秩父とは、ざっくり言うと…
「埼玉県西部に位置する小さな盆地”ちちぶ”。
山々に囲まれた険しい自然条件から、外界との従来は全て峠路によってなされ、古風で多様、多彩な秩父民俗文化圏が育まれてきました。
今では、都会の人々の桃源郷として、多くの観光客が訪れています。」
と、観光協会のHPにはあります。
そんな秩父ですが、昔から観音巡礼が盛んでした。
室町時代には、秩父札所は既にあったと考えられ、江戸時代になると観音信仰が庶民の心の支えとして、かなり人気だったそうです。
今回の旅は、そんな秩父札所巡りをしてみたいと思います。
そんな旅の拠点として、こちらのお宿はいかがでしょうか?
レトロな趣きがなんとも言えないこちらは「旅籠一番」
温かいおもてなしが人気です♪
秩父1番札所の目の前にありますので、ここからスタートするのも良いと思います。
こちらは、秩父観音巡礼の一番札所「四萬部寺」です。
花園ICから向かうと、秩父の中では、結構手前の方に位置しています。
ここで、観音巡礼に必要なものをご紹介します。
”巡礼”というと、イメージするのは”お遍路さん”のような「白装束に菅笠(すげがさ)」という感じでしょうか?
確かに、そういう服装の方もいらっしゃいますが、普通の服でかまいません。
用意するとすれば「納経帳」くらいでしょうか?
お詣りした証の「御朱印」をいただくための帳面です。
ちなみに、こちら四萬部寺では、すべての巡礼用品を取り扱っていますので、初めて回る方は、ここで揃えるのがいいかもしれません。
歴史を感じる門の前には、可愛い小坊主くんがお出迎え。
すべての札所には、この子がおりますので、ぜひ目印にしてくださいね。
さて、中に入ってみましょう!
ちなみに、ここ秩父のお寺では、拝観料はほぼ取られません。
(鎌倉などは、拝観料が必須ですが…)
なので、安心してお詣りできます(笑)
山門を入ると、すぐに見えるのがこちら。
「座禅石」
立札には、「開山端山守的禅師 座禅石 弘治元年(1555)九月五日寂」とあります。
また、そのすぐ側には「秩父宮妃殿下御参拝記念御手植樹」
とても大きく育っていて、全体は到底カメラには収まりませんでした(笑)
その先には、新しい建物の納経蔵があります。
これはこの寺の縁起に因んで、一般から写経を募り、昭和の写経四萬部をここに奉安するものです。
先祖供養、水子供養、交通安全、厄除開運等、もろもろの心願成就のため写経をするもので、その功徳は無量であるといわれております。
また、こちらには「お里帰りの お釈迦さま」もいらっしゃいます。
”縁” というのは、不思議なもので…
長い時をかけて、この地に帰ってきたんですね。
本堂(観音堂)は元禄十年(1697)建立で、秩父地方の名匠・藤田徳左衛門吉久(ふじたとくざえもんよしひさ)によるものだとされています。
天井には狩野常信(かのうつねのぶ)の弟子・抱素斎休世常耀益之(ほうそさいきゅうせいじょうようますゆき)の画いた龍画があります。
素晴らしいので、ぜひ、忘れずに見てくださいね。
また、正面上には「極楽之図」「地獄之図」の彫刻があります。
こちらもなかなか見応えがあるので、忘れずにチェックしてみてください。
秩父巡礼のお寺には、鮮やかな錦絵が奉納額の形で飾られています。
そのお寺の縁起などをわかりやすく絵で表しております。
これにも注目してみると、おもしろいと思います。
そして、本堂右手には「施食殿」があります。
周囲に戸障子のない吹抜の上屋風の施食堂は中央部に八角形、回転輪蔵形式の厨子を置き、中には施餓鬼者の戒名を記した日牌・月牌を納めてあります。
このお寺の施食は、蚕、家畜、ペットの霊まで供養してくれるそうです。
毎年、8月24日にこのお堂で行われる四万部の施餓鬼は、関東三大施餓鬼の一つとして大変賑わうそうです。
こちらが、納経所になります。
中でご住職が丁寧に、いろんな説明をしてくださいながら、御朱印をかいてくださいます。
忙しくなければ、なんと、似顔絵を描いてくださるんですよ(^^♪
筆一本で描くその画。それが、なんとも言えず、素晴らしいんです。
お時間がある方は、ここで住職との雑談を楽しまれるといいですよ♡
中には、お土産ものや巡礼に必要なもろもろも揃います。
まず、ここに寄りましょう!