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韓国のマッコリ名人の元を訪れ、マッコリ作りを体験!【テイン醸造場、ソン・ミョンソプ名人】

韓国の南西部にある全羅北道にある町・井邑(ジョンウプ)に訪れ、テイン醸造場のソン・ミョンソプ名人とともにマッコリ作りを体験してきました。

全羅北道の道庁を通してお願いすれば、名人は各種体験を引き受けてくれるそう。プログラムは①竹瀝体験、②麴体験、③酒づくり体験、④蒸留酒づくりの4種類で、人数に関係なく35万ウォン。6、7人くらいがちょうどよいと思われます。

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テイン醸造場

全州(チョンジュ)から車で40分ほどの場所にテイン醸造場はあります。マッコリを作っているツボがずらりと並んでいます。玄関では、ソン・ミョンソプ名人が熊のように仁王立ち。後で知りましたが名人は、熊を敬愛し「私と友達になりたければ”熊”と呼んでほしい」とおっしゃっていました(理由は長いので割愛)。

テイン醸造場

ソン・ミョンソプ名人は、「あなたたちは何が学びたいのか?」。なかば挑発的に語りかけてきます。「韓国の伝統的なマッコリがどのように作られるのか知りたい」と伝えると、名人はソン・ミョンソプ マッコリを試飲させてくれました。

甘み控えめで酸味を感じ、粘りの強い口当たりです。このマッコリはアスパルテームなどの甘味料を一切使用しない、自然の味そのままの生マッコリ。塩と一緒に飲んでみると、ほんのりと甘みも感じます。

テイン醸造場

マッコリの醸造に使う麹(こうじ)を顕微鏡でみると、黄、白、黒、3色の麹が発見されたそうです。これらの3色の麹が、甘味、酸味、苦味、辛味、塩味といった、マッコリ特有の5つの味を生み出しているといいます。

ちなみに、日本酒で使うのは白い麹一種類で、刀で斬ったような鋭い辛味が生み出されるのだとか。

テイン醸造場

ソン・ミョンソプ マッコリの「作りたて(約1か月)」につづいて、「2か月」「100日」「1年」の味比べをしました。

「2か月」は見た目は作りたてと同じですが、より発砲が強くなります。「100日」は色が黄色くなり日本酒っぽい味に。「1年」は色が透明になり、完全にお米がなくなって、甘味が強くなります。

テイン醸造場

マッコリ作り体験スタート。ヌルクと呼ばれる麹と、米をもみます。よく混ぜ合わせた後、専用のツボにいれます。このツボは入り口の周り水をはれるようになっており、虫が侵入しないしかけがあります。

110kgの米に対して600ℓのマッコリが、はやければ29日で完成。残念ながら作ったマッコリは持ち帰れません。そもそも生マッコリは発泡性のため、気圧で爆発する可能性があるため、飛行機の持ち込みができないようです。

テイン醸造場

テイン醸造場でもうひとつ有名なのが、こちらのお酒「竹瀝膏(チョクリョクコ)」。朝鮮時代の3代銘酒のひとつであり、かつては薬として用いられていました。蒸留酒と、さまざまな漢方を使いながら手間暇かけて作られる、竹の香りがする貴重なお酒です。

テイン醸造場

ソン・ミョンソプ マッコリは、通常のマッコリの4倍くらいの価格で流通。全州(チョンジュ)やソウルのお店で取り扱っている飲み屋さんもあります。

竹瀝膏はほとんど市場には出回らないレアなお酒ですが、テイン醸造場に在庫があれば購入できます。右の写真は、特殊なツボで竹瀝膏を作る行程を説明する名人。

名人と会食

おまけ
ソン・ミョンソプ マッコリをいただきながら近くのカンケジャンの店で会食。マッコリの歴史や、名人のこだわりを聞きました。
韓国で米不足の時代、米を30%使用すればマッコリになると法律が改訂されました。各醸造所には、30%分の米しか配給されなくなりますが、名人は他の醸造所と合併して60%分の米を確保、さらに40%を自分で作り、あくまで100%にこだわって現在まで醸造し続けてきました。独自で米を作っていると、ある時うるち米ともち米が交配し、偶然品種改良が起こり、マッコリにしてみると、とてもおいしかったそう。ソン・ミョンソプ マッコリは、米100%にこだわり続けた信念と、偶然おこった神のいたずらで作られた。奇跡のマッコリと言えそうです。

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ライター紹介
編集者・ライター。1977年7月1日生まれ。大学時代にバックパッカーとして旅する。出版社に勤務し、ガイドブックなどを制作。現在、編集プロダクションJETならびに出版社まる出版に所属し、児童書を中心に多岐にわたる本を制作する。著書に『タオルの絆』(コープ出版)、『うごかすえほん はたらくくるまとまちをつくろう!』(まる出版)がある。
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