子連れで行きたくなる♪歴史も楽しめる観光モデルコース!
今回は、卒論で「幕末のコミュニケーション能力」について書いた幕末大好き筆者が、何度も山口に通いつめて厳選したスポットをまとめてみました。
一度は行っておきたい歴史スポットや世界遺産を分かりやすく気軽に巡る、子連れでも楽しめる山口旅行のモデルコースをご案内します。
それでは、幅広い世代からも人気がある山口県観光の魅力の秘密を、子どもと一緒にひも解いて行きましょう!
子連れ山口旅行1泊モデルコース 1日目
9:00 山口宇部空港
綺麗な授乳室完備の空港
羽田空港から宇部空港まで1時間35分のフライト。
無事山口県入りしたら、ゆっくりと赤ちゃんのケアをしましょう。
授乳室は、国内線ターミナルビルの1階と2階に1ヶ所、国際線ターミナルビル2階に1ヶ所あります。
オムツ捨て用のビニール袋とゴミ箱があるので、交換後のオムツを捨てられて赤ちゃんも手荷物もスッキリ!
赤ちゃんの準備が整ったら…
山口1泊旅行へ、さぁ出発!
【子連れにこちらもおすすめ!】ときわ公園
東京ドーム40個分!緑と花と彫刻に彩られた総合公園
山口宇部空港から車で5分のところにあるときわ公園。
「21世紀に残したい日本の風景」「日本の都市公園100選」など数々のランキングに入る美しく広大な公園です。
園内には彫刻・動物園・遊園地・植物園・キャンプ場など丸一日でも遊びきれないほど施設が充実しています。
飛行機の中で窮屈していた赤ちゃんや子供たちを連れ出しましょう。
親子でのびのびとリフレッシュするとドライブ旅行へ気持ちよく出発できるのでおすすめです。
10:00 秋芳洞
日本最大規模の鍾乳洞
約1kmの観光路とあわせて公開されている秋芳洞。
秋吉台国定公園の地下100から200mにある鍾乳洞です。
山口宇部空港から車で45分のところにあります。
国の特別天然記念物である秋芳洞周辺には無料~400円程度の駐車場が点在しています。
お好みの距離間にある駐車場に車を停めて散策できます。
鍾乳洞に入ると、自然の力でできた壮大な景色に思わず息を飲みます。
天井が高く広々とした薄暗い洞窟の中に飛び交うコウモリにドキドキ。
薄暗い中でも草や小さな花が咲いているのを見つけると、生命力に思わず感動します…。
子供たちはさまざまな発見と体験で冒険家気分を味わえ、楽しそうです!
洞内は年間を通じて16度前後なので、夏場はひんやり涼しく冬は暖かく感じます。
雨の日も快適に観光できます。
入口から約400mまではベビーカーで行けますが、それより奥まで行く場合は階段や足場の悪い場所もあるので抱っこひもをおすすめします。
11:30 秋吉ファームガーデン
山口の特産品が食べられる複合施設
安心・安全・健康をテーマに地元産の食材を使った食品の販売店やレストランなどがある秋吉ファームガーデン。
その中のブルーベリーハウスでは、 大人から子供まで農業学習・体験・遊び・買い物ができます。
おむつ替えシート付きのトイレもあります。
ファームガーデンでは、家族でブルーベリー摘み体験ができます。
家族で摘んだ新鮮なブルーベリーなら赤ちゃんも喜んで食べてくれるかも!
ブルーベリーハウス内では、採れたてのブルーベリーを使用したアイスクリームや焼きたてパンが人気です。
ブルーベリーの香りが口いっぱいに広がる色鮮やかなブルーベリーマカロンは手土産にも喜ばれます。
また併設のレストランサビエルカンパーナは、農園の新鮮野菜を使用した四季折々の素材を実感できるブッフェレストランです。
ベーカリーの焼きたてパンもブッフェに並びます。
秋芳洞探検でペコペコのお腹におすすめです。
【子連れにこちらもおすすめ!】道の駅おふく
花とお湯に出会える安らぎの駅
秋吉ファームガーデンから車で1分、同じ通りに並んでいる道の駅おふく。
2018年にリニューアルオープンし、ますます活気のある道の駅となりました。
新鮮地元野菜や手作りグルメの物販エリアや地元野菜を使用したジェラート店、開放的なカフェを思わせるレストランなどおしゃれな道の駅です。
併設の温泉施設では全浴槽かけ流しの露天風呂や電気風呂、さらにはジェットバスなど種類も豊富な温泉を楽しめます。
山口県日帰り温泉ランキング1位にも輝く良質の温泉、足湯もあるのでぜひ立ち寄ってみてください。
※画像はリニューアルオープン前のものです。
13:00 別府弁天池
コバルトブルーの池はまるで…モネの池
山口県にもモネの池のように美しい絵画のような池があるんです!
