なぜ『関ケ原の戦い』は起こったのか
【岐阜県】岐阜県・JR関ケ原駅
関ヶ原は、1600年に行われた関ヶ原の戦い(関ヶ原の合戦)が行われた場所です。
ではなぜ関ケ原の戦いは起こったのか。
織田信長が本能寺の変で惜しくも天下統一を逃し、豊臣秀吉が天下統一を行う。
そして、豊臣秀吉が亡くなった時、後継ぎである秀頼が幼少だっとことが最大の要因だったんです!
秀頼が幼少だったため、五大老・五奉行という代わりに政治を行う賢い人たちが集まります。
そこで、権力があったのが徳川家康です。
もともと、秀吉の政治をよしと思っていなかった武将たちが、家康が天下をとることを期待し、家康のもとに集まります。
もちろん秀吉の重臣であった石田三成などは黙っていません。
家康打倒の策をねり、関ケ原の合戦へと発展します。
つまり、
徳川家康(東軍)VS 豊臣家・石田三成(西軍)
が関ケ原の対戦状況となります。
駅の看板には、徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍の主な武将な名前が連なります。
駅前には関ケ原駅前観光交流館(愛称:いざ!関ケ原)があります。
こちらで「関ヶ原合戦史跡めぐり」の地図をゲットします。
武将の家紋を押せる、ハンコ帳も100円で購入できます。
観光案内だけでなく、お土産販売・レンタサイクル・コインロッカーなどもあります。
『関ケ原の戦い』の主要人物!
徳川家康
徳川家康は、鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスで有名ですね。
家康は健康オタクでもあり、関ケ原の戦い後15代続く徳川幕府のなかでも3人しかいない長生きした大御所でもありました。
テストにここ出るかもしれません。(笑)
関ヶ原ウォーランドでは、関ヶ原の戦いを200体以上の等身大コンクリート像で再現。
東西両軍の布陣や、地形も忠実に再現されています。
合戦の中に放り込まれたような錯覚を起こします。
徳川家康の陣の首実験場。
家康の前に、首が置かれています。ちょっといびつな人形がリアルでインパクト大ですね…。
石田三成
元々秀吉の小姓であり、忠誠心の厚い人物として有名です。
豊臣秀吉に仕え、三成は、武力ではなく作戦を練るなど知識の面で活躍した武将です。
関ヶ原の戦いでは、反徳川軍として戦いますが破れたため統一政権の地位を失います。
小早川秀秋
この人物は、関ケ原の合戦の勝敗に大きくかかわった人物です。
最初は西軍として、石田側にいた武将ですが、徳川家康と話し合いが先に行われ、合戦中に寝返ったんです…!
小早川の寝返りにより、最初は優勢であった西軍ですが、東軍に押され始めます。
関ヶ原の戦いの年号などの覚え方は?
関ヶ原の戦いが行われたのは1600年。
覚え方や、語呂合わせは
・人群れ(160)多い(0)、関ヶ原の戦い
が定番の覚え方です。
そのほかに特徴的なものとしては、
・ヒーロー(16)俺俺(00)徳川軍
・囲炉裏(16)の席で 家康が、勝手気ままに
などなど…あなたならなんて覚えますか?
自分自身で語呂合わせを探してみても楽しいかもしれません。
1600年なら、そのままでも十分覚えやすい気もしますが…(笑)
合戦の結末は?
写真のように激しい戦いとなった関ケ原の戦いですが、実はその決着はなんと1600年9月15日の昼、開戦から約半日、6時間で決着となりました。
小早川隊の寝返りと大谷吉継の軍の壊滅により、東軍は西軍に総攻撃をかける。
石田隊も東軍の総攻撃を相手に粘りに粘り続けたが、重臣たちも討死し、とうとう壊滅。
三成も伊吹山方面へ逃走し、最後は打ち首となった。
こちらが現在の関ケ原の戦い、決戦地です。
徳川家と石田家の家紋入りの旗がかかげられています。
岡山(丸山)烽火場は黒田長政と竹中重門の陣があった場所。
ここで、開戦の烽火(のろし)が上がりました。
関ヶ原の町と、合戦の重要なスポットを一望できます!
当時の合戦に思いを馳せることができますね。
ここであの関ヶ原の戦いが行われたなんてちょっと現実味がないですが、当時実際に戦で使用された甲冑など資料館で見ると想像が少しできるかもしれません。
【アクセス】
自転車の場合は、国道21号の丸山交差点から坂道をのぼって、山頂をめざすのがおすすめ。
もっと関ヶ原の戦いを知りたい方は!
関ヶ原町歴史民族資料館です。
途中、東首塚に寄り道するのがおすすめ。
関ヶ原町役場には、武将の絵が描かれた、強大な塔のような看板があります。
役場を過ぎたあたりに、関ヶ原町歴史民族資料館があります。
駅から8分くらいなので合戦の地に行く前に予習をしてから向かいましょう!
大型ジオラマでは、合戦時の東西両軍の陣形と戦の流れがよくわかります。
ここで自転車を借りることができます。
サイクリングをしながら合戦の地めぐるのがおすすめですよ!
【料金】
4時間500円、8時間1000円
子どもの座席つき自転車もあり。
詳細は公式サイトをチェックしてみてください!
関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康のお墓がスゴイ!
