島根県の松江にやってきました。今日は山陰唯一の天守閣を持つお城松江城の見どころを徹底的に紹介します。松江城は国宝にも指定される日本に数あるお城の中でも極めて価値の高いお城なのです。
松江城公園内に入ると二の丸跡にちどり茶屋というお茶屋さんがあります。ぼてぼて茶や、割子そば、冷やしぜんざいなど様々なメニューが楽しめます。敷地内の出入り口付近にありますので、松江城散策前の腹ごなしや、散策後の小休憩に使うことができます。
このように松江城の中央広場は芝生になっておりかなり広いです。春の祭りの際にはお城の遊具が設置されたりします。また秋にはこの広場も含めて松江城全体で城攻めのイベントなども行われています。
一ノ門を抜けて松江城天守閣へ向けて進んでいきましょう。松江城は18万6,000石の城下町松江のシンボルで、「千鳥城」とも呼ばれ、望楼型、 下見板張り、桃山風の質実剛健の構えが特色である城です。そんなお城がこの門の先にあります。
つきました。この松江城は、全国で天守を現存している12城のひとつで山陰において唯一、天守の現存する城です。国の重要文化財にも指定されています。また日本100名城、桜の名所100選にも選ばれており、年間を通してかなりの数の観光客が訪れます。この松江城は外層5層、内部6階で、城内には様々な歴史資料が展示され、最上階は望楼式になっています。
松江城に入場するならば、この3館共通入場券がおすすめです。松江城をから近隣にある小泉八雲旧館と小泉八雲記念館の3つの施設に割安な価格で入ることができるのです。しかも堀川遊覧等や田部美術館など次の観光施設で提示されますと入場料金等が割引されます。
この松江城内の穴蔵の間とも呼ばれる地階中央部に井戸があります。戦になって籠城したときに備え、飲料水を確保するために造られた井戸です。天守閣の井戸が現存している例はこの松江城のものが唯一なので、極めて珍しい井戸なのです。
松江城の場内は博物館となっております。様々な戦国から江戸期のものが展示されています。この立派な場内を誇る松江城の設計には、「太閤記」「信長記」などの著書として有名な軍学者小瀬 甫庵や土木職人の名人である稲葉覚之丞が携わっているそうです。ちなみに、滋賀県の膳所城や長野県の高島城と共に三大湖城と言われています。
これが松江城の天守閣最上階にある望楼からの眺めです。天気の良い日が最高ですね。松江の街並みはもちろん屈指の広さを誇る宍道湖まで見えます。地上30mから一望する景色は非常に気持ちが良いですね。松江市内や宍道湖の背後に広がる広大な山の風景や場内に咲いている春の桜も美しく、堀尾氏や京極氏、松平氏ら歴代の城主たちも同じ景色を見ていたのかと思うと歴史ロマンを感じられずにはいられません。
松江城公園内にある興雲閣は、松江市が松江市工芸品陳列所として建てた建物です。1902年12月に着工し、翌年9月に完成しました。 当初、明治天皇の行在所に使用する目的でつくられたため、装飾・彫刻を多く用いた華麗な 仕上げとなっています。一般公開されていますので中に入り歴史ある建築を楽しむことができます。
さらに松江城内には松江神社もあります。主祭神として松江藩の藩主・松平直政を祀っているほか、安土桃山時代から江戸時代にかけての武将で松江藩の祖である堀尾吉晴、不昧公として知られる七代藩主・松平治郷、さらには徳川家康も祀っているそうです。歴史好きはぜひお参りしましょう。
またお稲荷さんもあります。赤い鳥居がまぶしいですね。この神社は小泉八雲が何度も訪れた稲荷神社です。八雲は城山内の散歩が好きで、稲荷神社にも毎日のように通い、お気に入りの石狐があったと言われるほどだそうです。さすが怪談の執筆者ですね。
松江城の後ろにひっそりたたずむヘルンの小径という茶屋もあります。このヘルンというのは、小泉八雲=ラフカディオ・ハーンのことです。ここでは松江で有名なぶぶだんごを食べることができます。炭火焼きでその場で炙ってくれるぶぶだんごは300円です。
そして松江城の裏手にあるだんごや萌音。ここの花見だんごもかなりおすすめです。だんごを片手に松江城では素敵な1日が過ごせますね。