北海道の南の先端が襟裳岬(えりもみさき)です。
日の出や、夕陽が人気の絶景スポット!
所要時間はけっこうかかります。そのため浦河で1泊して馬に乗ったり、または苫小牧で1泊して海鮮を食べたり等2泊3日旅行で、新千歳空港や札幌に帰るのが理想的です。
【襟裳岬までの片道の所要時間】
・レンタカー:札幌から襟裳岬まで約225kmで約4時間。
・高速バス :札幌からえりも町まで約4時間。
(行き:札幌駅発16:30、帰り:えりも駅発5:20)
・JR電車+バス:札幌から襟裳岬まで約9時間。
(乗り継ぎの待ち時間含む)
日の出と夕陽を撮って襟裳岬に泊まりたい!と思い、今回はJR+バスで札幌から片道9時間の1泊2日弾丸1人旅。
高速バスは、えりも町に20:30に着き、土地勘のない所を夜に歩きたくなかったので断念しています(^^;)
今年2018年は、北海道は28年振りに11月初旬になっても雪が降らず暖かいです。
今回11月第2週に行きましたが、例年は雪が降っており服装は冬のコートになりますので、ご注意くださいませ(^ ^)
苫小牧駅に着き、苫小牧駅~様似駅の往復切符(6,480円)を購入。
地震や高波の影響で電車は運休しており、代行バス3本を乗り継ぎました。
このルートは競走馬の牧場が多いので馬が見れたり、海岸線を走ったりとバスの車窓が楽しい♪
※2018年11月19日より、苫小牧駅〜鵡川駅までのみ、普通電車が再開しています。鵡川駅〜様似駅までは、まだ代行バスです。
【今回の代行バスルート】
7:57 苫小牧駅発~8:27 鵡川駅着
8:38 鵡川駅発~10:25 静内駅着
10:33 静内駅発~12:15 様似駅着
※乗り継ぎ駅では、次発の代行バスが待っています。
乗り遅れないように、お手洗いにはJR係員orバスの運転手さんに受付してから行きましょう。
様似駅に到着しました~。
JRバスのえりも岬散策キップ(往復1,850円)を購入。
襟裳岬行きのバスが14:00発のため、様似の街を散策しました。
駅から真っすぐ歩き国道に出て、左側に進むとセブンイレブンやCOOPがあります。
今回は国道を右側に進んで、カフェでランチ♪
様似駅から国道を右側に進んで、カフェ・マザーに着きました。
様似駅から徒歩5分ほどです。
カウンターとテーブル席があり、気さくな女性店主さんのいるアットホームなカフェ。
つぶ貝のカレー(800円)+食後の飲み物(セットで200円)を注文。
様似はつぶが名物で、様似産の柔らかいつぶが入っていました。
通常つぶはコリコリしている食感ですが、煮ると柔らかくなるつぶを使用しているそうです。
香草がたくさん入った本格的なカレーでおいしかったです。
■営業時間:11:00~17:00。主に日曜定休。
■食べログ:https://tabelog.com/hokkaido/A0108/A010804/1038099/
様似駅14:00発のJRバスに乗り、いよいよえりも岬へ!
途中にバス停なのにえりも駅があります。ネット上ではフォトスポットの模様。
襟裳岬に近づくにつれ、何もない秘境な景色になりWAKUWAKU☆
襟裳岬は風速10m超が年間260日もある強風地域なため、高い木が育たず低草しかない不思議な風景なのです。
14:54 ついに、えりも岬バス停に到着!
えりも岬バス停からバスの進行方向に歩いて5分ほど、今回のお宿えりも観光館に着きました。
チェックインを済ませて、襟裳岬へGO☆
襟裳岬の入り口に参上!
駐車場にえりも観光センターというお土産&お食事処があります。
風の館の右側寄り駐車場から伸びる遊歩道が自然ぽくて、とりあえず進んでいきました。
遊歩道を歩くと、地球規模の壮大なスケール感に圧倒されます!
襟裳岬は海抜60m~73mほどの高さにあり、太平洋を見下ろしながらの散策は豪快で気分爽快。最高じゃないか、襟裳岬。
後ろを振り返ると写真3枚目のように、くっきりとした地形も圧巻です。
遊歩道を10分ほど歩いて、襟裳岬の看板に着きました♪
襟裳岬の突端が左側に見える風景。
看板と海上に続く襟裳岬の岩礁と一緒に写ることができます。
さて、日の入りは16:11。突端に向かって急げー!
