前回は、美しく生まれ変わった、
「二天門」までをご紹介しました。
6年ぶりにお目見えしたその姿は、
陽明門とはまた違った雰囲気の豪華さがあります。
3月には、二天門落慶記念として、
ライトアップが予定されているそうです。
その時にしかいただけない御朱印もあるようで、
せっかくなら、この機会に行かれるのもいいですね!
二天門の詳しい様子はこちらから
⇒ https://play-life.jp/plans/25974
二天門を過ぎると、見えてくるのがこちら!
「鐘楼、鼓楼」
東照宮にもありましたが、
こちらも同じくらい立派なものでした。
右側に鐘楼、左側には鼓楼がそびえ立ちます。
大きな法要に際に、
こちらの釣鐘と太鼓が打ち鳴らされます。
いよいよ聖域へと近づいてきました。
次は霊廟への最初の入り口となる夜叉門です。
切り妻造りで、正背面に軒唐破風を付けた低平な落ち着いた造りながら、
鮮やかな彩色が目を引く華やかな門です。
正面、背面の左右柵内に
「毘陀羅(びだら)」「阿跋摩羅(あばつまら)」
「ケン陀羅(けんだら)」「烏摩勒伽(うまろきゃ)」の「四夜叉」を納め、
霊廟の鎮護に当たっています。
欄間、扉の羽目板部分、壁面などに流麗な牡丹唐草彫刻が施されていることから、
別名、牡丹門とも呼ばれています。
なかでも、青い【烏摩勒伽】は全国でもめずらしい仏様で、
破魔矢の発祥とされています。
そのこともあり、
こちらでしか手に入らない、
「破魔矢」のお守りが
特別に中で拝受することができます。
わたしも、今回、いただいて参りました。
お家では、玄関やリビング、
神棚などに矢を上に向けてお祀りするそうです。
気になる方は、ぜひ!
夜叉門を潜り拝殿の前、大猷院の中心に位置するのがこの唐門です。
その名のように唐破風を持つ、一間一戸の小規模な門ですが、
隅々まで繊細な彫刻と金、白を基調とした彩色が施されており、
その意匠装飾は大変気品のあるものです。
柱や貫・梁には七宝・麻の葉などの細かい地模様が彫られ、
扉には上に鳳凰、下に唐草、前後の破風の下には雄雌の双鶴と白竜などの彫刻で
余すところ無く、美しく装飾されています。
両側の袖塀の羽目には多くの鳩が彫られ、百間百態の群鳩とされています。
あまりの美しさに、
カメラを構えた海外の方を多数見かけました。
いまや、日光は世界からも注目される場所となっていますね。
大猷院の中心伽藍で、拝殿・相の間(あいのま)・本殿から構成されています。
東照宮の権現作りをそのまま生かし、
規模は小さくとも細部の技法に力を尽くした造りとなっています。
東照宮が「権現造り」を中心とした神仏習合形式であるのに対し、
大猷院廟は「仏殿造り」の純仏教形式となっています。
拝殿に続く本殿の最奥部、「厨子(御宮殿/ごくうでん)の中には、
今回宝物殿で初公開中の「家光公座像」と「御位牌」が、
又その前後には、家光公の本地「釈迦如来」(非公開)が奉安されています。
この建物を「廟(びょう)」といい、参り墓を意味し、
一般の方々の正式な参拝所となります。
金・黒、赤の彩色をくまなく施された外観は、
別名「金閣殿」の呼び名があるほど豪華で、江戸芸術の極みを示しています。
こちらは、国宝にしていされており、
たくさんの金が使われているため、黄金に輝き、
別名を「金閣殿」と言います。
内部には、狩野探幽(かのうたんゆう)の描いた唐獅子などがあり、
それを側で見る事もできますので、
中に入って、じっくりと堪能するのがいいですね。
本殿の後ろ、大猷院の最も奥に位置する家光公の御廟へは、
この「皇嘉門」から入ります。
中国、明朝の建築様式を取り入れたその形から、
一名「竜宮門」とも呼ばれてる美しい建物です。
門を潜るときに見上げると、天上には「天女の画像」が描かれており、
これから先が家光公の御霊を奉る聖域であることを象徴しています。
門の名前は、「陽明門」と同じく宮中の門の名を戴いています。
残念ながら、現在は門前、ここまでしか入ることができません。
(以前は特別公開されていたようです。)
大猷院をすべて見てまわりましたので、
帰るとしましょう。
帰る際、ここからの景色がとても美しく、
思わず立ち止まりました。
それもそのはず。
二天門を潜り、続く石段を左手に曲がり見下ろすと、
後にしてきた灯籠や水屋が見渡せます。
ここからの眺めは天上界からの眺めにたとえられています。
日光と言えば、
やはり「東照宮」が一番人気で、
一番奥にあるこちら「大猷院」は、
つい、忘れがちなような気もしますが、
東照宮に劣らず、
素晴らしい建物ばかりでした。
こちらもぜひ、合わせてお詣りしていただきたいですね♪
さて、そろそろお腹も減ったので、
ランチをしてから次に参りましょう!