時間を忘れるほどに見入ってしまう別府弁天池。
見てみないとこの不思議な感動が伝わらないくらい、透明度が高く美しいです。
別府厳島神社の境内にあります。
その昔、この辺りを開墾したものの水不足に悩む長者が、夢のお告げ通りに弁財天を勧請すると水が湧きだしたという伝説が残っており毎年秋には念仏踊りが奉納されています。
厳かな雰囲気の中、こんこんと湧き出るコバルトブルーの池は、見ているだけでも癒されます。
地元の人たちからも大切にされてきたこの池の水を飲むこともできます。
池の水は日本名水百選に選定され、灌漑や養鱒にも利用されています。
隣の釣り堀ではニジマス釣りができます。
目の前で泳ぐニジマスに赤ちゃんも大喜びです。
釣り堀でニジマスを釣ると、池の横にあるお店で塩焼きしてくれます(1尾 300円)。
14:00 秋吉台サファリランド
ホワイトタイガーがいるサファリランド
赤ちゃん連れにおすすめなのが秋吉台サファリランド。
なぜなら、しっかり窓を閉め、ドアに鍵を掛けておけば車の中から赤ちゃんも安心して楽しめるからです。
さらに3歳以下の入園料は無料だからです!
車から降りずにそのまま入園できます。
車の中からは、臨場感ある動物を間近で見られます。
マイカーコースなら1周約35分で周れます!
園内には動物ふれあい広場・遊園地・レストランなどがあり一日楽しめます。
授乳室・ベビーシート・多目的トイレのほか、ベビーカーの無料貸し出しもあります。
16:30 萩城城下町
歴史を身体全体で感じられる世界遺産の城下町
1604年に毛利輝元が萩城を築き、36万石の城下町として栄えた日本有数の史跡都市である萩市。
日本海に面したこの萩で、幕末から明治時代へと日本の政治・産業の革命が始まりました。
多くの偉人、産業を生み出したこのエリアは、2015年「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されました。
萩の城下町の散策は、タイムスリップの感覚を楽しめます。
【子連れにこちらもおすすめ!】萩循環まぁーるバス
市民や観光客に便利な100円循環バス
萩市役所前発着の西回り「晋作くん」と東回り「松陰先生」の2ルートのバスが、約30分毎に運行している萩循環まぁーるバス。
運賃は100円とリーズナブルですが、さらに1歳未満児は無料、そしてなんと1歳以上6歳未満児は、同伴者1人につき3人まで無料という太っ腹。
子連れに優しい萩循環まぁーるバスは萩観光におすすめです。
萩・明倫学舎(世界遺産ビジターセンター)
藩校の貴重な遺構!日本最大の木造校舎
萩観光のスタートは、萩・明倫学舎から行けばスムーズです!
萩・明倫学舎は、萩市役所の道路をはさんで反対側の立派な建物なのですぐ分かります。
萩藩のころは萩藩校明倫館と呼ばれていました。
毛利家家巨の子弟教育のために建てられ、萩藩の人材育成の中枢を担い、全国屈指の規模を誇った藩校でした。
その後、明倫館の跡地は明倫小学校となり、2014年まで小学校として、国登録有形文化財のこの建物の中で授業が行われていました。
藩校跡に建つ日本最大の木造校舎としても貴重な建物は、2018年に萩・明倫学舎と命名され、萩の新たな観光起点となり、今にいたります。
当時の佇まいを残すレトロな館内には世界遺産ビジターセンターがあります。
こちらでは、世界遺産の中でも近代化の原点といわれる萩の5資産と、8県11市にわたる23資産全体もあわせて分かりやすく学べます。
そのほか、幕末ミュージアム・レストラン・カフェなどがあります。
ご当地キャラ萩にゃんも色んなところにいます。
赤ちゃんと一緒に探してみてください!