続いて徒歩3~5分ほどで、襟裳岬の歌碑があるエリアにきましたが、今はスルー。
位置は駐車場から真正面にあるため、行きやすい所にあります。
襟裳岬の突端には、歌碑エリアの左側の階段を下りていきます。
急な階段ですが、手すりがあり歩幅が確保されている階段なのでゆっくり歩けば大丈夫。
階段の上段から撮ると写真2枚目のように、襟裳岬の突端と岩礁を1枚に収めて撮れますよ。
階段で撮影する際は、足元にお気をつけください。
階段を下りて、突端にぐんぐん近づいていきます。
ここで、私はルートをミスったと気づくのです。
しまった!夕陽が思ったより遠い…。
11月上旬は1番最初に撮った看板スポットが、沈む夕陽のべスポジだったのか…。
ふぅ~、日の入りに間に合って襟裳岬突端に到着しました。
襟裳岬は風速10m超が年間260日ほどある強風地域。
襟裳岬に行く時は、以下服装をお気をつけください。
・帽子はNG
・スカートも避けたほうがよし。
(天気予報で風速5m以下ならスカートもありかと思いますが…。)
・ストールやマフラーはガッチリ巻く。
・風速1m増すと体感温度が1℃下がるため、夏もカーディガンなど羽織物は必要。秋はヒートテックやスパッツを着たほうが良い。
覚悟と期待をして行きましたが、この日は拍子抜けするほど弱い風でした。
こちらが襟裳岬の突端です!
突端部分のぎりぎりまで遊歩道が続いているので、はっきり見えるのが嬉しい。
襟裳岬は日高山脈の一部で、海底に沈みこんだ山脈です。
日高山脈は南北150km、最高峰は幌尻岳2,053m。
襟裳岬の遊歩道も日高山脈襟裳国定公園に指定されています。
遊歩道は山頂をひたすら歩いている状態という、パワースポット的に超贅沢な世界です☆
11月第2週の襟裳岬突端からの夕陽です。
美しいですが、突端からでは遠かった…。
秋分以降は突端から攻めて、今回1番最初に撮った看板で夕陽を待つのが良いですね。
スケール感がある場所なので行く季節によって、夕陽べスポジが変わるかなと思いました。
夕陽鑑賞を終えて、襟裳岬歌碑エリアに戻ってきました。
襟裳岬と言えば、森進一さんです。
1974(昭和49)年に森進一さんが襟裳岬で第16回日本レコード大賞を受賞されています。作曲は吉田拓郎さんです。
同年の紅白歌合戦は、白組大トリで森進一さんの襟裳岬、紅組トリで島倉千代子さんの襟裳岬(1961年発売の異なる歌)でした。
歌碑の前で襟裳岬を聴くと、じわりと沁みて楽しい♪
本当は大音量で聴きながら一緒に唄いたかったのですが、観光客がいたので残念ながら小音で聴いてみました。
えりも観光館に戻ってきました。夕食まで少し休憩。
昭和30年代に建築のため館内は古め(廊下・トイレ)ですが、お部屋も清潔で、大浴場はリフォームされていたので快適に過ごせました。
襟裳岬のお宿の中で、部屋数が38部屋と多い点、お料理の評判が良い点がいいなと思い宿泊しました。
楽しみにしていた夕食の時間♪
つぶも盛られたお刺身、ししゃものフライ、えぞ鹿肉のしゃぶしゃぶ、昆布の甘煮など、ご当地グルメがいっぱい!
評判通りすごくおいしかったです。
つぶの灯台焼きは、炎で包んで仕上げた後に食べます。
つぶの種類は灯台つぶのため、食感が柔らかくて食べやすい。
海産物の旨味が出ていて、美味♪
お刺身のつぶの食感はコリコリしており、異なる種類のつぶでした。
襟裳岬、えりも町、様似町を訪れた際は、つぶの食感の食べ比べをおすすめします。
2日目の朝は、日の出が6:10のため5時起き。
5:45頃にお宿を出発して、突端に向かいました。
日の出前の6:05頃、突端に到着!
