宇宙といえば「国立科学博物館」、上野駅へ向かいました。
いま国立科学博物館では、特別展「昆虫」が2018年7月13日(金)~10月8日(月・祝)まで開催中です。
ならば、特別展から行ってみましょう!
オオムラサキの約30倍模型を前に両手を広げてその大きさを確認します。
分かりやすい標本にてミンミンゼミの雄と雌の違いが分かるようになりました。
ミンミンゼミの標本で、初めて「♂」「♀」マークを知った息子たちはまるで象形文字の発見をした探検家のように大興奮していました。
ポップな大自然の中にいるような空間で昆虫の標本が見られます。
日本初公開の琥珀の中の「絶滅目の昆虫」や真っ白な化石になった昆虫を見て、遥かなる時の流れに子供たちはため息をついていました。
異彩を放つこの部屋は、私の直感で回避。
遠くから雰囲気のみ感じてみました。
子供たち曰く
「ゴキブリと思って見るとドキドキするけど、見たことないゴキブリとかだったから見られてよかったよ。」
入口の「観覧注意」が物々しいです。
大きな画面では標本の作り方が放映されています。
真っ赤な壁一面に虫の標本がズラリと並びます。
まっすぐ歩くのが少ししんどくなってきたころ、この展覧会は再入場不可と知りました。(トイレはあります。)
入場前に飲食や体調管理を済ませておくことをおすすめします。
子供が使っているノートを見て懐かしい表紙だなあと思っていたジャポニカ学習帳。
過去の表紙を並べて見ると確かに見覚えがあります。
夕日の射す教室で友達と机を並べ黒板とこのノートの表紙を見ていた光景が蘇り、懐かしさに浸りました。
蛍光遺伝子を組み込んだカイコは蛍光シルクを作り出しました。
美しいシルクのドレス、蛾の底力と科学技術の進歩に魅せられるコーナーです。
スタッフの方が丁寧にご指導くださり、子供たちは好きな昆虫を色んな角度から、更に拡大や縮小などできるので肉眼では見えない部分までじっくりと昆虫を見れます。
昆虫好きで有名な香川照之さんがオフィシャルサポーターで、音声ガイドにも登場されます。
大人も子供もドキドキわくわく夢中になれる展覧会でした!
展覧会公式図録を始め、虫かごに入ったお菓子やオリジナルバッグなど昆虫に関するグッズが沢山あります。
トンボの眼鏡スタンドは眼鏡をかけることができます。
カブトムシの幼虫ぬいぐるみはひっくり返すとカブトムシの成虫に!
ぬいぐるみはかわいいのですが、ドッキリさせてくれる印象はすごくリアルです。
そして息子が「自由研究は昆虫をテーマにしようかな」と言いました。
昆虫展の入場料には国立科学博物館の常設展示コーナーも含まれるので、地球館1階にある宇宙史・生命史・人間史の壮大な物語をテーマとした、標本・資料と映像でたどる138億年を一望する時間の旅コーナーへ向かいました。
ビックバンから現代までの命の流れを小学生でもイメージできます。
リアルなレプリカの大きな海の生物を下から眺めると一緒に泳いでいるような雄大な気持ちになります。
ジンベエザメに付いているコバンザメに子供たちは大喜びです。
「見て!パイナップルみたいに大きい!」と、でっかい松ぼっくりに驚く二人。
世界中の松ぼっくりが見られる貴重なコーナーです。
草も、動物も魚も、ゴリラと人間も、遡ると全部が親戚。
それぞれの生き物たちはそれぞれの道で進化し今の姿になりました。
この系統広場ではゴリラと見つめあうこともできます。
思わず手を伸ばしたくなる。
骨格を下から見るようなことなかなか体験できません。
ダイナミックな魚たちに見入ります。
ハーブガーデンを囲むようにベンチがあり、その奥には広い飲食可能スペースもあります。
真夏の午後でしたが、日陰は風も爽やかで気持ちよく過ごせました。
自動販売機もあるのでのびのびと休憩できます。
2歳児が壁の穴から必死に覗いている先には上野駅を行きかう電車が見えました。
スカイツリーもよく見えます!
ミュージアムショップの入口には生き物や科学にまつわるガチャガチャが並んでいます。
カフェテリアやトイレもあるので退館前のひと休みもできます。
博物館の出口でくじらを抱えてみたり、落ちている葉っぱを帽子に刺して「ピーターパン」をしてみたり、子供たちの頭の中からどんどんイメージが湧いているようです。
永遠に続く階段が果てしないミラクルエッシャー展は国立科学博物館から徒歩5分の上野の森美術館で2018年6月6日(水)~7月29日(日)まで開催中です。
東京展の後は大阪、福岡、愛媛へと続きます。
コンピュータのない時代に版画で作られた緻密かつ独創的な作品は、何歳が見ても見入ってしまいます。
デジタル時代の今、エッシャーの脳内を8つの鍵から謎解きます。
好評につき土曜日の開館時間が20時まで延長されました!不思議な世界で夕涼みしませんか?
上野公園を更に御徒町駅方面へ歩いていくと西郷隆盛像が出てきました。
子供たちは立派な西郷どんのお足元で、西郷どんと犬になってみたり最後まで楽しんでいました。
結局「自由研究のテーマはもう少し考えて決めようかな。」と。
確かにこの一日は刺激的過ぎてテーマを冷静に振り返る時間が大事かもしれません。
そして「今日はとっても楽しかった!」と言っていました。
昆虫、科学、宇宙、奇想版画、日本の偉人…
自由研究のテーマに迷った時、涼しく過ごしたい時、学びたい時。
刺激とインスピレーションが溢れる上野公園エリアがおすすめです!