ローカル線の魅力
ローカル線とは、地方や特定の小規模地域を走る電鉄のことを指しています。
最近では、のどかな景観やレトロな雰囲気が支持され観光地化しているローカル線。
今回は、身近に行くことができる魅力たっぷりのローカル線をご紹介します!
関東地方のローカル線
1. 江ノ島電鉄(神奈川県)
日本一有名なローカル線
関東のローカル線で、最も有名で人気のある「江ノ島電鉄」。
”江ノ電”の愛称で親しまれている江ノ島電鉄は、鎌倉駅から藤沢駅をつなぐ計15駅を走るローカル線です。
車窓から、レトロな街並みと海が見えることで人気。
江ノ電は、バラエティー豊かなデザインでも評価されています!
こちらは、「ブルーリボン賞」を受賞した栄誉ある1000形。
可愛いイラストが子供たちに人気で、ほかの車両と比べて異彩を放つ存在です。
そして、気品と高級感のあるどこか懐かしい10形。
外観はオリエント急⾏のようなデザインで、⾞内は⽊⽬を基調としたレトロな雰囲気を醸し出しています。
江ノ電に乗って車窓からの景色を楽しんだり、途中下車してぶらぶら散策したり…。
江ノ電沿いは、海辺はもちろん、古民家カフェやアジサイが美しい神社など見どころ満載なスポットばかりです。
四季折々の景色を楽しめるので、ぜひ訪れてみてください!
今年の春は江ノ島デートがおすすめ!
2. 小湊鉄道(千葉県)
猫駅長に会えるローカル線
「小湊鉄道」は、千葉県市原市の五井駅から上総中野を結ぶ計18駅を走るローカル線。
春には、菜の花畑とのコラボレーションが楽しめます。
小湊鉄道が菜の花畑を駆け抜ける景色は、まさに絶景!
一度は行きたいスポットですね。
のどかな田園風景を眺めながら電車に揺られること1時間…「養老渓谷駅」に到着!
養老渓谷駅では、たくさんの猫駅長に会えます。
また、駅構内には足湯があり鉄道利用者は無料で入ることができます。
猫に足湯…とことん癒されましょう!
養老渓谷駅で降りたら、「粟又の滝」をお散歩するのがおすすめ!
「え…、本当に滝?」というほど傾斜が緩やかなこちらの滝は、幻想的な美しさで人々を魅了し、秋には紅葉で色づく絶景スポットです。
小湊鉄道に乗って、のんびり散歩を楽しみましょう!
千葉には癒される絶景スポットがいっぱい!
3. いすみ鉄道(千葉県)
ムーミン谷のような穏やかな自然の中を走るローカル線
房総半島南部の千葉県いすみ市と大多喜町を結ぶ「いすみ鉄道」。
約26.8kmの全14駅のローカル鉄道です。
菜の花畑の黄色の絨毯の上を走るいすみ鉄道は、まるでムーミン谷の世界観。
地元の方々や市区町村の会社などが育てる菜の花畑の見頃は、2月下旬から4月上旬。
上総中野駅では、先ほどご紹介した小湊鉄道と接続しJR内房線五井駅まで行け、房総半島を横断できます。
房総半島ローカル線の旅を満喫しちゃいましょう。
総元駅で下車し、南側へ徒歩5分のところにある「黒原不動滝」まで散策してみましょう。
本流の滝なので、緩やかな幅広い滝姿を一望できます。
滝の周辺には川が流れているので川遊びにもおすすめ。
次に乗る電車まで30分の時間でも充分に楽しめる散策コースです。
4. 流鉄流山線(千葉県)
歴史ある町をはしるローカル線
千葉県松戸市の馬橋駅と流山市の流山駅を結ぶわずか6駅の鉄道路線、「流鉄流山線」。
編成ごとに「流馬」や「流星」など名前やデザインが違う、可愛い車両が特徴的です!
ホームの椅子に、座布団が敷いてあるのも流山線の魅力の一つ。
なんだかほっこりしますね!
終点の流山駅には、車庫があり色とりどりの列車を見ることができます。
鉄っちゃんでなくても、なんだか興奮しちゃいます笑
また、流山は新撰組の縁の地として知られています。
流山は、近藤勇が最後に陣営を敷き自首した場所で「近藤勇陣屋跡」が残されています。
流山は、歴史ある建物を活用した古民家カフェや博物館が多く、レトロな雰囲気が漂う町です。
レトロな街並みが好きな方は、絶対にはまること間違いなし!
ぜひ訪れてみてください!
5. 銚子電鉄 (千葉県)
世にも珍しいイルミネーション電車
千葉県の銚子駅と外川駅を結ぶ計10駅を走る「銚子電鉄」。
車窓からは、キャベツ畑を一望できたり…ゆったりとした田園風景が広がっています。
銚子は、美味しい海鮮だけでなくぬれ煎餅でも有名!
犬吠駅の駅舎では、焼きたてのぬれ煎餅を食べることができます。
銚子電鉄の見どころは、なんといってもイベントごとに変わる飾り付け!
可愛い飾りつけは、夜になるとネオンで彩られます。
夜はなんだか怪しい雰囲気ですね…笑
終点、外川駅は猫ちゃんに多く出会える港町。
港町のにゃんこたちは、なんだか勇ましい。
地元の方々から大切にされているにゃんこ達は、人懐こくとても可愛らしいです。
ゆったりとした銚子電鉄の旅を楽しみましょう!
都会の喧騒から逃れる、ゆったりデートはいかがですか?
6. 箱根登山鉄道(神奈川県)
ダイナミックな山岳ローカル線!
2019年の「令和元年東日本台風(台風19号)」の被害により約10か月間運休していた「箱根登山電車」。
全線の運転再開ができたのは1年後でした。
復興から力強く山を登る本格的な山岳鉄道は、のどかなローカル線とは違った雰囲気を楽しめます。
山の傾面を登るためジグザグに登るスイッチバックも見どころ。
スイッチバックは出山信号場、大平台駅、上大平台信号場の3ヶ所で行なわれ、そこでは運転士と車掌が入れ替わります。
小田原駅、早雲山駅、箱根湯本駅など箱根の観光スポットのそばに駅があるので観光の足として便利です。
ちなみに、乗車時間は箱根湯本駅~強羅駅は約40分、強羅駅~早雲山駅は約10分です!
雨の季節でも箱根は人気。
なぜならこの6月中旬から7月中旬まで箱根の街をあじさいが彩ります。
期間限定の「あじさい電車」に乗れば、箱根登山電車沿線に咲くあじさいを車窓からのんびりと鑑賞しつつ、箱根電車旅を満喫できますよ。
「彫刻の森」駅を降りて2分のところにある「彫刻の森美術館」。
箱根の大自然の中で大きなモニュメントやアートを楽しめる遊具エリアなどがある開放感あふれる美術館です。
敷地内にはオシャレなカフェや、足湯などがあるのでゆったりと箱根の森でくつろげます。
ローカル線ならではの、のんびりとした時間を満喫できますよ!
ローカル線の旅で新たな発見を!
各地それぞれの魅力がある電鉄。
乗車するだけでなく、途中下車すると意外な発見が待っているかも…!
たまには、ゆったりとしたローカル線の旅をしてみませんか?
近年、観光地化しているローカル線。鉄っちゃんだけでなく、たくさん方にその魅力を伝えたい!そこで今回は、おもに東京、千葉を走るローカル線をご紹介します。江ノ電はもちろん、かなりマニアックでローカルなものまで。ローカル線の旅、してみませんか?