このスキージャンプ台は、最高斜度37度。
この急斜面を駆け上がるという奇想天外なレース、実は世界13ヶ国で開催される“世界で最も過酷な400m走”として名を馳せて参りましたが、昨年ついに日本に上陸。名だたる体力自慢、怖いもの知らずの挑戦者、テレビ関係者など沢山の参加者が集まる実は、話題性も超高いレースなのです。日本大会も世界大会の前哨戦。勝者はなんと!オーストリアで開催の世界選手権に招待されるのです!
駆け下りる場所をワザワザ命がけで駆け上がる…運動不足のおじさん(参加時36才)にはたまらないワクワク感がありました。みつけてすぐ、参加エントリー。参加料は個人5,000円、チーム(学生)10,000円、(社会人チーム)12,000円。マラソン同様にエントリーサイトにて申し込みをします。個人は定員400名、チームは50チームまで。今年の締め切りは4月22日まで。すでにエントリー開始しています!
当日、会場の駐車場はかなり限りがあります。競技開始2時間以上前から参加者は集まり出していますので、お車の方は、送迎してもらうと安心かもしれません。もしくは中心地に宿泊してバスやタクシーを利用でしょうか?開催日は土曜日。近くには北海道神宮や円山動物園、円山運動競技場など、人がたくさん集まるスポットです。歩いて、自転車で現地に向かうのやめましょう。ずっと坂を登るので、きっと後悔します。
事前に郵送されて来たエントリーカードにて受付を済ませます。受付では、RED BULL 400 オリジナルメッシュTシャツ(わかりづらいですが、かなりカッコいい!)をもらえます。もちろん即着ます。人前で着替える人多いですが、気をつけましょう。レースを見に来ている人もたくさんいます。デリカシーを持ってどうぞ。持っていられるはレース前だけだったりしますので…
そしてレース1時間ほど前に参加者説明会があります。これに参加しないと競技へ参加は認められませんので、早め早めの行動が大切です。
RED BULL 400 というだけあって、会場ではエナジードリンクredbullが無料で配られています。レースに出る人、応援する人関わらず、美人のお姉さんが気さくに話しかけてくれて、redbullを手渡してくれます。デレデレと受け取るもよし。爽やかに受け取るもよし。とにかくしっかりいただきましょう。タダですから笑
さあ!レーススタートです!
昨年参加した時は、多忙を理由に事前のトレーニングなし。前日はPTAの懇親会があり、深夜までお酒を飲んでの参加。帯広市から早朝に会場のある札幌市まで車で向かう弾丸ツアーで参加。このシチュエーションだけで、自分はおかしくてたまらなかったのですが…
1レース50人ずつで競います。スタートして最初の100mは意外にも先頭集団に食い込み、応援の友達の声援も聞こえる余裕の展開。いけるんじゃないか?と思ったのも束の間、100mを過ぎて登りだすと突然の急斜面。ペース配分超×100大事です…息が上がったまま坂道を登るともう踏ん張りはききません。ドンドンドンドン抜かれて行き、あっという間に最下位。でも、ここからが、無謀おじさんの凄いところです。たいていの冷やかし参加者(失礼)は、リタイヤして降りていくのですが、私は諦めません。なんなら救急車に乗ってもいいくらいの覚悟で、登ります。後半はもう上も見られません。目をつぶって歯を食いしばって、気力だけで登ります。後日、動画ニュースに自分が出ていて拝見しましたが、すぐ横にいる観客がいたことも全く気づけないくらいでした。
やっとの思いでゴール!早い人は5分弱で登るところは、私は14分かかってゴール。完走者ではもちろんダントツ最下位。しかもゴールしないから次のレースがなかなか始められない、ゴール後、本当に動けなくなり、救急車呼ぶか?などの騒ぎにもなり…さんざんでした。家族からも、本当に死んでしまうから考えてねなんて言われてしまうおじさん…でも、達成感はありましたね。諦めないことって、生きるパワーです。そして、バカになるのは生きるスパイス。たくさん自分に味付けをして、楽しい日々を過ごしましょうね。
スパイス繋がりで、レース後の打ち上げにスープカレー、メディスンマンへ。こちらも駐車場は3台程度しかない場所です。ランチタイムを避けることをおすすめします。
ここでまた汗をかいて、市内の温泉で汗を流してゆっくり帯広市へ帰りました。その間、一睡もせず翌日からお仕事。1日でも1時間でも、時間があればプレイライフ。皆さんも今年のRED BULL400に参加してみませんか?