今年の紅葉狩りは鎌倉に行ってみたい!
いよいよ紅葉の季節になってきました!
都内から日帰りで行ける鎌倉が紅葉狩りにおすすめです。
山と海に囲まれた自然豊かな鎌倉は中世鎌倉時代に政治の中心地として栄えました。
四季折々の自然美を楽しめる人気観光地ですが、特に、紫陽花や紅葉の時期には絶景が広がり紅葉狩り散策ができます。
古都鎌倉には歴史あるお寺や神社などの観光スポットや絶品グルメスポットが盛りだくさん!
今回は鎌倉の秋を存分に楽しめるおすすめの紅葉狩りスポットを厳選してご紹介します。
1. 円覚寺
夏目漱石「門」の舞台
臨済宗円覚寺派大本山の円覚寺。
鎌倉五山第2位と格式が高いです。
それでは、鎌倉五山という制度についてご説明します!
もともと中国南宋時代の官寺制度を模して鎌倉時代末期に北条氏が取り入れて制定されました。
鎌倉の禅寺を五つに格付けし、住職を任命し順次上位格の寺に昇進させることで人事権を幕府が握った制度です。
円覚寺は、モンゴル帝国の侵略戦争元寇(文永・弘安の役)の戦死者を慰霊するため、1282年に北条時宗が無学祖元(仏光国師)を招いて創建しました。
圧巻の**三門(山門) **は、夏目漱石「門」の舞台にもなりました。
三門は「空くう・無相むそう・無願むがん」の三解脱(さんげだつ)を象徴するといわれています。
つまり、今世の煩悩を取り払い、仏殿に至る門とされています。
北鎌倉の秋の風物詩ともいわれる門前の紅葉が見事です。
山門の手前右手の紅葉した大きな銀杏から始まり、山門を入ると奥までずっとモミジの紅葉が続きます。
例年11月中旬から見頃を迎え、鎌倉では一番早く紅葉を楽しめる人気の紅葉名所です。
北鎌倉駅を出てすぐのところにあるロケーション抜群の紅葉スポットです。
2. 鶴岡八幡宮
古都・鎌倉のランドマーク
1063年源頼義が氏神として信仰していた京都の石清水八幡宮を、由比ヶ浜辺に祀ったのが始まりといわれる鶴岡八幡宮。
源氏を再興した源頼朝が、1180年に現在の地に遷し、鶴岡八幡宮の基礎を造りました。
その後、頼朝が初の武家政権である鎌倉幕府の拠点を鎌倉の地に構え、東国社会の中心として鎌倉は栄えました。
鶴岡八幡宮で一番の紅葉スポットは、境内にあった樹齢1,000年以上の大銀杏でしたが、残念ながら2010年に倒れてしまいました。
現在は根の部分から新たな「ひこばえ」(若芽)が確認され、銀杏の木は成長を続けています。
現在、境内の 紅葉スポットは柳原神池と鎌倉国宝館前です。
色鮮やかに紅葉した木々が鶴岡八幡宮を引き立てます。
3. 明月院
絵画のような紅葉スポット
鎌倉随一のあじさい寺、明月院。
「悟りの窓」からは鎌倉を代表する絵画のような庭園の景色が見られるので観光客に人気のスポットです。
紅葉の時期になると、窓からは黄色や赤色、緑色など鮮やかな景色が美しく切り取られたインスタ映え抜群の景色を撮影できます。
順番で撮影できるので、納得の一枚をカメラに収められます。
秋の紅葉だけでなく、梅雨時期にはあじさいを楽しみにたくさんの観光客でにぎわいます。
4. 長谷寺
国内最大級の観音様を祀る「鎌倉の西方極楽浄土」
江ノ島電鉄長谷駅から徒歩約5分のところにある長谷寺。
一年中四季折々の植物が楽しめるので別名「花寺」と呼ばれています。
牡丹やあじさいで有名な長谷寺ですが、秋には境内のもみじが真っ赤に色づきます。
中でも本堂内舞台の床に鏡のように反射する紅葉は幻想的な別世界で人気スポットです。
毎年紅葉が見頃のころに開催される「夜間特別拝観」では、夕暮れと共にゆっくりと紅葉がライトアップされます。
境内からは由比ヶ浜の広大な海を一望できます。
紅葉狩りも絶景も楽しめるおすすめスポットです。
5. 報国寺
ミシュラン3つ星!絶景「竹の庭」
足利氏、上杉氏の菩提寺として栄えた報国寺。
1334年に、天岸慧広(てんがんえこう・仏乗禅師)が開山した臨済宗建長寺派のお寺です。
約2,000本もの孟宗竹に埋め尽くされた美しい「竹の庭」で知られています。
竹の庭や竹林には散策路が整備されています。
竹林紅葉散策を楽しんだ後は、休耕庵という茶席から凛と立ち並ぶ竹林を眺めながら抹茶と干菓子で一服できます。
干菓子は報国寺オリジナルの落雁で、季節ごとに変わります。
落雁が乗っている懐紙は先代の住職が描いた墨絵がプリントされています!
