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本場のキムチづくりを体験するため、もっとも韓国らしい韓国「全羅北道」のアントク村へ!

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2017/12/31
本場のキムチづくりを体験するため、もっとも韓国らしい韓国「全羅北道」のアントク村へ!

ソウルから車で3時間ほどの場所にある、古き良き韓国が今に残る全羅北道(チョンラブクト)で、キムチづくり体験ができるプログラムに参加しました。手づくりのキムチが、いかに手間暇かけて作られているかがわかります。

・掲載時点の情報です。最新情報については各施設のHPをご確認ください。
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アントク村

仁川(インチョン)空港から全羅北道(チョンラブクトの中心都市である全州(チョンジュ)市まで約3時間ほど。そこからタクシーや貸し切りバスなどで1時間ほど行った完州(ワンジュ)郡のアントク村にエコ農村体験村があります。ここでは、キムチ漬けを体験できます。

住所:全羅北道完州郡九耳面安徳里

アントク村

まずは畑にいって、ハクサイを収穫するところから。白菜の根元にカマで切り付けて、押し倒して、もぎとります。季節は12月上旬、甘みがのった白菜です。

アントク村

かつては11月くらいに、一度に100個くらいのハクサイを一気にキムチ漬けにしていましたが、今は20個くらいの単位で年数回こまめにつけるケースが多いそう。

その理由は、年間を通してハクサイが手に入るようになったことや、マンションくらしの人も増えて保管スペースの確保がむずかしいなどの問題などがあるようです。

アントク村

ハクサイに、軽く包丁をいれ、手で2つに割ります。そこに、粗塩をもみこみます。ハクサイの厚いところに多めに塩をもみこみ、薄い部分は抑えてしょっぱくなりすぎないようにするのがコツです。

アントク村

粗塩をもみこんだ状態で、1日おきます。いい具合に水分がぬけて、はくさいの旨味が引き出されます。

アントク村

キムチのタレ(キムチジャン)を作ります。のり(もちごめ、水)、魚醤、アミエビ、ニンニク、ショウガとタマネギのみじん切りを混ぜます。さらに、唐辛子、セリ、タカナ、ゴマ、ダイコン、ニンジンなどの野菜を加えます。

アントク村

よーくかき混ぜて寝かせて、キムチのタレの完成。タレに使う具材は、地域や家によっても変わり、いろいろな魚介類や隠し味が加わったりもします。

アントク村

ハクサイの葉の表裏に、丁寧にキムチのタレをぬっていきます。一枚一枚しっかりぬっていくのは、かなりの重労働です。昔は、手袋なしでやっていて、手がヒリヒリ痛んだり、においがとれなかったりしたそうです。

アントク村

キムチのタレをぬったハクサイを、ひとまとまりにして、昔ながらの製法で、壺にひとつずつ丁寧におさめていきます。これを裏庭や土の中などにおきます。マンションくらしの場合などは、キムチ専用の冷蔵庫をつかって保存することが多いそうです。

アントク村

こちらは出来立てのキムチ。シャキシャキとしたみずみずしいハクサイの食感がまだ残っています。でも、これはこれで美味しい。

キムチは、韓国のお母さんが毎年つくる伝統食。韓国人は、0歳の子の離乳食にも、キムチを洗って食べさせるまさにソウルフードです。

ここで作ったキムチは、ジッパーの袋に密閉して、日本に持ち帰ることも可能です。ややニオイはもれてくるので、手荷物としては持ち込まないように注意。家にもちかえり、じっくり寝かせながら、味の変化をた楽しみましょう。

野口 武
編集者・ライター。1977年7月1日生まれ。大学時代にバックパッカーとして旅する。出版社に勤務し、ガイドブックなどを制作。現在、編集プロダクションJETならびに出版社まる出版に所属し、児童書を中心に多岐にわたる本を制作する。著書に『タオルの絆』(コープ出版)、『うごかすえほん はたらくくるまとまちをつくろう!』(まる出版)がある。
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※ 記事の情報は取材時点でのものとなりますので、変わっている可能性があります。