最近市場が豊洲へと移転しまい、ちょっぴり寂しくなってしまった築地。
特別な用事がある時以外は、なかなか築地へ足を運ぶという人も少なくはないのでは。
ですが最近、仕事終わりに東京の夜景を一望しながら北海道直送の絶品グルメを堪能できる、水上レストラン「Suship」で充実の3時間を過ごしてきたんです♡
まずは勝鬨橋の船着橋に集合。
※Sushipは完全予約制です。時間指定は17:00~、1時間刻みで出来るので、一緒に行く人と丁度良い時間に合わせましょう。
シャトルボートに乗るので、ライフセーバーを着用します。
今まで屋形船はもちろん、普通の船にも乗る機会が全然なかった私にとっては、いきなり新鮮な体験が出来ました♡
隅田川~お台場まで約15分~20分かけながら、ゆっくりとクルージングしていきます。
この時期は夜冷え込みますので、羽織物を用意していったほうが無難です。
ボートはそんなに揺れることもないので、船酔いの心配もありません。
クルージングをしている間は、レインボーブリッジや東京タワー、お台場フジテレビの夜景観賞が出来ます。
展望台とはまた異なり、頭上の風を感じながらこんなに短時間で東京の代表夜景を見渡せるなんてとっても贅沢♡
思わず寒さを忘れて、夜景鑑賞に没頭してしまうぐらいの非日常感が味わえますよ。
お台場の夜景が見えてきたら、まもなくレストラン会場に到着。
靴を抜いで扉を開けると見えてきたのは、お座敷。
「鮨(sushi)+船(ship)=Suship」という名前の通り、コンセプトがしっかりと統一されています。
☆料金☆
・【飲み放題付き】オープン記念!飲み放題と北海道食材による料理を楽しめるコース<全12品>…12,000円
・【お食事のみ】特選寿司や富良野黒毛和牛すき焼きが楽しめるお料理コース<全12品>…10,800円
まずびっくりしたのが、最初に運ばれてきたのが、すき焼きだったということ!
いきなりメイン料理かと思いきや、後に運ばれてくるお料理のことも考慮されているため少量でしたし、程良く脂が乗った柔らかい富良野牛は、胃にずっしり来ることはなく、安心しました♪
そして、ぷちっと弾ける筋子とぷりぷりの白子はポン酢で味付けがされており、さっぱりしています。
器の下からは小料理が顔を表します。
なます、カニ味噌かけ、イカの塩辛はどれも一口サイズでしたが、それぞれの食材の味の特性が活かされていて、
なますはレモン風味でさっぱりと、カニはちょっぴり渋めの味噌で旨味が引き立っていました。
また、イカ塩辛はくどすぎない塩漬けにされ、柚子ピューレ入りでした。
蓋をあけてびっくり!
今度は巨大な毛ガニが登場です。
カニの旨味がぎゅっと凝縮されたお吸い物と、ふわふわの身がたっぷり詰まった毛ガニ、両方の味が同時に楽しめる一品。
鮨を目前にして既に幸せ気分です♡
続いて小ぶりのお皿に盛られてきたのは、今まで目にしたことのないくらい大ぶりな牡丹エビと、上質な脂をぎらつかせる大トロ。
エビも大トロも、口に入れた瞬間とろける、洗練された味わい。
添えてあるワサビをつけずとも、あっという間に完食してしまいました。
左からマグロ、ハマチ、イクラ、塩水ウニ。
オーナー・廣瀬康年さんの父である弘次さんが、寿司と割烹料理屋を営んでいた時代、「鮨はカウンターに座り、注文せずとも色々出てくるのだ」ということを知り、それを「おまかせ」だということに気づいたことから、このようなスタイルをとっているのだそうです。
―美味しいものを少しずつ。
普段は回転寿司に行くことが多かった私は、真の食材の美味しさと、食事をより美味しく楽しむための順序、オーナーのこだわりに気づけた気がします。
左から、ヒラメと水ダコです。
ヒラメは採れたてのものを提供するのではなく、釣ってから2日めが提供のベストなんだそう。
全てがその日に出せばいいというのではなく、それぞれにタイミングがあるのですね。
どちらもポン酢が良いアクセントになり、コリコリとした歯ごたえのいい一品でした。
左からウナギ、金華サバ、鉄火巻き、カリフォルニアロール。
オーナーのこだわりとしては、鉄火巻きは箸ではなく、”手づかみ”でガブリと食べてほしいとのこと。
そうすることで、本当にいつもと味わいが違いました!
そして脂が乗ったマグロの美味しさに、思わず悶絶…。
希少価値の高い「金華サバ」は、中々口にすることはないでしょう。
大きさ、脂のり、鮮度など一定の条件をクリアしないと、金華サバに認定されないそうです。
〆にお口直しの和スイーツ。
この日は、抹茶わらび餅でした。
ここでも欲張りすぎず、ちょこんとプレートに乗った3粒を、丁寧にいただきます。
もちっとした食感のわらび餅に、ほろ苦い抹茶がコーティングされ、〆の一品としては大満足でした♪
食後、まだ時間があったので、最後にオープンデッキから夜景を眺めて帰ります。
とっても開放感があり、いつまでも眺めていたい…。
そんな気分でいっぱいでした。
深夜クルージングでは、また違った魅力があるはずです。
帰りにスタッフさんが限定品のTシャツと湯呑みをプレゼントしてくれました。