黄色や赤色の紅葉と、緑の竹、苔むしたお地蔵様など紅葉の時期限定のコントラストが見事です。
鎌倉の秋ならではの非日常的な風景を楽しめます。
6. 建長寺
国内初の由緒ある本格的禅寺
鎌倉五山第1位の格式を誇り、臨済宗・建長寺派の大本山である建長寺。
鎌倉幕府第5代執権北条時頼が、1253年に宗から来日していた高僧・蘭渓道隆を招いて建立した国内最初の禅寺です。
1775年に再建された国の重要文化財 、高さ約30mの巨大な三門は圧巻です。
東京ドームの1.5倍の広大な敷地にはたくさんの文化財が点在しているため、「建長寺境内」として国の史跡に指定されています。
境内には紅葉の季節になると紅葉のトンネルが続きます。
紅葉のメインスポットである境内最奥の半僧坊は先ほどご紹介した瑞泉寺方面へつながる天園ハイキングコースの入口となっています。
7. 鎌倉宮
真っ白な鳥居と紅葉のコントラストが映える!
鎌倉幕府を倒し平和な世を実現させたといわれる護良親王(もりよししんのう)を祀っている鎌倉宮。
1869年に明治天皇の勅命により創建されました。
鎌倉宮の社務所前にあるカエデの大木が紅葉見どころスポットです。
きれいに整えられた庭にはベンチが設置されているのでゆっくりと紅葉鑑賞を楽しめます。
境内には、御土牢、宝物殿、厄割り石、ふくまねき獅子舞など必見のスポットが点在しています。
じっくり散策してみてください。
鎌倉宮は、護良親王の通称である大塔宮(おおとうのみや)にちなみ、地元では大塔宮とも呼ばれています。
明治天皇の創建つながりでご紹介したいのが、鎌倉のランドマーク源氏山の一角にある葛原岡神社です!
後醍醐天皇に仕えた公家、日野俊基卿を祀っています。
縁結びのご利益がありカップルや女性に人気があります。
広々と開放的な空間に頼朝像が鎮座する源氏山公園の紅葉も併せてチェックしてみてください!
8. 東慶寺
ミシュラン3つ星!「花の寺院」
境内では四季折々の花が絶えることがなく、花の寺の中でも人気が高い東慶寺。
八代執権北条時宗の妻、覚山尼が開山した鎌倉尼五山第2位の格式あるお寺です。
かつては、「駆け込み寺」とも「縁切り寺」とも呼ばれる女性を救済するための尼寺でした。
「悪い縁を切って幸福を招く」との意味から、近年はパワースポットとしても注目を集めています。
東慶寺のシンボルである金仏が庭に鎮座されています。
金仏の周りにはいつも季節の花が咲いています。
北鎌倉駅から鎌倉街道沿い、徒歩4分の抜群のロケーションなので鎌倉散策の途中に立ち寄ってみてください!
9. 瑞泉寺
花と庭園の寺
夢想疎石が禅院相応の勝地として1327年に建立した瑞泉寺。
山号は錦屏山です。
紅葉谷を囲む三方の山が秋になると紅葉し、寺の背後に錦の屏風のように広がることから錦屏山と名付けられた歴史ある紅葉名所です。
禅の思想に基づいた庭園は、書院庭園の起源ともいわれ、国の名勝に指定されています。
開山堂の夢窓国師坐像(頂相彫刻)は国の重要文化財です。
建長寺と瑞泉寺を結ぶ天園ハイキングコースは紅葉を楽しめます。
天園ハイキングコースを峠の茶屋からの瑞泉寺方面に少し行く山道を15分ほど降りたところの開けた場所が絶景紅葉スポット、獅子舞です。
知る人ぞ知る、おすすめ穴場紅葉スポットですが足元が悪いところもあるので、スニーカーで行くことをお勧めします。
天園の見晴台からの景色を満喫したら、茶屋で一服しましょう!
10. 浄智寺
木々に包まれた古き良き鎌倉を満喫!
北条宗政の妻と子の師時が1281年に創建した浄智寺。
鎌倉五山の第四位です。
苔むした参道の階段と、静かな境内につながる山門の鐘楼が印象的です。
境内は、紅葉散策ができる源氏山のハイキングコースにつながっています。
落ち着いた雰囲気の書院など見どころも多数あり、素朴で静寂な鎌倉をゆっくりと感じられます。
総門の近くや石段付近では、上品に色づいた真っ赤なモミジが見られます。
11. 妙本寺
落ち着いて紅葉狩りできるスポット!
日蓮聖人を開山に仰ぐ、日蓮宗最古の寺院、妙本寺。
妙本寺が建てられている土地は、もとは鎌倉幕府2代将軍頼家の義父で有力御家人の比企能員の屋敷があり、1203年の「比企能員の変」(比企一族が北条氏に滅される事件)が起きた歴史ある場所です。
鎌倉最大級の木造仏堂は圧巻です。
紅葉の時期は、比企一族之墓の背後にある鎌倉市の天然記念物のイチョウが見どころスポットです。
境内は静かで、本堂の広縁に座りゆっくりと紅葉鑑賞を満喫できます。
静寂に包まれる鎌倉へお出かけしたいときにおすすめです!
紅葉の季節は鎌倉に行こう!
いかがでしたか?
11月から12月にかけてグッと美しさを増す鎌倉の紅葉。
昔から今までも、そして今年もきっと私たちを癒してくれることでしょう!
山と海に囲まれた自然豊かな鎌倉は中世鎌倉時代に政治の中心地となり、四季折々の自然美を楽しめる人気観光地です。特に、紫陽花や紅葉の時期には絶景が広がり散策におすすめです。今回は鎌倉の秋を存分に楽しめるおすすめの紅葉狩りスポットを厳選してご紹介します!