駒場東大前駅、西口から徒歩1分のところにある「DORA」。
看板とメニューが外に飾ってあり、おばぁちゃんやおじぃちゃんがちらほら出入りしています。
普通の人なら一見レトロな喫茶店だなぁ、と通りすぎてしまいそうですが、事前リサーチで、ものすごい好奇心が掻き立てられて、どうしても行きたい!と思ったので早速中に入りました。
皆さんを怖がらせるためにこのお店を紹介したのではありません!
それを先に言っておきます。
とは言えども、何も知らずに冷や汗をかかずには居られない、このお店。
入口には日本人形や海外の人形が何体か飾ってあります。
髪の毛が伸びるとか、視線を感じるとか、怪談話の要所要所で話題に出てくる「日本人形」。
9割型怖いイメージをお持ちの人も多いのでは。
ですが、もう一度言います。
「怖ががらせるために紹介したのではありません。」
では一体なぜ⁉(入口にゴルゴ13が飾ってあるの⁉(笑))
あとで聞いた話によると、”店主がお人形の服を制作するのが好きだから”とのお言葉が。
ふむふむ。なるほどですな…
よく見ると、壁にもそれらしき衣装がかけてあります。
左を向いたらいる、右に向いてもいる。
そして正面にもいる。
…。
誰もいなかったら、ちょっと怖いかもしれない。
でも、この着物を作るのはそう簡単なことではない。
「市松人形の着物の仕立て方」というガイドブックも出ているくらいなので、職人と呼んでもいいほど。
この話を聞いてから、怖いという感情よりも「店主さん、すごォオオ~!」
という気持ちのほうが勝ってしまいましたとさ。
日本人形以外のミニマムおじさんもいます。
お人形というよりはマトリョシカですね。
こちらはどういうコンセプトで置かれているのでしょう。
と、あれこれ詮索する前に注文だ~~~!
ちょうどお昼どきにいったので、「ピザトースト」(750円)を注文しました。
ほかにもトースト類を注文する際には、コーヒーか紅茶がついてきて、お得なセットになっています。
トースト類以外にはトマトスパゲッティやカレーライスなど、ここまでは普通のレトロな喫茶店と変わらない仕組みになっております。
10分ほどでピザトーストがで来ました。
人形に囲まれながら食べるピザトースト。一体どんな味がするのでしょう⁉まさか、ここにも仕掛けが⁉
…ありませんでした!(笑)
一言でいうと、「懐かしさがぎゅっと詰まった一品」です。
おいしい!
程よくふわふわしたトーストに、トマトピューレと、とろとろに溶けたチーズがやっぱり昭和の味を思い出させます。
バリバリ平成人ですが、世代を超えて愛されるピザトーストに感激しました。
ガヤガヤしているカフェよりは、レトロ喫茶大好き人間なので、このお店にも中毒性が湧いてしまいそうです。
パンが厚切りなので結構おなかいっぱいになりました。
ごちそうさまです。
帰り際にサインをみかけました。
劇団芸能事務所のWAHAHA本舗の方や、誰かはわかりませんでしたが海外の方からも。
とすると、やっぱり有名なお店なのかも⁉
よく見ると、常連さんらしき人もちらほらいました。
「ごちそうさまです。また来ます。」
来たときは予想もつかなかった一言が、どうして口から出てしまったのか私にもわからない。
けれど、妙に居心地がよく、実はこの世界観や店主さん、店員さん(ご夫婦?)の強いこだわりが刺さる人もいるのかもしれない。
私も気づかぬうちにその一員になっていたということに、後ほど気づいた。
【営業時間】10:00~20:00
【定休日】日曜・祝日
【店舗HP】https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131801/13076091/