仕事で名古屋に1泊2日、2日目の午前中がぽっかり空いたので、奇食界の西の横綱『マウンテン』に登ることに。
ちなみに東の横綱は、東京都にあるコーヒーラーメンの『亜呂摩』。http://play-life.jp/plans/2505
名古屋市営鶴舞線いりなか駅で降りました。名古屋駅からここまで、20分ちょっと。ここからマウンテンまでは、徒歩8分ほどです。閑静な住宅街をぬけて、滝川小学校の横をとおり、交差点を右に曲がると…。
ありました『マウンテン』です。ロッジのような造りの建物。
入口のメニューには、『辛口ナマズ煮込みスパ』『アザラシまんま』『追っかけ娘』など、謎のメニューがひしめきあっています。
訪れたのは10時前で、店は空いていました。名古屋大の学生が1人(後に店のパソコン修理のために連行)いるのと、ちょうど店主が新聞記者に取材を受けているところ。インタビューの内容が自然と耳にとびこんで来ます……。
店名の由来は、「店主が山が好き」「徳川のゆかりの山(八事山)がある」「山本さんという先輩がいた」、この3つの山がそろったため『マウンテン』という店名をつけたのだそう。
「山本さんという先輩はすごい人で、今生きていたら大変なことになった」と店主。どんな人だったのか気になる…。
気を取り直して、マウンテンの王道メニュー『抹茶小倉スパ』900円と『コーヒーフロート』500円を注文。
最初に、『コーヒーフロート』。異常なほどの山盛りです。
しばらくして『抹茶小倉スパ』が登場。もちっとした麺は、高濃度の抹茶味、なのに甘い。トッピングも、生クリーム、缶詰モモ&さくらんぼ、アンコと全部甘い。
「そのアンコ、和菓子で使う上等のものだよ」と店主が話しかけてきて、それに記者も便乗して「どんなお味ですか?」と質問されました。苦しまぎれに自分の口から出たのは「食べたことない味」という感想。
あらゆる味の方程式を無視した甘さのカオス、味覚の新境地でした。残念ながら登頂(完食)できず遭難。複数で訪れるのが登頂の秘訣かも。
店主が、名古屋大の学生をつれてパソコンの修理に行き、記者が『甘口いちごスパ』を食べさせられている間に、『マウンテン』を脱出。何かコントの世界に入り込んだような心持ちでした。
お次は、喫茶『マウンテン』の名前の由来のひとつでもあるお寺『八事山興正寺』を訪れます。ここは、徳川ゆかりの由緒ある仏閣。木造の五重塔は国宝です。
でも、ここは、何かがおかしい…。
国宝の五重塔の前には、顔ハメ看板!? しかもお坊さんの顔が抜かれています。
それに、「平成大仏」と呼ばれる、巨大な大仏を富山県で作ってるところ、2014年9月に完成するそうです。
境内には、やたらと豪華なエスカレーターが設置。乗り口の左右には、お地蔵様がずらり、シュールな世界観です。
広々した境内を歩いていると、竹翠亭(ちくすいてい)という茶室があったので、入ってみました。
こちらは岐阜にあった古い建物を移築したのだとか。室内からは、苔むす庭園が眺められ、なかなか趣あります。
ここで抹茶とお菓子500円をいただきました。「また、抹茶か」と思ったけど、こちらはさっぱり。
渡り廊下を歩いて、散策していると、住職とすれ違い、挨拶。
このお寺、歴史があるだけでなく、いろいろと物議をかもしている、アバンギャルド(?)なお寺でもあるようです。
水の音を聞きながら瞑想できる密教の修行スペースもありました。