このイベントは、日没から21時まで開園時間を延長し、目玉であるしだれ桜のライトアップだけでなく、園内の他の景色も厳かな感じにライトアップされ、昼間とは全く違う雰囲気になるものです。
東京都の庭園で、しだれ桜だけでなく園内全域がライトアップされるのはこの六義園のみ。
園内は当然街中で見かける街頭も、車も信号も、看板もありません。まるでろうそくで散策路や建物が照らされているような感じで、不思議な空気が流れています。
日本庭園とライトアップの組み合わせが、幻想的な雰囲気を醸し出します。
染井門に入ってすぐに、ライトアップの主要な見どころが表示されています。
置いてある六義園のパンフレットにはこのライトアップの見どころは記載されていないので、どんな見どころがあったかあとから確認したい場合は写真を撮っておくといいかも。
園内は道が入り組んでいますが、夜間はかなり通行が制限されます。その代わり順路がわかりやすく示され、その途中に必ず見どころがあります。
順路に沿ってのんびり歩くだけで、見どころを押さえ一周できるが嬉しいところ。
染井門に入り順路に沿って細い道を進むと、さっそく趣きのある雰囲気に。足元に、煌々とした柔らかい光が先まで続いていて、なんだか浮世離れした世界へと誘われているよう。
順路に沿って進むと最初に現れる最大の見どころがしだれ桜です。
高さ約15m、幅約20mと、数字では伝わりづらいですが、巨大なしだれ桜が見渡す限り広がる様は圧巻。光に照らされて現実離れした美しさがあります。
写真を撮るときは近付いて撮るのもいいけれど、少し離れて全体を撮るようにするのも迫力があっておすすめ。
普段は入れない心泉亭で抹茶をいただけたり、お団子を売っていたり売店で軽食もいただけます。暗闇に照らされて浮かび上がる様が魅力的で、不思議と吸い寄せられてしまいますので、食べ過ぎに注意です。
しだれ桜から先へ進むと大泉水という大きな池に出ます。
ここは昼間は開放感に溢れ、池には中の島や臥龍島が見える見晴らしスポットですが、夜になると雰囲気は全く変わります。
間接照明でライトアップされた木々や島の光が、池の水面に反射して怪しげで幻想的な景色になっています。
向こう岸に見える吹上茶屋も、建物から漏れる光が水面に反射して、幻のような光景に。
さらに進んでいくと、滝見茶屋です。石組みの間を水が流れ、あたかも渓谷のような風景を、あづまやから眺めることができます。茶屋と名前がついていますが、ここでお茶はいただけません。
こちらは抹茶をいただける茶屋です。この吹上茶屋は順路から脇にそれた行き止まりにあるため、しだれ桜やその近辺の茶屋が混雑している時でも写真の通りがらんとしていて穴場です。池を眺めながらほっと一息つくのにおすすめスポット。
隣には樹齢300年の吹上の松もあります。
順路も終盤に差し掛かった頃に、もう一つのしだれ桜がお目見え。
高さ13mとありますが、横幅がほっそりとしているからか実際目の前までくるとかなり高く感じます。
ピンクや白など徐々にライトアップの光が変化していくのが美しいです。
日本庭園の静けさと美しい景色の魅力をライトアップで最大限活かしたイベント。
しだれ桜など主要な見どころの写真を撮り終えたら、ぜひ豊富に設置されたベンチに座ってみてください。
このベンチも下からの間接照明で雰囲気あるものになっています。
暗闇に浮かび上がる幻想的な風景と不思議な静けさ、二人の時間を過ごすにはとても贅沢なひとときになるはず。
昼間の六義園の様子はこちら
https://play-life.jp/plans/20307
【期間】
3/21~4/5
9:00~21:00(最終入園〜20:30)
【入園料】
300円