先に行っておくけれど、このプランには世にも恐ろしいものや、見るに耐えないものが含まれている。それを承知のうえで読んでほしい。
ではさっそく旅のスタートだ。
まずは立川駅からすぐの錦第二公園から!
この公園にはおっかないオニがいるだそうだ。
どれどれ。覗いてみよう…
うわぁああ!!探すまでもなく、本当に居た!!
実はこのオニ公園、ドラマやアニメでも使われている。
近くで幼い子が普通に遊んでいたが、怖さに慣れてしまっているのだろうか。
ご当地鬼的な?(そんなもんないよ)
夏の日差しのなかをキャッキャと走り回り涼し気…
私はこの場所で何ができるか瞑想してみることに。
こうやって怖いオニを背にしていると、いつの間にか汗が飛んでいるらしい。
一人で立川の公園に行くためだけに来たのもなんかむなしいので、
ありったけの体力を絞り出してジャンプ!!
しかし、セルフでジャンプは周囲の痛い視線と飛ぶタイミング…意外とむずかしいのなんの。真顔以前にお前が怖ぇーよ。と言われる顔になってしまった。
いつの間にか恥じらいはなくなり、子供よりもキャッキャして遊ぶことに成功。
あ、ちゃんと3枚目にも私がいるのだぞ。
どこに居るか分かったかな?
そう、実は目当ての店があったのだ。
その名も「亜呂摩(アロマ)」。
寄食界のなかでは面白いラーメンで名をあげているという。
どんな珍メニューが待っているのか…恐る恐る扉をあけてみた。
読者諸君、ご注目ッ!
ここにあるのは噂の「コーヒーラーメン」だ!!
名前からしてたいていの人は遠慮してしまうのではないか…?
ホットとアイスがあるからその日の気分でチョイスしてほしい。
汁は醤油仕立て、麺にこの店こだわりのコーヒーがたっぷりと練りこまれている。
話によると、数年前ラーメンの大会に出場しようと決めた店主さん。どうせならちょっと変わったラーメンを作ってみようと思ったそうだ。
こんなに食べる前から気の進まないラーメンは初めてだ…怖いものみたさだけど、ハードルが「鬼」高い!
もちろん、普通のメニューもあるのでここまで来て物怖じしてしまった君は、素直にカレーうどんでも食べておこう。
よーーく見ると、上に乗っている具が一番おぞましい。
煮卵はラーメンの定番トッピングだが、なんとコーヒーラーメンにはキウイやバナナ、とどめを刺すようにバニラアイスが乗っている。
では、気を引き締めていただくことにする。
ツルツル…んぐぐ…⁉コーヒーラーメン、濃厚すぎるぞ。コシがあって、どことなく美味しく感じてしまう。
どろんと溶けたアイス…これはあかん。
ポジティブにとらえるならば、コーシーの渋みをマイルドにしてくれる、といったところだろうか。
だんだんと感覚が麻痺し、気づけば完食していた。
慣れは恐ろしいとはこのこと。
だがこのコーヒーラーメンは多数のメディアでも取り上げられ、常連の間では「いつものね!」と定番化しているそうだ。
まだまだ私の知らない世界があったもんだなぁ…。
せっかくなので、食後にアイスコーヒーを頼んでみた。
そこで衝撃だったのがガムシロ!
ちょっと凹んだ容器に入っているのだが、周りにはコショウのようなものが点々とついていた…
それはさすがに入れるのをためらってしまった。
もしやこれも罠なのかも。
どこまでも突っ込みどころ満載のお店だ。
あ、そうだ。コーヒーラーメン、お土産にも買って帰らないかい?
