洞爺湖温泉街の端に、火山科学館があります。
有珠山の歴史や噴火のメカニズム、防災などを学べます。
シアターでは、有珠山噴火etc、迫力のある映像が見応えあり!
ビジターセンター(無料)も併設されていて、鳥の鳴き声ボタンが楽しい♪
■火山科学館の入館料
大人600円 小人300円
■開館時間
9:00~17:00
■休館日
12月31日~1月3日
■HP
http://www.toyako-vc.jp/volcano/
火山科学館を奥に進むと、金比羅火口災害遺構散策路がスタート。
階段を上って、まずは遠目から遺構を眺めます。
晴れていると、背後が金比羅山なので、のどかな景色。
曇りの日にも、来てみました。
薄暗いかんじで、雰囲気満点です。
晴れの日とは、印象が全然違いすぎ…。
さて、散策は晴れの日にしています。(笑)
階段を降りて、少し遊歩道を歩き、階段を上るとある「やすらぎの家」。
町営の公衆浴場で、地元の方々の憩いの場でした。
2000年の噴火により、熱泥流が1階内部奥まで埋め尽くしてしまったそう…。
地震活動から噴火を予知し、町民が事前に避難していたため、犠牲者は出ていません。
廃墟です…。
晴れていて、犠牲者も出ていない施設であり、管理されている廃墟のため怖くありません。
曇りのときは、怖いかも( ゚Д゚)
改装後、1年しか使えなかった施設。地元の方々と観光客が交流していた場でもあったそう。もったいないし、切ない…。
桜ヶ丘団地も、犠牲者が出ていないため、怖くありません。
2000年の噴火により、火口から溢れ出た熱泥流で、1階部分が埋もれてしまったそう…。
1階をのぞいて見ると、堆積物が溜まっていて、家具が高い位置に残っていました。
周辺で生活していた203世帯378人は、家具を取り出せない状況になったそう…。切ない…。
洞爺湖・有珠のフットパスマップは、相変わらずcuteです♡
冬季期間は閉鎖になりますので、ご注意ください。
火山科学館後方の災害遺構のみ観て、戻ると30分コース。
最初に階段を降りたT-2地点まで戻り、先を進むとフットパスコース。
火山科学館のT-1から終点T-10まで、1時間~1時間30分くらいで歩けます。
終点T-10地点にはバス停あり。
1時間に1本、洞爺湖温泉ターミナル行のバスがあり、楽に戻れます。
火山科学館は、洞爺湖温泉ターミナルの横にあるので、時刻表をもらっておくと良いですよ。
終点T-10地点の先には、もっとガチな火山遺構の「西山山麗火口散策路」があります。
遺構散策路を後にすると、北海道らしい自然あふれるフットパスコース♪
草がきちんと刈られていて、整備が行き届いている散策路◎
T-4地点にくると、いきなり旧国道230号が!
2000年の噴火により土地が隆起などして、主要道路だった旧国道230号は使用できなくなりました。切ない…。
洞爺湖を見下ろす風景は、絶景です☆
T-5地点は、火山灰の道になるので、滑らないようにちょっと注意しましょう。
すり足になったり、足を後ろに蹴り上げるように歩いてしまうとズルッとしますが、普通に踏みしめて歩けば大丈夫。
2000年に噴火した「有くん火口」は、水が溜まり、エメラルドグリーンの沼になっています☆
天候により色あいが変わるようで、この日は透明度が高すぎたかんじ。もっと白濁としたエメラルドグリーンの日もあるようです。
有くん火口は、石がごろごろして急斜面から観るため、小学校高学年以上からがよいかと思います。
有くん火口を観た後、安定した場所から洞爺湖側をぜひご覧ください。
晴れていると、羊蹄山が真正面に見えます!
筆者が洞爺湖周辺を歩いたなかで、羊蹄山のべスポジでした。
羊蹄山にむかって、深呼吸をすると気持ちが良いですよ☆
終点のT-10地点に着きました~。
バス停がお出迎えしてくれるのが、笑えます。
1時間に1本ほどある、洞爺湖温泉ターミナル行に乗って、楽に温泉街に戻れます。
標準時間は、災害遺構で30分+フットパスコースで42分、合計1時間10分ほどです。
災害遺構で写真を撮った時間も含めて、1時間30分ほどで回りました。
洞爺湖のフットパスコースは、T-1etcの標識が整備され、フットパスマップには各ゾーン何分と記載もされているので、歩きやすくて素晴らしいです。
終点のT-10地点周辺も、2000年の噴火の際、被害にあったところです。
主要道路だった旧国道230号線は下りの道路でしたが、噴火のため土地が70m隆起し、上り坂になってしまいました!
現在は使われていません。切ない…。
こちらの向かい側には、もっとガチな災害遺構の「西山山麗火口散策路」があります。(冬季期間は閉鎖)
蒸気のあがる噴火口や被災したわかさいも本舗の工場、幼稚園がそのままになっており、噴火の様子を伺うことができるようです。
町民が事前に避難していて、犠牲者0人って本当に凄い。
おまけです。
遺構散策路からは、洞爺湖温泉街より逆方向の壮瞥町に、1977年火山遺構公園があります。
タクシーに乗っている際に、ご案内いただきました。
こちらは、病院だった建物。
避難されて、この場所で犠牲者が0人だったのが救いです。
噴火開始後、断層帯の動きにより、数日でひびわれが始まり、2~3ヵ月後に徐々に倒壊していったそう。切ない…。
雰囲気満点のため、1人でくると怖いかもしれません。