いよいよクライマックスです。16:30になると山伏(里山伏)たちが萬学院を出発、山伏行列と神輿徒行が始まります。牧氏通りを歩き、百八灯大護摩の会場となる塩沢中央公園に向かいます。
会場にある和ろうそくに火がともされます。もともとは108本だったものが、寄進されるろうそくが増えて1000本以上あるとか。事前にお願いすれば名前いりのそうろくを置いてくれるそうです。小さいもので3000円。
17:30になると、百八灯大護摩がはじまりました。そもそも「護摩」とは、神や仏にささげる供物を火中に当時て祈願する儀式。百八灯大護摩は、人間にある108の煩悩を焼き払うのが目的です。
山伏によって、刀や弓、斧などによって、儀式が厳かに執り行われていきます。弓で射るのは破魔矢、上手くキャッチすると災いから身を守ってくれるかもしれませんよ。
護摩壇に火がつけられました。最初は煙がゆっくりと立ち昇り、やがて火がだんだんと大きくなっていきます。
南魚沼市のホームページの情報によると、山伏(里山伏)によって執り行われる大護摩は、ここ新潟県の魚沼と、高知県の一部地域でしかないそうです。
闇夜の中に、巨大な炎が立ち昇る様子や、そこにシルエットととなる山伏たちの姿は、とても幻想的な光景です。毎年2月3週の土曜日に開催する「しおざわ雪譜まつり」、一見の価値ありです。