秩父6番札所「卜雲寺」は、甲武山を望む高台に位置しております。
まさに、日本の良き原風景が残る場所です。
境内は、さほど広くはありませんが、とても良く手入れされております。
眼病を治す御利益があるといわれている、薬師如来をお祀りしたお堂があったり、珍しい寺宝「山姥の歯」があったりと、見どころは満載です!
詳しい情報はこちら!
https://play-life.jp/plans/24633
卜雲寺からは、700mほどの距離にある、
秩父7番札所「法長寺」です。
横瀬の民家の間をぬけると、山門が見えてきます。
こちらに、大きな石碑に刻まれた「不許葷酒入山門」という文字があるんですが…
先達さんによると、これは結戒の一つで、葷酒はその強い匂いで他人を苦しめると同時に己の修行の妨げになり、また酒は心を乱すので、清浄な寺内に入ることは許さないとの意味を言うらしいです。
( たまたま居合わせた、ツアーのガイドさんのお話です(^-^; )
なるほど… 勉強になりますwww
青苔山(せいたいさん) 法長寺(ほうちょうじ)
本尊:十一面観世音菩薩 宗派:曹洞宗
御詠歌~六道を 兼ねて巡りて拝むべし 又後の世を 聞くも牛伏~
門をくぐると正面に平賀源内の設計 といわれる堂々とした本堂が建っております。別名「牛伏堂」
本堂の奥に本尊の十一面観音が 安置されているのは、
天明二年(1782)の火災で観音堂が消失したためだそうです。
「平賀源内の作」と言われるだけで、
なんとなくスタイリッシュに見えるのは、私だけでしょうか?(笑)
( ↑ 意外とミーハーなんですwww )
牛伏堂の由来は…
「由来には諸説あるが、中でも平将門にまつわる伝承は、
その後に鎌倉幕府という武士の政権に結集する東国武士の、
心のあり方を今に伝えるものとして注目される。
花園左エ門という人の家来が、将門と戦って敗れこの地で亡くなった。
やがて天慶の乱も終り世の中がおだやかになったので、
その人の妻がこの地を訪れると、夢に夫があらわれ、
「悪心から将門と戦ったため、いま村のある家の牛の子に生まれて苦しんでいる」 と告げた。
妻はただちに尼となって観音さまに仕え、
その功徳によって夫の苦しみがなくなった、というものである。
また、あるとき牧童が草刈りをしていると牛が現れ坐って動かないので調べてみると、草の中に観音像を発見してお堂に祀ったともいわれている。」
もうお馴染みになった『錦絵』にも、その由来が書かれております。
そう… ただ、こちらの錦絵なんですが…
いままでの札所は、みんな観音堂の外に掲げてありました。
しかし、こちらのお寺では、それが見当たりません(-_-;)ガッカリ…
お詣りの際、本堂の中を見ると、なんとっ!
中に掲げてあるではないですかっ!!(@_@)ビックリ
しかも、中で風雨にさらされないので、とても鮮やか♪
素晴らしいものを見せていただきました。
こちらの本堂は、秩父札所最大の大きさであるとされ、
江戸時代の平賀源内の原図を元に設計されたといわれております。
本堂前には、可愛い牛さん像がありました。
こちらのシンボル的存在ですものね(^^♪
そして、恵比寿さまと、大黒さまも♪
きっと、ご利益があった方からの寄贈ですね。
私もご利益にあやかりたいです(*^_^*)
本堂の左手に豊川稲荷様を祀るお社があります。
このお寺の守護と、信者の家内安全、商売繁昌の御利益があると信仰されております。
忘れずにお詣りしましょう!
境内にも牛さんの石像が…
「牛伏堂由来の石像」との立札が立ってました。
この時は、ちょうどシュウメイギクも咲いてまして。
参拝する者の目を楽しませてくれました♪
こちらの法長寺は、埼玉県秩父郡横瀬町にあり、西武鉄道・西武秩父駅から西武観光バス「松枝・長渕・根古屋ゆき」12分「横瀬橋」下車、徒歩10分のところにあります。
納経の時間は8時から17時までとなってます。
この辺りは、駅から少し離れてますので。
歩き巡礼の方は、注意が必要ですね。
また、人数がまとまれば、観光タクシーという便利なものも!
解説しながら、札所を回ってくださいますよ(^^)v