なご利益があるといわれております。
また、「安産子育河童」は、お母さんと三匹の子河童の仲良し親子だそうです。
なぜ河童なの?と思ったら、こちらの水天宮の神使が河童さんなんだとか…
意外でした(笑)
そして、こちらが今回の目的の、「寳生辨財天(ほうしょうべんざいてん)」。
江戸の頃、有馬家上屋敷内には、市杵島姫(いちきしまひめ)神も祀られていました。
代々の当主は辨財天を篤く信仰し、第九代藩主 有馬頼徳公が、寳生流能楽の技を加賀藩の前田斉広(なりなが)公と競う際、稽古に励み辨財天に願をかけ、勝利をおさめたといいます。
学業・芸能、又「寳生」の名のごとく、財福のご神徳があると言われています。
ちなみに、毎月5日と巳の日には扉が開き、ご神像が拝観できます。
こちらが、水天宮の御朱印になります。
とてもシンプルな、朱印と日付のみの御朱印ですね。
そして、こちらが七福神「弁財天」の御朱印になります。
こちらもまた、印と日付のみ。
たまには、こういうシンプルなものも素敵です。
4.松島神社【大黒神】
「良夢札」が密かなブーム!
水天宮からは、道を渡ってすぐの場所にありました。
大黒様をお祀りする、「松島神社」です。
ビルの中にある小さな神社さんで、ピンポンすると、どうやら奥?上?からこちらの神社の方が来てくださいます。
向かって、右側に手水舎があり、その奥に御神体、大黒様が祀られてます拝殿があります。
向かって左側が社務所になります。
こちらの御祭神は、稲荷大神(いなりおおかみ)、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)、伊邪那美神(いざなみのかみ)。
ですが、七福神の大黒様ほか10柱が祀られております。
ひとつの拝殿でこれだけの神様が祀られているのは、あまりありません。
なので、1度の参拝でたくさんのご利益をいただいてしまいましょう!
また、「良夢札」(800円)というものがあり、中に願い事を書き、枕の下に入れ、良い夢が見られたら、お札を神社に返すのだそうです。
みなさんも、行かれた際には、ぜひ、いただいてみては?
こちらが松島神社の御朱印です。
力強い墨書きですね。
先程も書きましたが、ビルの中にある小さな神社さんなので、インターホンを押すと、どうやら奥?上?から奥様らしき方がいらっしゃってくださって、御朱印の対応をしてくださいます。
この辺りは、そういう感じのところが多い印象です。
そして、こちらが七福神の大黒神の御朱印。
こちらも特徴的で、すごく魅力があります。
真ん中の大黒様の朱印も素敵ですね!
5.末廣神社【毘沙門天】
勝負の神様がいる!
やはり、都会のど真ん中ということで、こちらの神社も、ビルの谷間にひっそりと、しかし、その景色に溶け込むように立っておりました。
うっかりすると、見逃してしまいそうな、とても小さな神社「末廣神社」です。
こちら「末廣神社」は、江戸時代の初期に吉原(当所葦原と称した)が、この地にあった当時(元和3年から明暦3年まで)その地主神、産土神として信仰されていたそうです。
明暦の大火で吉原が移転してからは、その跡地の難波町・住吉町・高砂町・新泉町の四ヶ所の氏神として信仰されたといいます。
こちらが拝殿になります。
三方をビルに囲まれて… なかなかスリムなスタイルです(笑)
こちらの「末廣神社」という名は、延宝3年(1675)、社殿を修復した祭に、由緒の良い中啓(末廣扇)が見つかったことから、これに因んで「末廣神社」と名付けられました。
御祭神は、宇賀之美多摩命(うかのみたまのみこと)
そして、七福神の担当は、武甕槌命(たけみかづちのみこと) すなわち毘沙門天さまです。
毘沙門天は、別名、多聞天と呼ばれており、勝運向上、疫病鎮め、厄除、財運向上、福徳繁栄など様々なご利益があります。
多くの願いを叶えてくれることから、「万能の神」とも言われております。
実は、こちらの末廣神社には、成功を収めた企業経営者や、億単位を稼ぐトレーダーが密かに足を運んでいるのだとか…
そんな噂がささやかれる神社さんですから、こちらには、そういう方々の強いパワーが集まっているわけです。
もし、あなたが富と財を手にしたい!!とするならば、こちらにお詣りするといいかも…♡
こちらが末廣神社の御朱印です。
すごく印象的な墨書きでしょう。
どちらの寺社でも書き手さんが何人かおりますので、その時にいただく御朱印は、やはり一期一会です。
有難く頂戴しましょう。
そして、こちらが毘沙門天の御朱印。
こちらも独特で、本当に素晴らしいですよね。
まさに、毘沙門天さまが立っておられるかのような墨書き。
わたし、特に好きな御朱印です♡
6.笠間稲荷神社 東京別院【寿老神】
運命を良い方向に導いてくれる♪
日本橋浜町に鎮座する笠間稲荷神社東京別社は、「紋三郎稲荷」とも称せられ、旧笠間藩主牧野氏の邸内社でした。
今から325年前の延宝9年に、牧野成貞が五代将軍綱吉から、下屋敷として拝領した土地で、現在の久松警察署前の小川橋・蛎浜橋辺から隅田川に至る21,269坪(約7万平米)の広さがあり、邸内には広大な屋敷と庭園、泉池を設け、築山には稲荷・山王・八幡を祀っていました。
その後、替え地が行なわれ、延享4年(1747年)に、牧野貞通が笠間に入封すると、御本社「笠間稲荷神社」を祈願所としました。
安政6年(1859年)には、御分霊を現在の地に合祀奉斎し崇敬したといわれています。
こちらの御祭神は、もちろん、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
「五穀豊穣」「商売繁盛」などのご利益があります。
確かに、街の中にひっそりと、且つ溶け込んでいる、こちらの神社。
お詣りしている間にも、ご近所の方と思われる方が、何人もの方がお詣りされていきました。
また、ご本殿に向かって左側に七福神の一神、寿老神がお祀りされております。
寿老神は長寿の神・お導きの神・幸運の神として、運命を良い方向に切り開いて下さる御守護で、日本橋七福神の一神として、毎日多くの方が参拝されています。
こちらは神社の御朱印。
これもまた、達筆ですね。
対応してくださったのは、若い巫女さんでした。
そして、こちらが七福神「寿老神」の御朱印。
こちらも達筆です。
神様のお姿が現れているかのようですね。
7.椙森神社【恵比寿神】
宝くじ当選祈願するならココへ!