【営業時間11:00~19:00
【定休日】火曜・日曜不定休
【店舗HP】https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132403/13043170/
お次にやってきたのは世にも奇妙な宇宙村。
コーヒーラーメンで結構お腹が満たされたので、四ツ谷三丁目まで散歩することにした。
商店街に一店舗が存在するであろうパワーストーンショップだが、
この村は大都会・四ツ谷に高層ビルにまぎれている。
しかも、尋常じゃないオーラを放っているのだ…。
中には客が数人。
ここの店主は「村長」と呼ばれ親しまれている。
1番人気なのは写真2枚目の「パワーシール」だ。
1セット1,000円で販売していて、スマホや手帳、携帯品に貼っておくといいことが起こるらしい。
デザインがまるでド●ゴンボールじゃマイカ…
そして初めて来た人ならびっくりしてしまう、
宇宙パワーがここぞとばかりに醸し出されているサイン入り色紙コーナー。
試してガッテンで紹介されていたり、バナナマンが実際に訪れたことのある有名店だったのだ。
ま、まじか…。
ふと、村長さんに声をかけられ、突如として恋愛診断が始まった。
内容は…ピーーーーーッと音が入ってしまいそうなので自粛する。
この恋愛診断は、隕石入りの「肛門グッド器」というものをお尻の下において聞かなければいけない。
そうせざるを得なかったが、これがなんとも落ち着かず、いつ帰ろうかとソワソワしてしまった。
そして写真3枚目の宇宙水。
これを肌にスリスリすると、すべすべになるんだとか…。
…。いったい何で作られているんだろう。
ためらうこともなく、眼球や口のなかにも吹きかけ、さらには飲み水としてペットボトルに並々とつがれているけれど、もちろんそれを口にする勇気はなかったので決心がついたときにでも再訪してみることにする。
【営業時間】10:00~20:00
【定休日】無し
【公式HP】https://www.uchumura.com/
ディープなお店が街を賑わす中野ブロードウェイ。
その中野ブロードウェイから少し離れたところに、怪獣ファン達が集まるカフェ「大怪獣サロン」があるのをご存知だろうか。
金曜日の夜から土日にかけては、満席になるほどの人気店だ。
先ほど紹介した宇宙村とは異なり、外観からインパクトしかないお店だが、中に入るとTVでにゃんちゅうの録画が流れていたり、見渡す限り各地から集められた怪獣たち、そしてこの店のサブ店長らしき亀がお出迎えしてくれる。
クレーンゲームや被り物、机に置いてある怪獣のフィギュアは自由に触っていいのだ。
私の一番のお気に入りは、この寿司怪獣!
見た目はいかついが、なかなかチャーミングな顔をしている。
この店の常連は被り物が好きな人、製作するのが好きな人と色々居るらしく、手製のフィギュアを置いていくらしい。
女子が好きそうなパステル色の怪獣や、三段腹がさらに進化したような、シュールな豚の怪獣もいた。
カタツムリの20年後みたいなぬいぐるみは、夜中に突如現れたら腰を抜かずにはいられない。
カフェタイムに行けば、おやつをサービスしてくれる。
ゲンガーの小皿、フエラムネ、ウルトラマンのクッキー!
なんだか食べるのがもったいない。
子供も大喜びするはずだ。
想像がつかないドリンクもワンコインで飲めちゃうぞ。
人気の銀河サイダーを飲んでみた。
甘口のサイダー!おいしい。
なんとストローにフィギュアがついている!
これも何かの怪獣らしい。持ち帰ることはできないが、思う存分そのチャーミングな顔を眺めさせてもらった。
そして大怪獣パフェ。
ブルーに染められたスイカやパイナップルのがこんもりと盛られ、下にはチョコレートソースが入っている。
夏にぴったりの爽やかなゼリーだった!
ちなみにこちらの容器は持って帰れるので、ぜひ頼んでみてほしい。
もちろんここに来たら着ぐるみに挑戦するしかないと思い、店員さんに交渉したところ…なんと度重なるメンテナンスの為、一般人には抱えきれない重さになっているとのこと。現在は着ぐるみ体験を休止しているらしい。
だが、店内の被り物は実際に被っていいそうだ!
セルフィーがなかなか難しかったが、プレイライフの「P」マークでシュワッチ!
初めて本格的な帽子を被り、めちゃくちゃ感動した!
ほんの少しだけ街の平和をぶち壊す怪獣の気持ちが分かった気がした。
私の机に全身にヘビを巻きつけた男が座っていた。
似たような人形が置いてあったので、最後に巻き巻きしてみたぞいっ。
近々イベントも開催予定なので、興味がある方はご参加あれ。
【営業時間】[火~金] 15:00~23:00 [土・日] 13:00~23:00
【定休日】月曜日
【公式HP】http://daikaijyu-salon.com/
中野で遊べるスポットの定番だが、中野ブロードウェイも散歩してみた。
久々に足を異次元に踏み入れて印象的だったのは「でこらんど」。
ここぞとばかりに私の視界をいっぱいにした”シュウジ”君。
いったい誰なのだろう。
ちょっとでも胸キュンした方はシュウジくんファンクラブに入会してみるといいぞ。
【営業時間】13:00~20:00
【定休日】不定休
【公式HP】http://decotrand.ocnk.net/
4階は他の階とは違う匂いがする。
まんだらけや、変やはいつ行ってもマニアックな人が集まっていてワクワクするのだ!
