東京に2店舗(表参道、吉祥寺)、大阪(心斎橋)に1店舗と都市圏でおしゃれなお店を展開する「ことりカフェ」には、店内に様々なインコたちが飼育され、それを眺めながらケーキやコーヒーを楽しめます。
注文すると鳥かごをモチーフにした入れ物で運ばれてきます。オカメインコやセキセイインコなどをモチーフにした可愛らしいケーキ(ドリンク付き1500円+税)は女性にはもちろん男性にも人気です。
こちらはコザクラインコをモチーフにしたケーキ。可愛らしいことりケーキを食べてしまうのは、もったいない気がしますが、口に運べば甘くフルーティーな味が広がり絶品です。実は、こちらのケーキ、都内の有名パティシエが腕を振るって作っているのです。
ケーキとコーヒーでお腹を満たした後はインコと直接触れ合える「もふもふ体験」(表参道店限定)にトライしてみましょう。
オカメインコやセキセイインコはもちろん、迫力あるタイハクオウムも手に乗せることができます。人懐っこいインコたちに「撫でて」と頭を下げられたら、心を許してくれた証拠です。家族でのお出かけやデートスポットとしてもこれ以上にない魅力的な場所です。
セキセイインコやオカメインコなど、小さな種類のインコは、安価で購入しやすく、手軽に飼うができます。インコを飼ってみたくなった人向けに、インコを飼育する上でのポイント、心得を3つほど紹介します。
①インコを飼うなら防音対策が必須
インコは、元々は群れで暮らす鳥なので、一羽でいる事にすごく不安を感じるようです。飼い主にかなり依存する傾向があり、姿が見えなくなるだけで大声で叫んだり、ストレスを感じたり、精神的に疲弊すると自分の羽を抜くなどの自傷行為を行ってしまう事もあります。小さなインコでも鳴き声はかなり大きく、騒音問題になりかねないので、インコを防音設備のないマンション等で飼うには注意が必要です。
②インコはかなり長寿な生き物
また、鳥は短命のイメージがありますが、インコの仲間は大変長命な動物であり、セキセイインコで10年、オカメインコで20年、大型のインコの仲間は50年以上生きることも珍しくありません。なかには、第一次世界大戦が勃発した1910年代から飼われていたという推定年齢約100歳のキバタンがいるほど。これから飼い鳥の獣医学もどんどん発展し、更なる長命化が予測されます。大型のインコは飼い主よりも長生きしてしまい、場合によっては孫世代まで面倒を見なければならない事態に陥ることも考えられます。
③インコはパートナー
インコたちは主従関係ではなく、飼い主を「パートナー」として認識します。たとえば、人がご飯を食べるのを見れば、自分も真似してえさを食べ、こちらが昼寝すればインコも眠ります。言葉の真似だけでなく、飼い主と一緒の行動を取りたがるようです。人が病気になったり、落ち込んでいるのを感じると、そっと寄り添うなど、感情を機敏に読み取る能力も備わっています。彼らにも私たち人と同じように仲間を気遣い思い遣る心があります
飼いやすさ★★★★★
平均寿命7〜10年
原産国 オーストラリア
世界中でペットとして最も親しまれているインコ。体は小さいですが、オスのおしゃべり能力は高く、人懐っこい性格をしていて最も飼いやすいインコだと言えます。手に乗ってきたり肩に飛んできたりしますが、スキンシップは若干苦手です。
飼いやすさ★★★★☆
平均寿命18〜20年
原産国 オーストラリア
“世界最小のオウム”で、おしゃべりは少し苦手で、撫で撫でなどのスキンシップを好みます。性格は基本的に穏やかですが、臆病な一面もあり、騒音やカラスが外で飛ぶのを見ただけでパニックになることも。寂しがり屋で、飼い主に依存しやすい傾向があります。
飼いやすさ★★★★☆
平均寿命10〜12年
原産国 アフリカ
通称は“ラブバード”。一度決めたパートナーには愛情深く接しますが、それゆえやきもちを焼くことも多く、2羽で飼うと飼い主には懐きにくくなることも。小さな身体に似合わず噛む力が強く、攻撃的になることも多いのでしつけが必要です。
飼いやすさ★★★☆☆
平均寿命15年
原産国 南アメリカ
緑の翼とお腹のウロコ模様が特徴的な中型インコ。スキンシップが大好きで、飼い主の手の上で仰向けに寝転がるなど子犬のような性格。知能も高く様々な芸を覚えます。甘えん坊で、かまってあげないとストレスから羽抜きなどの問題行動も。防音対策は必須です。
飼いやすさ★★☆☆☆
平均寿命50年。
原産国 アフリカ
非常に賢い大型インコ。個体によっては言葉の意味を理解し、簡単な会話ができるなど、知能の高さは人間の5歳児に相当するとも。他の大型インコと比べればおとなしいですが、声の大きさも破壊力も小型のインコとは比較になりません。
※ワシントン条約にリストアップされ、飼う場合は国の登録期間への登録が必要です。
インコを飼うところまではいかなくても、鳥カフェや動物園でかわいいインコたちにいつでも会いに行けば、癒されること間違いなしです。この記事がきっかけでインコの奥深い世界に興味を持っていただければ幸いです。
プロフィール
岡本勇太
高校生の頃、オカメインコを飼い始めてから、野生のインコたちの資料はほとんど存在しないことに気づき、9年前にオーストラリアに初渡豪。野生のインコの写真集『beauty in the nature』を出版。地方新聞記者及びカメラマンを経て、現在はフリーの動物写真家として、オーストラリアに長期滞在中。誠文堂新光社の季刊誌『コンパニオンバード』や科学雑誌『ニュートン』などに野生のインコの写真及び記事の寄稿を行う。
ことりのおうち〜触れあいインコカフェ〜(インコ図鑑写真撮影)
https://kotorinoouti-chougo.jimdo.com