【栃木県】日光東照宮
一年を通して観光客で賑わうスポット日光東照宮は徳川家康が神格化されて祀られている神社です。
広大な境内に建ち並ぶ社殿群は、江戸幕府3代将軍徳川家光によって1636年に建てられ、世界遺産に登録されました。
国宝の陽明門。
東照宮のメインスポットであり、日本を代表する豪華絢爛な美しい門のひとつです。
「平成の大修理」を経て、2017年に公開されました。
由緒ある神社の建物ひとつひとつに赴きがあります。
高さは約35m、重要文化財の五重塔。
境内は厳かな雰囲気に包まれています。
「見ざる聞かざる言わざる」の三猿。
実は、三猿は「さんざる」「さんえん」と読みます。
「見ざる聞かざる言わざる」ということわざは、「自分に都合の悪いこと、人の欠点や過ちなどは、見ない、聞かない、言わないのが良い」という意味があります。
この言葉は孔子の言葉が元になったと言われています。
また、孔子の四つの戒めは「見るな、聞くな、言うな、するな」ということですが、「見るな、聞くな、言うな」が「見ざる聞かざる言わざる」で四猿が実は正しい。
見るな=目を両手でふさぐ猿
聞くな=耳を両手でふさぐ猿
言うな=口を両手でふさぐ猿
するな=股間を両手でふさぐ猿
「するな」は、股間を両手でふさいでいるので、性的なことに関する戒めといわれています。
日本では三猿が広く知られていますが、「四猿」を「しざる」と読むことで「死」を連想させるから三猿になったとか、性的な表現は良くないということで三猿にしたとか、理由は定かではありませんが、4匹目の猿は幻となっています。
大人の拝観料は1,300円で営業時間は11月〜3月は午前9時〜午後4時(4月〜10月は午前9時〜午後5時)です。
秋は紅葉、冬は初詣など、四季で違うイベントを楽しみましょう!
日光東照宮
【HP】
http://www.toshogu.jp/etc/haikan.html
家康ゆかりの地を参拝できる都内のスポット
【東京都・台東区】上野東照宮
東照大権現たる徳川家康を祀る神社、東照宮。
「徳川家康(東照大権現)をお参りしたいけど、栃木県の日光東照宮まで行けない…」
そんな皆さん、ご安心ください!
実は、東照宮は全国に散在しています。
その中でも日光東照宮・久能山東照宮・上野東照宮・芝東照宮の4つが四大東照宮(※諸説あり)といわれています。
上野にある上野東照宮。
家康の家臣であった藤堂高虎が創建し、現在の社殿は1651年に建てられました。
重要文化財に指定されている極彩色の社殿が美しいです。
毎年1月から2月には境内でぼたん苑が開催されます。
日本のわびさびが随所に見られるフォトジェニックなスポットがたくさんあります。
カメラを片手に立ち寄ってみてください!
【東京都・港区】芝東照宮
東京タワーのすぐ側、芝公園の中に鎮座する芝東照宮。
静かな境内には3代将軍家光により手植えされた大イチョウが現存しています。
戦災で社殿が焼失し、戦後立て替えられました。
【東京都・港区】増上寺
東京タワーとのコントラストが見事な増上寺。
先ほどご紹介した芝東照宮から徒歩5分のところにあります。
浄土宗の七大本山の一つで、1393年に酉誉聖聰上人によって創建されました。
家康は、増上寺の御本尊を深く信仰し、戦場でも拝んでいました。
数々の戦に勝利し、度重なる災難を退け天下統一を果たしたのは、この御本尊のおかげとも言われ、徳川家の菩提寺に選ばれました。
そのため、増上寺は「勝運」や「仕事運」がアップするパワースポットとして人気があります。
境内には6人の徳川家将軍が眠る墓所もあります。
墓所には、各公の正室と側室のお墓も設けられ、その中には家茂の正室であり、悲劇の皇女として知られる静寛院和宮様も含まれています。
期間限定で公開されているので詳細は公式サイトをチェックしてみてください!
現代で徳川家康に会いたいなら!
【愛知県】家康最後の城、名古屋城
名古屋城は、徳川家康が天下統一の最後の布石として築いた城です。
江戸幕府が体制を確立する激動の時代に、濃尾平野を見晴す高台に忽然と巨大な城郭が誕生しました。
名古屋城の中にて、実物大の金のシャチホコが!
記念の写真撮影をお忘れなく。
そしてココに注目。
土日には、イケメンぞろいの「名古屋おもてなし武将隊」の演武があるんです!!!
平日でも、武将と陣笠がおもてなししています。
現代で戦国武将に会えるチャンス、これは歴女にはたまりませんね。(笑)
詳細は公式サイトをチェックしてみてください!
天下人、家康に思いをはせる
「関ケ原の戦い」は分かりましたか?
天下統一した豊臣秀吉に継ぎ、戦国の乱世のなか江戸幕府を成立させた徳川家康。
「関ケ原の戦い」に限らず、全国には家康ゆかりの歴史的スポットが点在しています。
身近な歴史スポットに足を延ばして、歴史ロマンを感じてみませんか?
誰しも歴史で習って名前を聞いたことがあるであろう『関ケ原の戦い』ですが、詳しい内容は覚えていますか?(笑) 今回は、一度見れば絶対に忘れない強烈でインパクトのある関ケ原の合戦にゆかりのある場所とともに歴史をご紹介します。テストで満点をとれること間違いなしです!