こちらは「恵比寿神」が祀られております、「椙森神社」です。
御祭神は、五社稲荷大神。
五社とは、倉稲魂大神(うがのみたまのおおかみ)、素盞嗚大神(すさのおのおおかみ)、
大市姫大神(おおいちひめのおおかみ)、大己貴大神(おなむちのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)。
それと、恵比寿大神が祀られています。
創建は約1千年前。
田原藤太秀郷の平将門の討伐祈願や、太田道灌の雨乞い祈願などの記録も残る古社です。
祀られている恵比寿様は、右手に釣竿、左手に鯛を持ち、はじめは豊漁の神さまとして、後に「えびす顔」と言うとおり商売繁盛の神さまへと変化しました。
江戸時代には神田・柳森神社、新橋・烏森神社などと共に「江戸三森」として信仰されました。
10月の恵比寿神大祭は、毎年大いに盛り上がるそうです。
こちらの神社には「日本で唯一」の「富塚」があります。
江戸時代に宝くじの前身と言われる富興業が行われました。
富くじの抽選を、こちらで行っていたんだそうです。
それを記念して、境内には富塚と名付けた石碑があります。
関東大震災で被災したため、現在のものは二代目で、昭和二十八年再建を始め翌三月除幕式を行っています。
こちらの石碑を拝むと、どうやら宝くじに当選するという話です。
今日も億万長者を夢見て、たくさんの方がお詣りされていることでしょう(笑)
こちらが社務所でして、御朱印をいただくことができます。
神事がある時は対応できない場合もありますので、ご了承ください。
インターホンがありましたので、そちらを押すと神職の方が来てくださいました。
今回は、無事いただけた御朱印ですが、お忙しいようなので、
いらっしゃらない場合はまたの機会にいただきましょう。
こちらが神社の御朱印になります。
朱印がとても印象的です。
墨書きも丁寧に書かれてました。
そして、こちらが七福神「恵比寿神」の御朱印です。
可愛い恵比寿様の印もいいですね!
さて、ここまで回ったら、終了です。
ご苦労様でした。
ただ、日本橋七福神めぐりには、もう1か所、「寶田恵比寿神社」があります。
しかし、こちらは通常無人の神社で、お祀りしているのは椙森神社と一緒の「恵比寿様」。
なので、例外的で回らなくても良いとされています。
気になる方は、お正月の期間か、人形町でいちばん盛り上がるお祭りである「べったら市」のときに参拝するのがベストです。
では、出発点の日本橋三越まで戻りましょう!
いかがでしたか?日本橋七福神めぐり♪
七福神めぐり、いかがでしたでしょうか?
東京のど真ん中を巡る、開運さんぽ。
日本一短い距離で回れるとあり、気軽に楽しめるのも魅力のひとつです。
また、近くには名店と呼ばれる場所も多く、ついでに美味しいものもいただけるのがいいですね♪
先程も書きました通り、本来ならお正月の7日間が七福神めぐりの期間です。
大変人気のコースなので混雑は必須ですが、新しい年の初めに、初詣を兼ねて行かれると、ご利益は倍増!ですよ。
ぜひ、いまからでも予定を立ててみては?
おすすめグルメ
日本橋と言えば、美味しいものもたくさん♪
ガッツリとお食事も良し、軽くテイクアウトするも良し。
お散歩で疲れたら、休憩がてらカフェに入るも良し!
老舗と言われるお店も数多くありますので、ぜひ、立ち寄ってみてくださいね。
近頃、密かなブームになっている「七福神めぐり」
ここ数年の「御朱印ブーム」も手伝って、 手軽にまわれる都内の七福神めぐりには多くの人が訪れております。
今回は、都会でありながら、それでいて風情を感じられる「日本橋七福神めぐり」にスポットをあててご紹介します。