この日の朝は風速10~13mで、襟裳岬の駐車場に着いた頃から突端まで、風がビュービューして凄かったです。でも、ちゃんと歩けるので大丈夫でした。
幸い雲がなく、水平線から美しい日の出を鑑賞できました。
水平線からポツっと上の部分だけがいきなり出てくるので、おめでたい感が強烈。ギャグっぽくも感じました。
絶景の感動、キター!の歓喜、本当に出たわwwwという笑い。
なかなか、感情が忙しい。
元旦の初日の出で人気スポットなのが、すごくよくわかりました。
太陽が半分くらい姿を見せてから、歓喜・笑いがおさまってきました。風速10m超の風に吹かれながらなので、テンション高めに美しい風景を堪能。
朝焼けのグラデーションも、とても綺麗。
日の出鑑賞を終えて、襟裳岬の歌碑エリアの看板まで移動。
数名の朝焼け鑑賞をしている方々がいました。
こちらからの朝焼けも素敵でした。
朝食も品数豊富で、タコのお刺身が嬉しい。
散策後なので、もりもりと完食しました。
チェックアウト後は、襟裳岬の入り口にある風の館へ行きました。
襟裳岬に約400頭生息するゼニガタアザラシや自然の様子を学べます。
シアターもあり、係員にお声かけすると上映いただけます。
襟裳岬の昆布漁やゼニガタアザラシの水中映像は見応え満点。
お時間のある方はぜひ。上映時間は20分です。
シアターの壁には、森進一さんや島倉千代子さんの写真等も飾られています。
風の館の目玉コーナー、風速10~25m体験もしました。
正面の大きな穴から送風されてきます。
風速25mはやっぱり爆風!
すごくおもしろ体験なのでおすすめです。
2階には展望デッキがあります。
遊歩道からの眺めよりも太平洋の美しさが際立ち、想像以上に素敵な眺めでビックリ。
望遠鏡も設置されており、岩礁のゼニガタアザラシを鑑賞できます。
この日は遠くの岩礁に20匹いたようですが、見つけられませんでした(*_*)
■開館時間
5~8月 9:00~18:00(入場は17:30まで)
9~11月 9:00~17:00(入場は16:30まで)
※冬季の12月~2月は休館しています。
■入館料 大人・大学生:300円 小・中・高校生:200円
■HP:http://www.town.erimo.lg.jp/kaze/
最後に駐車場にあるえりも観光センターへ寄りました。
BGMでいろんな方が唄う襟裳岬が流れています♪
森進一さん、高橋真理子さんの襟裳岬を聴けて、すごく嬉しい。
こちらではお土産を購入できたり、ラーメン、海鮮丼、お寿司、ウニ丼などを食べられます。
昆布のお土産が豊富にありました。
えりも岬10:57発のJRバスに乗って、帰路に着きます。
様似駅までの車窓は、左手に太平洋、右手に低草の不思議な風景。
また、様似にあるアポイ岳・吉田岳・ピンネシリの稜線がキレッキレで素晴らしい。
アポイ岳(810.2m)は、ジオパーク認定されている山のせいか、剥き出し感があるインパクトの強い風景なのです。
ちなみに、ジオパークとは地形により地球を感じる大地の公園。
私のジオパークに対する印象は、恐竜がマッチしそうなジュラシックパークな世界。洞爺湖の有珠山遊歩道でそう感じました。
11:50 様似駅に戻ってきました。
様似駅から見えるアポイ岳・吉田岳・ピンネシリも素敵な存在感を放っています。
静内駅行きの代行バスは12:45発のため、セブンイレブンで昼食を調達して、駅の待合室で食べました。
セブンイレブンは駅から真っすぐ進み国道に出て、左側方向に10分ほど歩くと着きます。
静内駅では、次の代行バスまで1時間半ほど待ち時間があり、お土産物や周辺エリアの観光パンフレットを見て過ごしました。
駅名は静内ですが、市町村合併で現在は新ひだか町。
新ひだか町は、競走馬の牧場と二十間道路の桜並木が有名です。
代行バスのルートは日高地方と呼ばれ、新ひだか町、浦河町、新冠町は競走馬のふるさと。
サラブレッドで乗馬体験ができる魅力的な地域です。