住宅街の中にすっかり溶け込んでいる、こちらの朱いお堂は、
秩父5番札所「語歌堂」です。
こちらにあるのは観音堂のみで、
御朱印をいただくにいは、少し離れた長興寺で行っております。
忘れずにいただいてくださいね。
ちなみに、御本尊は、准胝観世音菩薩。
西国・坂東・秩父の日本百番観音霊場の中でも、
本尊が准胝観世音菩薩(じゅんていかんぜおんぼさつ)なのは、
秩父札所五番の語歌堂と西国札所十一番の上醍醐寺(かみだいごじ)のみ。
ちょっと珍しい観音様なんですよ。
詳しい情報はこちら!
https://play-life.jp/plans/24632
五番札所からは3kmほどの距離にあります。
こちらは「卜雲寺」です。
札所五番から十番までの6ヶ寺は秩父郡横瀬町にあり、
横瀬川の両岸に点在しています。
実は…
こちらのお寺に行く道が、ものすごく細く、そして、急な上り坂!( ゚Д゚)
いままで何度もナビに裏切られ、
「こんなところ?」的な道を教えられたりして。
(パワスポあるあるですが…www)
そうこうしながら登ろうかどうか、迷っているうちに、
なんとっ!向こうから車が…
「千葉からはるばるご苦労様です。お先に~。」
と、お声をかけていただきました。
(車のナンバープレートを見たらしいwww)
「上に駐車場はありますか?」と聞くと、
「ありますよ。大丈夫です。では。」
こんな出会いも、巡礼ならではですね(#^^#)
お天気がよければ、
ここからは武甲山を望むことができるようです。
その景色は、秩父らしいというか…
良き日本の原風景が残っている場所。
しかし、この日は残念ながら雨… (´・ω・`)
また、いらっしゃいねという、観音様のお導きかもしれません♪
向陽山(こうようさん) 卜雲寺(ぼくうんじ)
本尊:聖観世音菩薩 宗派:曹洞宗
御詠歌~初秋に 風吹き結ぶ萩の堂 宿かりの世の 夢ぞ覚めける~
こちらの寺の名は、寺の開基とされる嶋田与左衛門の法号が
卜雲源心庵主であったことに由来するとされています。
本尊は、札所の開創時に武甲山山頂の蔵王権現から萩野堂に移されたもので、別名荻野堂とも言われています。
こちらにもいらっしゃいました♪小坊主さん♪(笑)
そして、本堂の左手に薬師如来をお祀りしたお堂があります。
こじんまりした綺麗なお堂。
うっかり見落とさないでくださいね。
こちらは、眼病を治す御利益があるといわれ、信仰している人が多いようです。
こちらのお寺の寺宝に、清涼寺形式の釈迦像、1781年(天明元年)作といわれる紙本着色の荻野堂縁起1巻並びに山姥歯等があります。
そのひとつ。
荻野堂に伝わる「荻野堂本尊並開基之縁起」天明元年(1781年)作によると、行基菩薩作といわれる本尊の聖観音は、武甲山頂の蔵王権現社内に安置されていたが、村人が「とが池」の大蛇を退散させるため祈願し、その霊験があったので「とが池」を埋めて草堂を建て荻野堂と称し、ここに武甲山の尊像を安置したと記されているそうです。
また、寺宝「山姥の歯」は、
行基菩薩によって捕らえられた武甲山の山姥が、
解き放たれた時に神仏に背かぬと誓いを立て、
歯を三本抜いて差し出したので、
行基はそれに本尊を刻んで安置したという言い伝えが残っています。
それが、いまでもこちらに当時のまま残されているらしいです…
本当なのか?(笑)
境内は、さほど広くはありませんが、とても良くお手入れされています。なので、気持ちよくお詣りできました。
秩父巡礼は、ツアーが組まれるほどの人気なんです。
この日も、何組かのツアーに出会いました。
もし、車をお持ちでない方は、ツアーで回られるのもいいですね♪
先達さんと呼ばれる、ガイドさん(実はお寺の住職さんが多いです)が、いろいろ教えてくださるので、とてもオススメですよ。