前回訪問したのは、こちら「少林寺」
秩父の街中にあるお寺です。
神社仏閣は、どこも時代の波にのまれて、
紆余曲折を繰り返しているところが多いですが、
こちらのお寺もそのひとつ。
いまは、秩父の札所としてお詣りの方も絶えない様子…
やはり、地元の方のおかげとしか言えないですね。
こちらの詳しい情報はここから…
⇒ https://play-life.jp/plans/25364
前の札所「少林寺」からは、徒歩15分、800mの距離にあるのは、
札所16番「西光寺」です。
今回も小坊主さんが目印ですwww
前の札所からは、歩けばすぐなんですけど…
なんせ、車巡礼なので、
とりあえず、車が通れて、
駐車場に到着しなければなりません(^_^;)
これがなかなか曲者で…(>_<)
意外と遠回りさせる、ナビくん。
不安を抱えながらも、無事、到着。
駐車場、意外に広いナ♪
ちなみに、こちらは「関東八十八か所霊場」でもあります。
無量山(むりょうさん) 西光寺(さいこうじ)
本尊:千手観世音菩薩 宗派:真言宗豊山派
御詠歌 ~西光寺 誓いを人に尋ねれば ついの住家は 西とこそ聞け~
山門をくぐると正面に宝永7年(1710年)に建てられた本堂が、
右手には四国八十八ヶ所霊場の本尊模刻が並ぶ回廊堂が建っております。
本堂正面の欄間には、釈迦の涅槃像の彫刻があります。
春には白壁にそってボタンの花が咲き競う様子は、
とても美しいそうです。
禅宗の多い秩父札所にあっては珍しい真言密教寺院。
4月10日は金比羅様縁日で、祈願の護摩が焚かれ、
その時期には山門の枝垂桜が満開になって、
来る人を楽しませております。
秩父といえば、「秩父の夜祭」 ですよね。
厳冬の1日だけに曳かれる山車。
ここにあるのは、その山車に使われていた、
古い車輪なんだそうです。
そして、境内には美しい観音像も…
こちらにもキチンとお詣りさせていただきました。
山門を入った左手には、こんなお堂がありました。
遠くから見たら、東屋のような出で立ち。
なんだろうと思って、近くまできたら、
なんと大黒様がいらっしゃいました\(◎o◎)/!
その名も「酒樽大黒」
大きな酒樽に、草葺屋根の珍しいお堂で、
この酒樽は、「一日三合飲んでも30年分は飲めるお酒が入る」
という、大きなものであります!(^^)!
そして、この中に酒樽大黒様が鎮座しておられます。
この大黒様に祈願して名刺を貼っておくと、
お金が倍になるそうです!
そういえば、たくさんの名刺が刺さっていると思いました( *´艸`)
残念ながら、わたしはお名刺、ありませんので…
お金は増えないかもしれません(^_^;)
内陣には本尊の千手観音像が安置されています。
この提灯も、きっと、どなたかの寄贈なんでしょうね~
その本堂脇から山門付近まで延びる、
コの字型の回廊堂があります。
中には、四国八十八ヶ所霊場の本尊を模した木像が、ズラリと並んでいます。
これを拝めば、四国遍路をしたのと同じ功徳がえられるんですって!
ありがたいですね~♪
さらに、こちらにも錦絵が掲げられてました。
こちらのご由緒は…
昔、円比丘という僧が月を眺めていると老婆が現れて
「生前欲深だったので、死んでも苦しんでいる。
ここへ観音様を導くからぜひ冥福を祈ってもらいたい。」
といって姿を消しました。
早速、円比丘が供養すると
約束通り観音像を授かったのでお堂を造って納めたのが、
西光寺の千手観世音だといわれています。
実は…
こちらの札所で、ずっと気になっていたことがあるんです。
上の ”さるぼぼ” みたいな、”吊るし雛” みたいな。
いままでの札所にも、
必ずといっていいほど吊るされてました。
どうやら秩父では、”千匹猿” というらしく、
地元のお母さん方が、
午歳の御開帳にあわせて、作ってくださるのだとか…
なんだかほっとするお話です。
天明三年(1783)の浅間山噴火により、
秩父地方は降灰で農作物や家畜は大被害を被り、多数の犠牲者が出たそうです。
これが天明の大飢饉を呼び、
百姓一揆など発生し世相はさらに混乱したんだそう…
時の住僧法淳は、その供養と天下泰平を祈願し、
四国八十八ヶ所の写し本尊を勧請し、
寛政七年(1795)廻廊堂を建立したそうです。
そして、昭和51年(1976)には解体修理し、
現在に至っているとのことです。
また、こちらには「札堂」もあります。
札堂は一般に納札堂といい、現在では納札を納札箱に納めますが、
昔は、巡礼者が木の納札を携え、
納札堂に釘で打ちつけて納めていたとのこと。
現在は、秩父霊場中、
西光寺にのみ残る、納札堂なのだそうです。
柱には釘跡が残っておりました。
木製の納札は、市指定有形文化財として、
天文5年(1536)のものなど6点が、30番法雲寺に残っているそうです。
また、境内の片隅には「金比羅堂」があり、
その金毘羅堂には ”金毘羅大権現” の額が掲げられております。
明治維新による神仏分離令によって、
神仏習合の金毘羅大権現は廃され、
現在は、大物主神を主祭神とする金刀比羅宮などの、
神道の神社などになっております。
こちらのお寺は、本当に見どころが満載でした。
秩父の札所は、狭いながらも、よく手入れされており、
来るものを楽しませてくれています。
これでこそ ”お・も・て・な・し” ですね。
この日は、行く先々で団体さま御一行に会いました。
みなさん、ちゃんとした巡礼の衣装も身につけられていて…
本格的ですwww
では、先に進むとしましょう!
さて、次に向かうは、老若男女から愛されるお寺です。
まさに「聖地巡礼」の場所。
この絵馬を見たらお分かりですね?(笑)
詳しい様子は次回に…