こちらは、鎌倉駅から歩いて10分ほどの場所にある「英勝寺」です。
鎌倉で唯一の尼寺になります。
1636年に創建された英勝寺。
家康に寵愛されたお勝の方は、太田道灌の曾孫・康資の娘で、幼名をお梶といい、やがて家康の側室の一人になります。
家康の死後、お勝の方は出家し英勝院と号しました。
将軍・家光から寺地として賜り、寛永11年(1634)、菩提寺としたのが始まりです。
没後は、徳川水戸家の姫が代々住職をつとめてきたといいます。
こちらがお寺の入口なのですが、門は閉まっており、脇の小さな入口から入ります(笑)
最初はちょっと迷いました。(´ω`)
(あやうく通り過ぎるところでした。)
パッと見ると、洋風な雰囲気があって、お寺の入口とは思えない様子。
英勝寺には、創建当時から現存する建物が多くあり、山門、仏殿、鐘楼、祠堂、祠堂門(唐門)は、すべて国の重要文化財に指定されております。
ちなみに、こちらの総門は、徳川頼房の子・松平頼重が英勝院の一周忌のために1643年に建立したとされています。
1923年の関東大震災で全壊しましたが、全ての部材が資産家に買い取られて私有地に再建されていたそうです。
その後、約80年を経た2001年。
英勝寺が再び買い戻し、資金面等多くの人々の協力を得て復興工事が行われ、2011年に落慶供養が行われたのです。
2013年には国の重要文化財に指定されております。
なんだかロマンですねぇ…( *´艸`)
この時は、ちょうど2月の終わり。
境内には、梅が咲いておりました。
”お寺と梅”は、やはり絵になりますね!(^^♪
本堂ともコラボもなかなかです。
本数は多くはありませんが、それぞれに雰囲気のある木ばかりで、思わず立ち止まって見入ってしまいました。
境内には、他にもたくさんのお花がありました。
この季節は、梅の加え、沈丁花(じんちょうげ)や三椏(みつまた)、万両(まんりょう)などのお花が、訪れた人を楽しませておりました。
他にも、ワビスケやマンサクもあり、お花だけを見に来る方もたくさんいるようです。
でも、これからの季節はやはり「紫陽花」でしょうか。
激混みの長谷寺や明月院より、ゆっくりと見て回れますので、オススメですよ♪
そして、英勝寺のもう一つの見どころはこちらの「竹林」です。
鎌倉で竹林といえば、”報国寺”が有名ですが、私的には、こちらのほうが好きかもしれません♪
人も少なく、笹の葉音だけが聞こえる…
そんな空間が広がっており、心落ち着ける場所になってます。
かつてこの場所には、代々住職をつとめた水戸徳川家の姫君の住まいがあり「姫御殿」と呼ばれていたそうです。
どんなお住まいだったのでしょうか…
他にも見どころがたくさんあり、重要な建築物も見る事ができます。
季節折々の花が咲き、一度だけでなく、季節を変えてまた行きたくなる… そんなお寺です。
お花を目当てで行かれる方は、門のところに咲いているお花の札が掲げられてますので、ぜひ、参考にしてみてください。