河口湖を分断するかのように通っている河口湖大橋を通過して、カチカチ山ロープウェイに向かいます。
実は、この日の前日、山梨に大雪が降りました!
予報されていた積雪量は1、2㎝でしたが、実際に積もった量はその10倍以上。河口湖エリアの最深積雪は40㎝以上になったとテレビのニュースで見かけました。そのおかげもあってか、辺り一面には綺麗な雪景色が広がっていました!
【行った日:2017年1月9日】
カチカチ山ロープウェイの乗り場に到着。
5分から10分間隔で運行しており、カチカチ山山頂まではたったの3分です。年中無休での営業ですが、降雪や強風等、天気によっては運休することも。この日は、前日に降った大雪の除雪作業のため、午後1時頃まで運休でした。
【カチカチ山ロープウェイHP】
http://www.kachikachiyama-ropeway.com/
カチカチ山ロープウェイの利用料金は往復800円ですが、HP内に割引になるQRコードがあるので、是非ご利用ください。
ロープウェイが頂上に着いたときの景色がこちら。
ここではまだ富士山は見えていませんが、それでも十分綺麗です。
皆さんが知っているカチカチ山の話は、
たぬきがおじいさんが畑にまいた豆を食べてしまい、おじいさんはたぬきを捕まえる。おじいさんが出かけている間に、たぬきはおばあさんに反省したふりをし、縛られていた縄をほどいてもらう。しかし、たぬきはおばあさんに大けがを負わせる。そんなかわいそうなふたりを見たうさぎがたぬきをこらしめ、たぬきは改心しいたずらをしなくなった。
といった話ではないでしょうか。カチカチ山ロープウェイで、わたしが知っていたカチカチ山の話は、大元の話をかなりマイルドにしたものだったことを知りました…
こちらが大元のカチカチ山のお話です。
いたずら好きのたぬきを捕まえたおじいさんは、おばあさんにたぬき汁を作るように頼み、畑に出かけました。おじいさんが出かけているあいだに、たぬきはおばあさんを殺し、ばばあ汁を作りました。たぬきはおばあさんに化け、おじいさんは騙され、ばばあ汁を飲んでしまいます。
それを知ったうさぎは、おばあさんの敵討ちを始めます。たぬきに薪を運ぶようにお願いをし薪に火をつけ、たぬきに大火傷を負わせます。次にうさぎは、たぬきの火傷に薬を塗るふりをして辛子を塗ります。最後には、船遊びに誘い、たぬきをすぐに沈む泥船にのせ、たぬきは溺死します。
たぬきが沈んでいった場所が河口湖とも言われています。死者が2人も出ているあたり、とても残酷ですよね。わたしが知っていたカチカチ山は、誰も死ななかったのに…
展望台につくまでのあいだに知ることになってしまう、実は残酷だったカチカチ山の話は、いったん頭の片隅に。
展望台から見る富士山は絶景!
周囲の山は連なっているのに対し、富士山はそれ単独ですが、それでも雄大です。富士山山頂に覆いかぶさっている雲は、5分単位でも異なった形に変化するので、見ていておもしろいと思います。
厄除けと良縁祈願の「かわらけ投げ」。
2枚目の写真に並んでいる小さいお皿のようなものが「かわらけ」です。かわらけは元々、お祭りやお祝いのときに使用する土器の盃だったそう。ここでは、「縁」を意味する「円」の中にかわらけを投げ、良いご縁を願います。かわらけは、2枚100円で販売されています。