「上野に大仏?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、京成上野駅や東京メトロ(地下鉄)上野駅などから、不忍池(しのばずのいけ)を横目に公園内を上野動物園方面に歩いていく道の途中にあります。
ちょっと解りにくい場所にあるこちら。
しかも、大きな看板があるだけで、大仏さまはどこ?
その看板脇にある階段を登っていくと、そのお姿はあります。
正面に大きなパゴダ(仏塔)が見え、その左側に、なんとっ!お顔だけが見えます。(笑)
上野大仏が造営されたのは、今からおよそ400年前の1631年。当時大仏様の高さは約6m。大仏殿も建造されたそうです。
しかし、その後火災や地震に遭い、その度に修復されてきましたが、1923年の関東大震災で頭部が取れて落ちてしまいます。
しかも、第二次世界大戦の際には、金属類回収令により、顔以外の部分が日本軍に差し出されてしまいました。
のちに、寛永寺に保管されていたお顔の部分だけが、ここにお祀りされる事となり、上野大仏に降りかかった幾多の災難から”これ以上は落ちない”として、密かに受験生の間で人気になったようです。
この上野大仏と一緒にお参りしていただきたいのが、こちら。
「寛永寺清水観音堂」
京都、清水寺を模して造られたものです。
”清水の舞台”の前には、広重の浮世絵で有名な「月の松」が、2012年150年ぶりに復元されたました。
こちらもぜひ、見ておきたいものです。
ちなみに、先ほどの「上野大仏」「パゴダ」の御朱印は、こちらでいただくことができます。