萩・明倫学舎に興味を持った方には、無料ガイドをぜひ予約しましょう。
前日までの予約で2号館のみ40分程度(※要望に応じて変更可能)のガイドのお話を聞けます。
幕末の萩の歴史を親子で楽しく学べますよ。
館内には厳選した萩のものを取り揃えたお土産ショップがあります。
ここでしか買えないレアグッズも販売されています。
おむつ替えシートのあるトイレは本館・2号館とも1ヶ所ずつあります。
授乳室はありませんが、スタッフにお声掛けすると臨時で内鍵のかかる部屋をご案内してくれるので、赤ちゃん連れでも安心して歴史観光を満喫できます。
レストラン 萩暦
小学校の中にあるおしゃれレストラン
そんな歴史の流れを感じる校舎の中で、萩の旬の味を楽しめるレストラン 萩暦があります。
萩明倫学舎内の教室の一室にあるレストランです。
カジュアルなカレーやどんぶりから、本格的な萩料理の御膳やふぐ刺し、デザートまで幅広いメニューがあります。
ランチやティータイム、大事な人とのディナータイムなどさまざまシチュエーションで満足できるレストランです。
松下村塾
世界遺産登録!日本を躍進させた維新志士たちを輩出した塾
吉田松陰の志を継ぐ維新志士たちを数多く輩出した塾、松下村塾。
幕末期に吉田松陰が主宰した私塾で、2015年に世界遺産に登録されました。
吉田松陰は精神的指導者・理論者・倒幕論者として知られます。
「このままの江戸幕府では、日本は世界に取り残される」と討幕論を唱え、老中間部詮勝暗殺を画策して投獄されました。
そして、安政の大獄により30歳の若さで処刑されました。
ここで萩エリアが所属する世界遺産についてご説明します!
日本は、幕末から僅か半世紀の間に製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業において急速な産業化を達成しました。
そして非西欧地域で最初の産業国家となりました。
このことは、世界史的に極めて珍しく意義のある歴史と認定され、「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されたのです。
この世界遺産には萩エリアのほか、九州・山口を中心に8県11市に23の資産があります。
萩エリアを含む世界遺産についてご理解いただけましたか?
そんな世界でも認められ、特筆すべき発展をとげた日本。
この日本を自分の命を燃やしながら牽引してきた幕末志士たちが学び、ともに成長する場となった松下村塾はぜひ親子で行ってみてください。
志士たちの熱い息づかいが聞こえてきそうです。
私たちにもまだまだできることがあるはず!そんな気持ちになれるスポットです。
萩反射炉
国の史跡にも指定されている世界遺産
1856年に建設した反射炉の遺跡で、煙突にあたる部分の高さ10.5mが残っています。
艦船銃砲等の材料熔解製造に使われていました。
反射炉の遺構が現存するのは、全国でも静岡県伊豆の国市の韮山反射炉と鹿児島市の旧集成館、萩市の萩反射炉の3ヶ所のみというレアスポットです。
歴史の教科書で見たことがある反射炉、実物を見に行ってみませんか?
無料駐車場があり、春は桜が見事です。
世界遺産の穴場スポットです!
20:00 ホテルにチェックイン
歴史の世界にタイムトラベルした夜は、日本の歴史に思いをはせつつ家族でゆっくりと語り合うのもいいですね。
山口県は自然も歴史も世界規模でダイナミックです!
明日もエネルギッシュに楽しめるように、しっかりおやすみしましょう。
子連れ旅行1泊2日モデルコース 2日目
9:30 元乃隅神社
青い日本海&赤鳥居がフォトジェニック!
アメリカのテレビ局・CNNが発表した「日本で最も美しい場所31」のひとつに選出された元乃隅神社。
2019年1月1日に、元乃隅稲成神社から元乃隅神社へ改名されました。
商売繁盛・大漁・海上安全・良縁・子宝・開運厄除・福徳円満・交通安全・学業成就・願望成就の大神です。
高さ約6mの大鳥居の上部にあるお賽銭箱に見事お賽銭が入ると願い事が叶うといわれています。
ぜひ挑戦してみてください!
10:30 角島大橋(つのしまおおはし)
山口県代表、SNS映え間違いなしスポット!
2000年に下関市と角島を結んだ角島大橋。
数多くのテレビCMやロケ地として人気の橋なので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
こんなに素晴らしい角島大橋の通行料は、なんと無料です!
通行料金無料の離島架橋としては、沖縄県の古宇利大橋(全長1,960m)についで、日本第2位の長さ(全長1,780m)です。
お天気の日は絶景を眺めつつドライブできます。
雄大な日本海に沈む夕日もおすすめです。
12:30 関門トンネル人道入り口(下関側)
海の下にある県境を歩こう!
