最初に訪れるのは、ドライブコースとしても人気のセマングム。セマングムは全長33・9㎞ある、世界一長い防潮堤で、その上は道路にもなっており、扶安郡と群山を結びます。防潮堤の中心にある新侍島には展望台があり、そこからは大小の島々が集まる古群山群島の美しい光景が広がります。衛星写真(右)はだいぶ昔のものなので、セマングムの内側は埋め垂れられていませんが、現在かなり干拓事業が進んでいます。
次に訪れるのが、韓流映画やドラマが好きな人は、ぜひとも訪れてほしい「扶安映像テーマパーク」。時代劇のさまざまなセット用の建物が建ち並びます。入り口は、いまにも戦が始まりそうな迫力満点の城壁です。
住所:全羅北道 扶安郡 辺山面 格浦里 375(道路名住所:全羅北道 扶安郡 辺山面 格浦路 309-64)
時間:9:00~18:00 ※冬季は9:00~17:00
定休: 年中無休
料金:大人4000ウォン
広い園内には、さまざまな建物のセットが組まれています。この場所で、韓国映画では『王の男』『王になった男(原題:光海 )』『観相師』『使徒』などが撮影されています。
韓国ドラマでは『イ・サン』『トンイ』『雲が描いた月明かり』『不滅の李舜臣』『君主~仮面の主人~』『根の深い木』『朝鮮ガンマン』などなど、数え上げればきりがないほど、多くの作品が撮影されてきました。
宮殿の左奥にあるのは、官女たちが暮らしていた場所を再現したもの。官女は王様に身を捧げているため、他の男性との恋愛や結婚はできません。王様に呼ばれることがなく、一生を終える官女も多くいたとか。
宮殿の中に入ると王座があります。背景の、太陽、朝鮮半島の4つの山、月、松、川は、永遠に変わらないものの象徴として、朝鮮王朝の繁栄を祈って描かれたもの。実際にここに座って、王様の気分になって記念撮影をすることも可能です。
扶安(プアン)には、名物であるアサリやハマグリなどの貝料理を食べさせる店が多くあります。写真の中心にあるアサリ唐辛子味噌和え40000ウォン(4000円・4人前)。天日干しコムソ塩で作ったイイダコの塩辛も美味。
住所:全羅北道 扶安郡 辺山面 雲山里 446-8(道路名住所:全羅北道 扶安郡 辺山面 辺山海岸路 794)
電話:063-584-7171
定休: 年中無休
時間:8:30~19:30 ※ラストオーダー19:00
アサリのチヂミ13000ウォン(1300円)は貝がたっぷり入って、食べ応えがあります。最後のシメは、名物の人参パジラッチュッ(アサリ粥)9000ウォン(1人前900円)で、この地域で古くから栄養食として食べられていました。ハマグリのペカプチュク(ハマグリ粥)も名物ですが、最近は収穫量が減っているようで入荷していませんでした。