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【洞爺湖】廃墟好き・遊歩道好きに刺さるマイナー遊歩道「金比羅火口災害遺構散策路」を行く。

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2017/09/15
【洞爺湖】廃墟好き・遊歩道好きに刺さるマイナー遊歩道「金比羅火口災害遺構散策路」を行く。
2000年に噴火した金比羅山の様子を伝える「金比羅火口災害遺構散策路」。 洞爺湖温泉街の端にある火山科学館の裏手にあり、管理された廃墟が観れます。 災害遺構を観た後は、金比羅山のフットパスコースになり、エメラルドグリーンの沼になった火口や森林浴を満喫できます。 災害遺構のフットパスコースは、大人は全然大丈夫ですが、少しだけ急斜面の部分があるため、小学校高学年以上からが良いかなと思います。
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洞爺ビジターセンター 火山科学館洞爺ビジターセンター 火山科学館洞爺ビジターセンター 火山科学館洞爺ビジターセンター 火山科学館洞爺ビジターセンター 火山科学館洞爺ビジターセンター 火山科学館

洞爺湖温泉街の端に、火山科学館があります。
有珠山の歴史や噴火のメカニズム、防災などを学べます。
シアターでは、有珠山噴火etc、迫力のある映像が見応えあり!
ビジターセンター(無料)も併設されていて、鳥の鳴き声ボタンが楽しい♪

■火山科学館の入館料
大人600円 小人300円
■開館時間
9:00~17:00
■休館日
12月31日~1月3日
■HP
http://www.toyako-vc.jp/volcano/

洞爺ビジターセンター 火山科学館
場所:北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉町142番5
営業時間:通年 9:00〜17:00
金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路

火山科学館を奥に進むと、金比羅火口災害遺構散策路がスタート。
階段を上って、まずは遠目から遺構を眺めます。
晴れていると、背後が金比羅山なので、のどかな景色。

金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路

曇りの日にも、来てみました。
薄暗いかんじで、雰囲気満点です。
晴れの日とは、印象が全然違いすぎ…。

金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路

さて、散策は晴れの日にしています。(笑)
階段を降りて、少し遊歩道を歩き、階段を上るとある「やすらぎの家」。
町営の公衆浴場で、地元の方々の憩いの場でした。
2000年の噴火により、熱泥流が1階内部奥まで埋め尽くしてしまったそう…。
地震活動から噴火を予知し、町民が事前に避難していたため、犠牲者は出ていません。

金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路

廃墟です…。
晴れていて、犠牲者も出ていない施設であり、管理されている廃墟のため怖くありません。
曇りのときは、怖いかも( ゚Д゚)
改装後、1年しか使えなかった施設。地元の方々と観光客が交流していた場でもあったそう。もったいないし、切ない…。

金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路金比羅火口災害遺構散策路

桜ヶ丘団地も、犠牲者が出ていないため、怖くありません。
2000年の噴火により、火口から溢れ出た熱泥流で、1階部分が埋もれてしまったそう…。
1階をのぞいて見ると、堆積物が溜まっていて、家具が高い位置に残っていました。
周辺で生活していた203世帯378人は、家具を取り出せない状況になったそう…。切ない…。

金比羅火口災害遺構散策路

洞爺湖・有珠のフットパスマップは、相変わらずcuteです♡
冬季期間は閉鎖になりますので、ご注意ください。
火山科学館後方の災害遺構のみ観て、戻ると30分コース。
最初に階段を降りたT-2地点まで戻り、先を進むとフットパスコース。
火山科学館のT-1から終点T-10まで、1時間~1時間30分くらいで歩けます。
終点T-10地点にはバス停あり。
1時間に1本、洞爺湖温泉ターミナル行のバスがあり、楽に戻れます。
火山科学館は、洞爺湖温泉ターミナルの横にあるので、時刻表をもらっておくと良いですよ。
終点T-10地点の先には、もっとガチな火山遺構の「西山山麗火口散策路」があります。

金比羅山フットパスコース

遺構散策路を後にすると、北海道らしい自然あふれるフットパスコース♪
草がきちんと刈られていて、整備が行き届いている散策路◎
T-4地点にくると、いきなり旧国道230号が!
2000年の噴火により土地が隆起などして、主要道路だった旧国道230号は使用できなくなりました。切ない…。
洞爺湖を見下ろす風景は、絶景です☆

金比羅山フットパスコース

T-5地点は、火山灰の道になるので、滑らないようにちょっと注意しましょう。
すり足になったり、足を後ろに蹴り上げるように歩いてしまうとズルッとしますが、普通に踏みしめて歩けば大丈夫。
2000年に噴火した「有くん火口」は、水が溜まり、エメラルドグリーンの沼になっています☆
天候により色あいが変わるようで、この日は透明度が高すぎたかんじ。もっと白濁としたエメラルドグリーンの日もあるようです。
有くん火口は、石がごろごろして急斜面から観るため、小学校高学年以上からがよいかと思います。

金比羅山フットパスコース

有くん火口を観た後、安定した場所から洞爺湖側をぜひご覧ください。
晴れていると、羊蹄山が真正面に見えます!
筆者が洞爺湖周辺を歩いたなかで、羊蹄山のべスポジでした。
羊蹄山にむかって、深呼吸をすると気持ちが良いですよ☆

金比羅山フットパスコース

有くん火口付近は、噴火しただけあり、山肌が少しワイルド。
西山に入るT-8やT-9地点からのくだりは、なだらかなのであっという間に歩けます。

金比羅山フットパスコース

終点のT-10地点に着きました~。
バス停がお出迎えしてくれるのが、笑えます。
1時間に1本ほどある、洞爺湖温泉ターミナル行に乗って、楽に温泉街に戻れます。
標準時間は、災害遺構で30分+フットパスコースで42分、合計1時間10分ほどです。
災害遺構で写真を撮った時間も含めて、1時間30分ほどで回りました。
洞爺湖のフットパスコースは、T-1etcの標識が整備され、フットパスマップには各ゾーン何分と記載もされているので、歩きやすくて素晴らしいです。

金比羅山フットパスコース

終点のT-10地点周辺も、2000年の噴火の際、被害にあったところです。
主要道路だった旧国道230号線は下りの道路でしたが、噴火のため土地が70m隆起し、上り坂になってしまいました!
現在は使われていません。切ない…。

こちらの向かい側には、もっとガチな災害遺構の「西山山麗火口散策路」があります。(冬季期間は閉鎖)
蒸気のあがる噴火口や被災したわかさいも本舗の工場、幼稚園がそのままになっており、噴火の様子を伺うことができるようです。
町民が事前に避難していて、犠牲者0人って本当に凄い。

1977年火山遺構公園1977年火山遺構公園1977年火山遺構公園

おまけです。
遺構散策路からは、洞爺湖温泉街より逆方向の壮瞥町に、1977年火山遺構公園があります。
タクシーに乗っている際に、ご案内いただきました。
こちらは、病院だった建物。
避難されて、この場所で犠牲者が0人だったのが救いです。
噴火開始後、断層帯の動きにより、数日でひびわれが始まり、2~3ヵ月後に徐々に倒壊していったそう。切ない…。
雰囲気満点のため、1人でくると怖いかもしれません。

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※ 記事の情報は取材時点でのものとなりますので、変わっている可能性があります。