前回、お詣りさせていただいたのは、
街中に佇む「神門寺」
小ぢんまりとしたお寺ではありますが、
本堂に施された彫刻は、
息を飲むほど素晴らしいものになっております。
その昔、大火に襲われた秩父。
その事があってか、
破風に「波に亀」の彫刻があるのは、
亀が火から建物を守るというところからだとされています。
こちらの詳しい情報はここから…
⇒ https://play-life.jp/plans/25800
前の札所から、1.5km。
車だとあっという間ですが、
歩き巡礼だと25分ほどでしょうか…
よくわかる道しるべがあるとしても、
最初に回る人は… 迷うかもね(^_^;)
そんなこんなで、次に向かったのはこちら!
飛渕山(ひえんざん) 龍石寺(りゅうせきじ)
本尊:千手観世音菩薩 宗派:曹洞宗
御詠歌 ~天地を 動かすほどの龍石寺 詣る人には 利生あるべし~
このあたりは起伏のある岩盤が露出しており、
その大きな岩盤の上に本堂が建てられております。
そりの大きい宝形屋根に流れ向拝を付けた佇まいは、
寺名の通り堂々としていて、立派です!
寺の縁起では、この地方で旱魃(かんばつ)があった際、
弘法大師が祈祷したところ、
この地の磐石が二つに割れ龍雲が立ちのぼり、
雨が降りすべてが蘇ったといわれております。
見晴らしのよい境内。
遮るものもないので、すっきりとしています。
そんな境内の本堂となりには、
三途婆堂(さんずばどう)なるものが建っております。
なんとっ!ここには、
三途の川の川辺で死者の服をはぎとる
奪衣婆(だついば)の座像がまつられているとの事。
ただ、こちらでは「子育て婆さん」として、
子どもの病気をなおしてくれるといわれています。
なんか、ほんわかしますね♪
こちらには、お寺の縁起などが書かれています。
こういう案内板があると、
その歴史がよくわかるのでいいですよね~
こちらのご本尊の千手観世音は、坐高約46センチの坐像で、
室町時代の作といわれております。
「厄除け観音」として知られ、
特に女性の19歳、33歳の厄除けにご利益があり、
毎年、1月18日の縁日はとてもにぎわうそうです。
錦絵に書かれた御由緒は、
昔、酷い日照りが続き人々は飢えと渇きで苦しんでいました。
そんなとき、この地に訪れた弘法大師が雨乞いをしたところ、
突然大岩が二つに割れ大きな竜が天に昇り大雨を降らせ、
人畜草木ことごとく生気を取り戻し、
五穀も豊穣となったという伝説が書かれています。
戦後、住職がいないこともあって、
かなり荒れてしまった龍石寺ですが、
秩父観光協会青年部の方々が巡礼姿で
托鉢して寄付を募って再建したという逸話があるそうです。
坂東の札所もそうですが、
もう少しお手入れをしてあげたいお寺が、
いくつもあるんです。
なんとかがんばって欲しいですね。
その昔、人々は歩いて巡礼していました。
現代のわたしたちには、
想像もつかないくらい、大変な事だったと言われています。
そんな歩き巡礼の方の強い味方が、
こちらの「道しるべ」
秩父の街のいたるところで、
これを見る事ができます。
最近は、車巡礼の方用に、
大きな看板も設置してあったりと、
こちらも旅行者にやさしい街になっております♪
だから好きなんだよね、秩父♡
次に向かうのは20番札所、「岩之上堂」
こちらも立派なお寺です。
しかも、お寺のすぐ側を川が流れていて、
その音がとても心地よく、
癒される場所でもありました。
そんな「岩之上堂」は、
次回、詳しくご紹介します♪