本日ご紹介するのは生口島ICから約10分の場所にある耕三寺。
駐車場は平山郁夫美術館の隣です。
日本の美術界に貢献した平山郁夫氏の貴重な作品が展示されているのでこちらのおすすめです。
美術館沿いを山側に進んだ先には立派な門が立っています。
こちらが今回ご紹介する耕三寺の入り口です。
なんだか映画のロケ地のようです。笑
門をくぐり中へ。
正面には礼拝堂が、その先には立派な五重塔がそびえ立ち、正面通路左右を鮮やかな緑の蓮の葉が囲んでいます。
全ての建物が鮮やかな朱色をしており、日本とは思えない空間が広がってました。
入場料は大人1,400円、中学生以下は無料です。
耕三寺の境内は下段、中段、上段の三段に分かれており、上段の先に未来心の丘へと繋がる通路が続いています。
中段の中央には五重塔が建ち、左右に建つ対照的な法宝蔵・僧宝蔵では美術展が開催されていました。
館内は撮影禁止のため、外観のみの撮影ですが、耕三寺に訪れた際は立ち寄ることをお勧めします^^
さて階段を登り上段へ。
階段を登った先、正面にはカラフルで立派な彫刻が施された孝養門が建っています。
こちらの孝養門は日光東照宮陽明門をモデルとし30年余りをかけて建築されました。
耕三寺には日光とモデルとした建物などが多く点在し、「東の日光」と呼ばれています。
その先に広がるのが耕三寺のイチオシポイント!
真っ赤な朱色に塗られた本堂は京都宇治平等院鳳凰堂をモデルとして建築されました。
まるで映画のロケ地のようで日本じゃないみたい!
賑やかな装飾がとても魅力的です。
この辺りから未来心の丘への看板を見つけることができます。
巨大な救世観音大尊像は高さ15m!迫力があります。
通路は上段からさらに上へと続きます。
階段を登った先からガラッと雰囲気が変わります。
エレベーターもあるので足腰が自由な方でも安心です。
ここからはゆったりとした傾斜の道がしばらく続きます。
真っ白な石の道の先には何やら塔がそびえ立っています。
こちらの天猫は猫の形をした石碑が塔に挟まるように建っています。
未来心の丘は5,000平方メートルに様々なアートが点在する摩訶不思議なスポット。
しかもこの白い石は全て大理石というから驚きます。
未来心の丘は世界的に有名な彫刻家である杭谷一東氏が作成したものでアートには様々なメッセージが込められています。
この場所の1番の見どころは頂上にある「光明の塔」。
真っ白な大理石に囲まれた中央には祭壇に続くかのような階段が続きます。
「どんな景色が見えるのだろう?」と思わずワクワクしてしまいます。
階段の先には合唱するように2つの柱が建ち、西に沈む太陽に合掌しています。
頂上からふもとを見下ろすと山と海の雄大な景色が広がっていました。
この日は気温35度を超える猛暑でしたが、頂上では心地よい風が吹きとても気持ちが良かったです^^
「光明の塔」を囲むように周りには石碑が建っています。
「風の四季」に「亀玉の舞台」、「未来からの炎」など独創的な作品が並びます。
頂上を堪能した後は南側の「白象の小庭」へ。
ここからも生口島の美しい景色を楽しむことができます。
「安らぎと力の腰掛け」でひと休み。
未来心の丘は「ただ見て楽しむだけでなく、実際に肌でふれて、自然と一体となって遊び、思い思いの想像をふくらませてもらえることが氏の願い」(※HP参照)であり、実際に作品に触れることができるのも魅力です。
そして未来心の丘にはカフェもあります!
もちろんカフェも大理石でできています。
店内窓からは未来心の丘と自然に囲まれた絶景を眺めることができます。
この日はあまりの暑さに訪れた人のほとんどがカフェを利用していました。
こちらでオーダーしたのは生口島の名産レモンを使用した「レモンフレークのせバニラ」(400円)と「デコみかんシャーベット」(500円)。
さっぱりとた口どけにひんやりと冷えたシャーベットが火照った体に染み渡ります♡
しっかりと休憩をした後は耕三寺へ戻りましょう!
未来心の丘を下り上段にある千仏洞と書かれた洞窟の入り口へ。
ひんやりと肌寒い洞窟内の温度は14度!
千仏洞地獄峡と呼ばれる洞窟内は無数の仏像に囲まれています。
また洞窟内には地獄極楽画図が複数枚あり、まさに「天国と地獄」!
八大地獄から始まり、輪廻転生の六道を経て煩悩解脱への道へと続きます。
ぞっと身震いしてしまう描写で外の暑さも吹き飛んでいきました。笑
地獄極楽画図を抜けた先、頭上を見上げれば無数の仏像が天に登るように佇んでいました。
洞窟内には滝も流れており、まさに圧巻の光景!
洞窟は地下約15mに全長350mにも及びます。
仏像を抜けた先には耕三寺の美しい四季折々の景色を写したパネルが展示されていました。
どの季節もそれぞれの顔があり、1年に4回訪れたくなる!
出口は救世観音大尊像の足元へ出てきました。
今回は夏休みスペシャルということで通常入館料200円の潮聲閣を無料で見学することができました。
潮聲閣は有形文化財に指定されていおり、耕三寺建立発願の原点とも言われています。(HP参照)
外観は日本住宅ですが、館内は西洋風も取り入れている和洋折衷の建造物なんです。
そして見どころは黄金に輝く豪華絢爛な老人室!
天井画には色鮮やかな天井画が広がり、今にも動き出しそうな鳥が顔を覗かせる立体的な蟻壁も見どころです。
壁は黄金に輝き照明がなくとも明るく、窓からは日本庭園を望むことができます。
また縁側では腰を下ろることができ、ぼうっと庭を見つめているだけで自然と心が落ち着きます。
ステンドグラスが施された廊下や洋風の応接室、豪華なお内仏など館内どこを巡っても見どころ満載です。
思う存分満喫した後はお土産も忘れずに♪
耕三寺内にはオリジナルグッズや生口島の特産品を集めたお土産どころもあります。
また耕三寺前の商店街にも飲食店や販売所がありので帰りに時間がある方は巡ってみるのもおすすめです^^
関西四国中国から日帰りで行ける、耕三寺・未来の丘で自然とアートに触れてみてはいかがでしょう。
【開館時間】9:00~17:00
【休館日】年中無休
【入場料】
大人 1,400円
大学生 1,000円
高校生以下 無料
【公式HP】http://www.kousanji.or.jp