JR森林公園駅から徒歩30分、バスで15分のところにある「北海道開拓の村」にやってきました。
ここは札幌観光のなかでも人が少なく、穴場!
市街地群、漁村軍、農村群、山村群に分けられた、52棟にわたる北海道の建造物を見ることができます。
今回はお盆に行ったのですがゆっくりと歴史的建造物が鑑賞できました。
【料金】
一般800円 団体700円
大学生・高校生600円 団体500円
【営業時間】
4月1日~4月30日9:00~16:30(入村は16:00まで)
休館:毎週月曜日(祝日、振替休日の場合は翌日が休館)
5月1日~9月30日9:00~17:00(入村は16:30まで)
休館:なし
10月1日~3月31日9:00~16:30(入村は16:00まで)
休館:毎週月曜日
【公式HP】http://www.kaitaku.or.jp/
村は54.2ヘクタールの広さにも及びます。
そのため、夏季は馬車鉄道・冬季は馬そりに乗ることができるんです!
もちろん歩いて全部回り切ることもできますが、
乗車料金は、小人(3歳~14歳)100円 大人(15歳以上)250円と安いので、思い出に乗ってみても◎
入口を入ってすぐの旧来正旅館には、懐かしの北海道銘菓が並んでいます。
今もなお人気の北海道土産で人気を誇る「月寒あんぱん」の昔と今の比較や、割って楽しむ「明治・大正の飴」などが楽しめます。
実際に食べることもできるので、長旅のお供に買ってみては?
2階にあがれない部屋もありますが、一部の部屋は公開されています。
背中で語れる女になりたい…(笑)
途中で掘井戸を発見!
実際に釣瓶桶に触れたり、下をのぞき込んでみて深さを実感してください。
開拓の村には食堂があります。
ジンギスカン定食やにしんそばなど、軽食から定食まで揃っており、大体1,000円前後で食べられます。
私は屯田兵定食(1,000円)を注文!
手づくりのいも団子焼き、みそおでん、豚汁など昔ながらの北海道グルメが揃っており、心がほっこりしました。
雑木林を進んでいくとある「森林鉄道機関庫」。
昭和初期から徐々に広がっていった機関車や貨車のほか、機関庫、貯木場が残されています。
乗車することはできませんが、近くまでいって当時の面影を感じることができます。
入母屋造りが印象的な「旧札幌師範学校武道場」はとっても広い!
学生の頃によく使っていた体育館特有の匂いがしました。
師範の名前が書かれた札を見ていると、当時から日本は武道に熱を入れていたのが分かります。
「旧渡辺商店」にはコマやメンコ、けん玉などの昔のおもちゃが飾ってありました。
IT文化が発達し、今ではゲーム機が普及しましたが、昔はみんなでワイワイと変わらぬ遊びをやることに楽しさを見出していたのだなぁ、としみじみ。
洋風建築を取り入れ、「理容遺産」として認定されている「旧山本理髪店」では、当時使用されていた回転式の椅子に注目してみてください。
木造建築式の「旧北海中学校」。
札幌農学校第三期生らが中心となり明治18年(1885)に設立したと言われています。
大学を卒業してからしばらく教室に入ることなんてなかったので、なんだか新鮮な気持ちになれました!
「旧札幌農学校札幌(今の北海道大学)寄宿舎」は、先程の旧北海中学校より広く、明治40年に“恵迪寮”と命名されました。
玄関棟と南・北棟36室、厨房棟からなり、長い廊下が印象的です。
当時食べていた食事のレプリカと、色褪せた寄宿舎の生徒名簿が現存しています。
「旧山田家養蚕板倉」では、実際に蚕が養殖されています。
屯田兵の授産事業であった養蚕の歴史を知るならここで。
実際に絹ができるまでに使用する機械も展示してあります。
明治35年に古平町で開業した「旧近藤医院」も印象的でした。
およそ50年あまり使用され、薬棚や薬を調合するためのすり鉢、寝るのには硬そうな寝台が残っています。
「旧広瀬写真館」では、大正末期から昭和33年まで岩見沢市街で営業した写真館が再現されています。
調光器や反射板がありました。
2階から差し込む光にはスーッと引き込まれます。
北海道の三大新聞であった「小樽新聞」。石造りの「旧小樽新聞社」では、手フート印刷機の実演が見られるほか、記念の絵葉書制作の体験もできます。
現代の印刷技術が発達する以前は、発刊にかなりの時間を要していた工程が伺えます。
最後に回ったのは、「旧藤原車橇(しゃそり)製作所」。
今ではめったに使われなくなった馬橇の台木曲げが再現されています。
こんなに太いミズナラに熱を通し、折れないところまで力を調整し曲げるなんて、相当な技術がないとできません。
現代で受け継がれているのは1人だけと聞きましたが、この技術がなくなってしまわないようにしたいものです。
お時間がある人は「体験学習棟」にも寄って行ってください。
小学生向けではありますが、日によって竹とんぼやコマなど、無料で伝統のおもちゃ作りが楽しめます。
大人もきっと夢中になってしまうはず!