浅草駅から仲見世を通り抜け、浅草寺本堂の手前の宝蔵門まで進みます。
平日でもこの辺りはかなりの人混みで、土日ともなれば大変な混雑です。本堂に近付けば近付くほど混み合います。
宝蔵門が目の前に来たら左を見てください。
高くそびえる五重塔が見えるはずです。その下に目を向けると、伝法院庭園の案内があるので、案内に沿って進みます。
この建物の門が開いている場所が庭園入口です。
受付で拝観料を払い入ります。
この建物は大絵馬の展示があり、庭園の拝観料でそちらも同時に見ることができます。
いよいよ伝法院の庭園へ入ります。
この庭園は江戸時代の寛永年間に、茶人の小堀遠州により作られたそうです。他の多くの日本庭園と同様、真ん中に池がありその周りを散策できます。
この庭園では細い水路を挟んで両側に池があります。庭園に入ってすぐに、経が島がある片方の池が現れます。庭園の見どころには趣きのある看板が立っていますので、そちらをゆっくり見ながら巡りましょう。
順路に沿って進むと、前方に大きな池と立派な伝法院が見えてきます。伝法院の傍らにはしだれ桜、池の周囲にはオオシマザクラが咲き、見頃の時期はとても美しい眺めです。
庭園内にはオオシマザクラ、しだれ桜、ヤマザクラなどが植えてあります。ちょうど庭園が公開される時期の始まりが見頃です。2018年では3月18日に訪れ、オオシマザクラは満開、しだれ桜は4分咲きほど、ヤマザクラは満開に近づいていました。
池を挟んで伝法院の反対側は山道のようになっていたり、途中には石の橋を渡してあったり、少し鬱蒼とした雰囲気があります。歩いている間も池を眺めると、場所によって景色の変化が楽しめます。
伝法院を一望できる場所までくると、新旧2つの塔を見ることができます。
新しい方は2012年にできたスカイツリー、古い方は五重塔で幾度も再建されましたが最初に建てられたのは942年。
2つの塔を眺めながら千年以上の時の流れを感じるのも粋なひと時です。
伝法院の棚、石棺がある建物の前あたりに椅子が設置されていて、無料でお茶もいただくことができます。
浅草散歩で疲れたら、ぜひこちらでお茶をいただきながら庭園を眺めて一息つきましょう。
訪れたのは庭園公開後の初めてのよく晴れた土曜日でした。
平日でも人通りが多い浅草です。土曜日だったので当然それ以上の混雑、浅草寺の本堂に近付くにつれて明らかに歩く速度も落ちます。
そんな人混みでしたが、庭園内は混雑とは全くの無縁。他の日本庭園と同様静けさを楽しみながら回れたのがとても良かったです。
こじんまりとしながらもよく整備されていて、桜や伝法院とタワーなど見せどころも心得ていて、とても美しい景色を簡単に味わえます。
浅草散歩にはぜひおすすめ、浅草散歩をしなくてもここだけのために来るのも全然ありです。
【最寄り】
浅草駅より徒歩5分
【庭園公開期間】
2018年 3/16~5/7
10:00〜16:30(入園〜16:00)
【拝観料】
300円