圏央道稲敷ICを降りて国道125号を右折して約3キロ。見えてきたのは石造りの鳥居と大きな天狗。場所自体は「こんなところに?!」という場所にあるのですが、これだけ目立っていれば地元の人でなくてもすぐにわかりますね。
この鳥居が第一の鳥居で、奥に駐車場があります。
ちなみにこの天狗、右の烏天狗が「かない天狗」で左の鼻高天狗が「ねがい天狗」というそうです。
駐車場の奥にあるのが第二の鳥居です。そして鳥居をくぐると神門があります。色鮮やかでなんとも豪華な神門ですね。
冒頭でも書いたように大杉神社の御利益は厄除け、縁結び、そして夢結び。
なんでもその昔、この地は疫病で人々が苦しんでいたそう。そこを通りがかった勝道上人という僧が人々が昔から信仰を続けてきたあんばさまを祀る巨杉に祈念したところ、三輪山の神々まで飛来し、人々を苦しみから解放したというお話が残っているんだとか。
そしてそこから始まったのがこの「あんばさま総本宮 大杉神社」なんだそうです。
手水舎で身を浄め、社殿へ。
朱や碧、翠といった原色をふんだんに使い、金色を散りばめた社殿は目を惹きますね。
そして参拝。
実は、厄年があるように、夢結びの願い事をするのに最適な年回りがあるのだとか。なんと私、平成30年がちょうど夢結びに最適な年でした!!
これはもう全力で願いを唱えるしかない!と、必死に参拝しました(笑)
大杉神社は「悪魔祓いのあんばさま」と称されるほど厄除けの力が強いので、厄除けに訪れる人も多いそうです。
そして人と人を繋ぐ縁結びの御利益、日本で唯一の夢結びの御利益。
庶民のささやかな願いに寄り添ってきたからこその御利益。なんだかとてもあたたかい神社ですね。
大杉神社には「太郎杉」「次郎杉」「三郎杉」という三本の御神木があります。
太郎杉は火事で焼失してしまい、いまは社殿の東側に残る太郎杉跡にその名残を見ることができます。
そして残る次郎杉と三郎杉は樹齢およそ1000年、400年という、どちらもとても大きな杉の木です。
そしてこの二本の御神木がパワースポットであると近年注目されているそうです。
御神木の前でゆっくりと深呼吸をし、心を落ち着かせることによってよりパワーをもらえるのだとか。
神門や社殿などの写真で気づいた方もいるかもしれませんが、大杉神社は「茨城の日光東照宮」なんていわれることもあるそうです。
確かに色の使い方などが少し似てるかも…?
社殿だけでなく、神輿殿や回廊、神楽殿など、魅入ってしまう建物がたくさんあります。
パワースポットだって次郎杉三郎杉だけではありません。
とってもかわいい「厄除桃」は撫でることによって厄を除けると言われています。
そしてみなさんも幼い頃にけんけんぱっ!と遊んだことがありませんか?…私は遊んでいるわけではなく、これも「禹歩斎条」という場所なんです。
「禹歩」とは古代中国が起源であり、日本ではこの歩き方をすると魔物から姿を見えなくするとされ、あらゆる障害から身を守ると言われているそうです。
そして水占石。三郎杉の前にある水占石では幸運が訪れる時期や方角を占えます。私たちはわりと早く沈んだのですが、最長3日も沈まなかった人も過去にいるそうです。
なんと大杉神社は厄除け、縁結び、夢結びだけではありません。
神社境内に様々な神様が祀られているのです。
大国神社では主に金運、宝くじ運を叶えるそうで、万年金欠の私たちもよく拝んできました(笑)
猿がお馬さんを引いている勝馬神社は読んで字のごとく、競馬ファンの参拝者が多いそうです。
相生神社は子宝、夫婦円満の御利益が。
「願い紐」という御守りのような紙に願い事を書いて男神像に結び、願いが叶って子供を授かると今度は「叶い紐」にお礼の言葉を書いて女神像に結ぶそうです。
どちらの像にもたくさんの願い紐、叶い紐が結ばれていました。
稲荷神社の前には連なる紅い鳥居が。
京都の伏見稲荷大社には敵いませんが、緑が広がりかすかに陽の光が差すこの場所もすてきなフォトスポットですね。
帰りはこんなにかわいいおまんじゅうのお土産も忘れないでくださいね。
神様が夢を応援してくれているようなあたたかい気持ちになれるやさしいおいしさのおまんじゅうでした。
日本で唯一の夢叶え神社、いかがでしたか?
近くには「発酵の里 こうざき」という道の駅や「あみプレミアム・アウトレット」などもあるので、次の週末には夢結びのプチ旅行に出かけてみませんか?
[あんばさま総本宮 大杉神社公式HP]
http://oosugi-jinja.or.jp/