九度山は真田一色です。町中のいたるところに六文銭の旗や、真田の赤備えが展示してあります。しかし九度山は真田だけではなく、和歌山の世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道の一部があります。今日はこれを目指します。
九度山世界遺産地域を目指します。九度山真田ミュージアムにはレンタサイクルがあります。これを使っても良いし、歩いてでもよいです。真田ミュージアムでは火縄銃が展示してあり、実際に手に火縄銃をもって重さを確かめることができます。けっこう重かったです。鉄砲隊は肩が凝ります。
九度山には真田観光以外にも実はこんなミュージアムもあります。松山常次郎記念館です。九度山町出身の政治家松山常次郎氏に関する遺品、資料が展示されいます。松山常次郎氏の功績を伝えるために建てられました。建物は、常次郎氏のご実家を改装したもので、「しころ造り」という珍しい造りになっています。展示品には、有名な平山郁夫画伯の絵もあります。常次郎氏の長女・美知子氏が平山画伯の元へ嫁いだことから、常次郎と画伯は大変仲が良く、記念館の看板も画伯直筆のものです。ここでは、ゆっくりと絵画鑑賞も楽しめます。ホントに九度山は歴史的な観光地がたくさんあります。
開館時間:午前9時~4時30分
入館料:大人200円 小・中学生100円
真田の道から世界遺産地域の方に進んでいくと、紀の川が見えてきます。紀の川は、奈良県から和歌山県へと流れ紀伊水道に注ぐ一級水系の川です。九度山の紀の川沿いはかなり桜がきれいなのですが、春のこの時期にもうこいのぼりがでています。きれいなこいぼのりの眺めに癒されてください!
こいのぼりの見える橋を渡ると、人気の高い道の駅 柿の郷くどやまが見えてきます。周辺の農家でとれた野菜、九度山のお土産、人気な真田パンや柿パンを売るパン屋カフェパーシモンなどがあります。お昼はこのカフェでパスタランチを食べ、おなかをいっぱいにして世界遺産地域へ向かいます。ここから紀ノ川沿いを歩いて歩いて約15分ほどです。
営業時間:9:00~18:30
http://tabelog.com/wakayama/A3001/A300103/30006889/
弘法大師が高野山開創の際に、年貢の徴収などの庶務を司る高野政所や宿泊所を置いた高野山の要所が慈尊院です。弘法大師の母が暮らし、没後弥勒堂が建立され「女人高野」として有名になり多くの民衆に親しまれてきました。弥勒堂には弥勒菩薩坐像が安置されています。右手を挙げ左手を膝上に置く如来像通有の印を結ぶ姿に平安時代初期の特色が現れています。長年秘仏として伝えられてきたため、光背、台座も当初のものが残されており、開扉は空海の命日が21日であることにちなみ、21年に1度とされています。この弥勒堂に安置されている弥勒菩薩坐像は国宝に指定されています。
丹生官省符神社の草創は古く弘法大師(空海)によって創建されたお社です。
1541年に再建された本殿は3棟からなり、国の重要文化財に指定されています。いずれも一間社春日造、檜皮葺。極彩色の美しい社殿です。文化財として鼎、獅子頭等、真田幸村が奉納したと伝えられる太刀が所蔵されています。
春の時期は桜がきれいで丹生官省符神社につながる石畳の階段は桜吹雪であふれています。
桜吹雪の階段を上っていくとこのように赤い鳥居がたっています。ぜひとも願掛けをしていきましょう。
そしてさらに上にある勝利寺を目指します。地元のおじいさんに教えてもらいました。真田の道しかり、勝利寺しかり九度山の方々はみなさん本当にとても丁寧な方がとても多く、歓迎されている感がものすごく伝わってきました。おもてなしでいえば九度山は最高の観光地です。
勝利寺はスポーツや勝負事に勝つことを祈願する寺としても広く親しまれています。世界遺産高野山町石道沿い、慈尊院から山を登っていくとあります。かの有名な弘法大使が42才の時に厄除け祈願の為、十一面観音を奉納したことから、厄除観音として信仰されてきました。仁王門をくぐると正面に十一面厄除観音菩薩の本尊を祀る観音堂があり、その右側には地蔵堂、左側には大師堂が建っていて江戸時代初期の堂々とした佇まいが残っています。ぜひとも勝利祈願をしていきましょう。