ちょうど、北関東の紅葉が見ごろを迎えた、ある日。
我が千葉県は、どうなの?(笑)
と、思いながら、ある場所に向かいました。
それは、チーバくんのあんよの方。
千葉の南房総市に来てみました。
今年は、大型の台風が多く、
ここ千葉では、塩害により、紅葉が美しくないと言われてました。
確かに、モミジなどは、葉っぱが縮れて、
早々に落ちてしまったものもありました。
しかし、こうしてみると、
多少、影響は見受けられるものの、
紅葉を愛でるには、十分、美しいのではないかと思いました。
イチョウはちょうど見ごろ。
緑から黄色のグラデーションがとっても綺麗ですね♪
うっとりします(#^.^#)
そんな紅葉が美しいここは、
千葉県南房総市にある「小松寺」です♪
今回の目的は、もちろん、紅葉… ですが、
それだけじゃないんですっ!!
もうひとつ、どうしてもこの時期に行きたかった理由があります。
それは…
こちらの「小松寺」は、今年で開基1300年を迎えるそうです。
それにともない、60年に一度と言われる、
ご本尊である「薬師如来」さまが御開帳されております。
(拝観料 500円、小学生以下は無料)
御本尊さまがいらっしゃるのは、”厨子”という仏像や経典などを安置するための仏具の中。
通常は、お厨子の扉は閉められております。
御開帳というのは、
そのお厨子の扉が開くというもの。
こちらの小松寺のご本尊は、
秘仏なので通常扉は閉められており、
その前に、”御前立ち”と呼ばれる仏様がいらっしゃいます。
今回、開基1300年という事で、
何か記念にできることはないかと、
御住職がいろいろと考えてくださったようです。
小松寺と言ったらモミジが有名で、
東国花の寺の札所としても知られています。
(もちろん、主な花として紅葉があげられてます)
一番の撮影スポットは、やはりこちらの仁王門でしょうか…
朱い美しい門とモミジのコラボは、
なんとも言えず、また画になります♪
そして、こちらの仁王門左手には、「鐘楼」
梵鐘は、応安7年(1374年)高階家吉正氏に寄進されました。
現在は県指定文化財となり、
その保護のため鐘を突くことはないそうです。
小松寺の長い歴史が染み込んでいるいる寺宝のひとつです。
こちらがご本尊がいらっしゃる本堂になります。
ここで、こちらの縁起を…
文武天皇の時代(683-707)、役小角(えんのおずの)によって小さな庵が建てられました。
その後その庵は、一間四面のお堂に建て替えられました。
今から1300年前の養老二年(718)のことで、これが小松寺の起源とされております。
寺名は『巨松山檀特寺』と号されました。
役行者の伝説が残されていることから、
当初より山岳修験者の信仰を集める霊地であったと思われます。
その後、繁栄と衰退を繰り返しましたが、
不運にも二度の火災に見舞われます。
その二度の火災により、古文書等の記録はほとんど残っておらず、
その後の再建時期は不明だそうです。
しかしながら、現在の本堂正面の向拝中央に掘られている龍の彫刻の銘には『彫工 後藤忠蔵橘重武』とあり、
その頃に再建されたと考えられます。
なお、「後藤忠蔵橘重武」は江戸にて修行を積んだ安房の三大名工の一人、
「後藤義光」こと後藤利兵衛橘義光の弟子にあたる彫刻師です。
ちなみに、本堂左手の木は、「多羅葉の木」です。
はがきの元となった木だとされています。
境内には、本堂の他にも「薬師堂」や「白山社」があります。
白山社は、本堂の右側に登り口があります。
入口となる鳥居のところには、その縁起とお詣りの仕方が書いてありました。
白山社は、縁結び・縁切りの神様。
良縁を願う方、悪い縁を断ちたい方は是非お参りくださいね。
そして、こちらの小松寺には、”七不思議”があるそうで…
「晴天の雨」「土中の鐘」「暗夜の読経」「半葉の樒(しきみ)」
「天狗の飛違い」「七色の淵」「乙王が滝」の七つがそれです。
たくさんの云われがあるなか、実在の人物もいるそうで、
現代を生きる私たちに、何かを伝えようとしてくださっているのかもしれませんね。
小松寺の目の前には、自然のなかをゆっくり散策できる池や遊歩道があります。
周辺の森は千葉県指定自然環境保全区域になっているようです。
ちなみに、前の池は、某テレビ番組の池の水を抜くプロジェクトに参加しました。
お宝は見つかりませんでしたけど…(笑)
そして、その池にはたくさんの鯉が泳いでいます。
実は、背中にハート模様のある白い鯉がいるらしいです。
現れたら良縁成熟・夫婦円満を願うといいみたい♡
そして、素晴らしい紅葉も、
まさに今が見ごろとなっております。
秋色に染まった小松寺は、まさにインスタ映えスポットですよ!
この特別開帳ですが、現在、第三会期が始まっており、
これで最終となります。
それも12月9日(日)までとなっております。
60年に一度ですので、この機会にぜひ!お詣りしてみてください。