珍スポットを訪れてみたいなら、関門トンネル人道入り口(下関側)がおすすめです。
山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ、全長780mの歩行者用海底トンネルです。
トンネルは上下に区切られ、上は車道、下は徒歩で通行できます。
下関側からは約300mで県境に辿り着き、歩いて片道約15分で本州から九州に渡れます。
海底を歩いて渡る珍しい県境は、不思議な気持ちを体験できます。
13:00 唐戸市場 活きいき馬関街(ばかんがい)
下関の新鮮な海の幸をご賞味あれ!
金土日祝日のみ開催される、唐戸市場 活きいき馬関街。
海鮮屋台がひしめき合い、その場でお気に入りのお寿司や海の幸を選んで食べられる観光向けの市場です。
月曜から木曜は活きいき馬関街は営業されておらず、2階の回転寿司や食堂しか営業されていないのでご注意ください!
土日祝はご覧の通りの大混雑!
でも営業しているお店が多いので、寿司・蟹汁やふぐ汁・海鮮丼・ふぐなどの揚げたて天ぷら・マグロのコロッケ・ジャンボサイズのアナゴなどメニューの種類も多いです。
平日の金曜日の馬関街は規模が小さ目ですが、ゆっくり食べられるので子連れにおすすめです。
たくさんのお店でそれぞれ個性的なメニューがあるので、後悔しないようにじっくり見て回ってから買い始めましょう!
【唐戸市場に通い詰めた筆者がおすすめする!持って行くべき便利グッズ 3選】
①ショッピングバッグ
あれもこれも買っているうちに両手がいっぱいになってしまうので
②お手拭き
お手洗いに行かずにすぐに食べられる、汚れた時にすぐ拭けるので
③ドリンク
販売されているドリンクは割高、且つ売り切れになることも。
熱中症対策や体の小さな子供へスムーズな水分補給のために!
屋内にイートインスペースがありますが、お天気がいい日はぜひ屋外で食べてみてください。
関門海峡を挟んだ九州地方を眺めながら食べる極上海鮮は、開放感もあり最高です。
唐戸市場の中には、トイレの中におむつ替えスペースがあります。
【子連れにはこちらもおすすめ!】カモンワーフ
レストランや土産物店が入っているシーサイドモール
唐戸市場に隣接するカモンワーフ。
おむつ替えシートのあるトイレや授乳室が完備されています。
海鮮グルメレストランや山口県の名産品が買えるショップが入っているので、観光スポットとしてもおすすめです。
14:00 海響館
関門海峡再現トンネルがある水族館
ペンギンと触れ合えたり、さまざまな種類のフグの展示や鯨の骨格展示があったりと山口ならではの海を楽しめる下関市立しものせき水族館海響館。
なかでも常時100種以上展示されているふぐコーナーは必見です。
授乳室・おむつ替え台 ・ベビーベッド完備・ベビーカー無料貸し出しもあります。
屋内で楽しめ天候にも左右されないので、赤ちゃん連れでもマイペースに過ごせます。
16:00 花の海
思わず笑顔になる!自然にふれあう季節体験農場
下関市から30分程度のところにある西日本最大級のシステム農場花の海。
いちご・ブルーベリー狩りやさつまいも掘りなどの四季折々の収穫体験ができます。
季節の野菜をたっぷり使った石窯ピッツア作り体験もできます。
施設内にはイタリアンレストランやパン屋さんなどもあるのでランチにもおすすめです。
ひまわり畑やポピー畑など、季節のお花畑も圧巻です。
やぎ・うさぎ・豚などの動物に餌をあげられるので赤ちゃんも大喜びです!
18:00 宇部空港
そのほかの、おすすめ山口特集はこちら!
子どもと山口県旅行って面白~い!
山口県は、街そのものが世界遺産や歴史的建造物だったり、フォトジェニックだったりするのでお散歩するだけでも充分楽しめます。
つまり、子連れ旅行におすすめなんです!
ぜひ赤ちゃんと一緒に山口へ行ってみてください‼
「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された山口県。山口県にはノスタルジックな歴史的建造物、四季折々楽しめる大自然などフォトジェニックスポットが満載です。本州最西端まで横に長い山口県には新幹線の駅が5駅もあり、アクセスも便利!今回は世界遺産だけでなく、歴史のホットスポットや絶品ご当地グルメなど子連れで楽しむモデルコースと、おすすめの子連れ歓迎宿をあわせてご紹介します。