カオス集団のなかに混じってエネルギーをチャージすることも大事。
京都に行く時間がない人は、変やで身震いするフィギュア探しの旅に出よう。
【営業時間】12:00~20:00
【定休日】不定休
【公式HP】https://mandarake.co.jp/category/jpa/
同じく4階の一角に昭和のディープなオーラが漂う中野ジンガロ横丁はご存じだろうか。
本当にフロアの隅にあるため、知る人ぞ知るスポットであろう。
外観はまさに昭和の街並みそのもの。
非常に精度が高く、明らかに周囲の店とは一線を画しているため、目を疑ってしまう。
だが、ここは”会員制”で一般人は入れないようにできている。
というのも、なんと飲食店ではなくオフィスなのだ!
アーティスト・村上隆さんの会社「カイカイキキ」がクリエイティブな思考を磨くため、この地にオフィスを設立したという。
オフィス感を1㎜たりとも感じさせない、彼にしか表現できない力作だ。
その向かいにあるのがOz Zingaro (オツ ジンガロ)だ。
ここには現代美術品がずらりと並んでいる。
いや、こえーーよ。
のぞくなよぉ。
あの巨大な置物は何だったのだろう。幻か。
【営業時間】12:00~19:00
【定休日】通常は水曜定休とさせて頂きますが、その都度お知らせ致します。
【公式HP】http://oz-zingaro.jp/
旅の最後は秋葉原。ここまで来て、ほとんどの体力がそぎ落とされてきたであろう。
心臓が弱い方は、ミジンコのようになってしまったに違いない。
だが、ここを旅の最後のスポットとしてチョイスしたのには理由がある。
最後までついてきてほしい。
あなたは、この気味悪さに耐えられるだろうか。。。
お金を入れる勇気もでない自動販売機の数々で遊ぶと、夢に出てくるほど忘れられない体験ができる。
場所は、秋葉原駅を出て万世橋のすぐの角を左に曲がったところにあるので、迷わず行けるぞ。
地元人は慣れた足取りで、通りすがる人は奇異の目を向けていた。
まずはハードルを下げて田舎にありそうな自販機をみていくことにしよう。
100円以下のドリンクやポップコーンが販売している自販機―これは運がよければここでなくても見つけられるはずだ。
おでんややきとり缶も、秋葉原ならではの名物だ。
ここまでは良いのだが、自販機に貼られているテプラに目を向けていくうちにある異変に気が付く。
非常時に備えておけ―天災におびえる自販機の所有者の顔が明らかになっていく。
だが全部がそうかといったら、そういうわけでもなく、540円のヘラクレスオオカブトが販売されていたり、明らかに賞味期限切れの色褪せたドリンクが「挑戦してみろ!」と言わんばかりに奇怪なオーラを漂わせている。
いったいこの自販機で物を販売している人は中年のオジサンなのか、はたまた女性なのか―妄想が膨らむ。
ここまでズカズカと入ってしまった私だが途中で例のアイツに遭遇してしまい、ビビってすすめなくなってしまった。
アイツを好きな人はさすがに居ないと思うので、名前は伏せさせてもらう。
そしてこれがこの奇怪な自販機の目玉だ!
その名も”怪文書”。
コ●ンに出てきそうな小包である。
しかも、頑丈に包装されているので、中身は不明。
ちんぷんかんぷんなストーリーが書かれている怪文書。
直前に、夏の夜に出現する”アイツ”を見ていたので、嫌な予感はするがここまで来たら買うしかない。
冷や汗をかきながら恐る恐るお金を入れ、490円の小包を購入。
中からカサカサと音がする…。怖い…。
ビリビリガサガサ…
思っていたよりは簡単に怪文書の小包を開封出来た。
そこで出てきたのはなんと!
皆さんお馴染みの
「食べっこどうぶつ」だったのだ!!
しかも、賞味期限を確認すると切れていない…。ド健全じゃないかッ!!
急に安心感が押し寄せ、その場に座り込んでしまった。
ハァ…。よかった。
意味不明な怪文書に目を通しつつ、せっかくなのでその場で食べることにした。
旅の終わりに食べるビスケッツ、めっちゃうまいじゃん。