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韓国・ソウル 紀行作家チョン・ウンスクさんのパーソナルツアーで、鍾路3街周辺の大衆居酒屋めぐり! 

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2018/12/30
韓国・ソウル 紀行作家チョン・ウンスクさんのパーソナルツアーで、鍾路3街周辺の大衆居酒屋めぐり! 

こんな人におすすめ

・飲み屋めぐりが好き
・大衆居酒屋が好き
・文化や芸術に興味がある

今回は、ソウル在住の紀行作家チョン・ウンスクさんに案内してもらいながら、ディープなソウルの飲み屋めぐりをしました。今回は、ソウルでもっとも熱いえリアである鍾路三街(チョンノサムガ)駅周辺です。入りにくい角打ちのお店、韓国最安値の立ち飲み屋、歴史あるビアホール、若者が集うクラブ&バー、文化交流のサロン的酒場など、多様な飲み屋を紹介します!

コース
鍾路三街(チョンノサムガ)駅→楽園商街(ナグォンサンガ)→益善洞(イクソンドン)→観水洞(クァンスドン)→乙支路3街駅(ウルチロサムガ)→仁寺洞(インサドン)です。

・掲載時点の情報です。最新情報については各施設のHPをご確認ください。
・紹介している施設等について、アフィリエイトプログラムを利用した広告リンクを設置している場合があります。

鍾路三街駅(チョンノサムガ)→楽園商街(ナグォンサンガ)

飲み歩きの起点は、鍾路三街(チョンノサムガ)駅です。地下鉄から表に出ると、屋台がずらりとならび屋台通りに出ます。この近辺には、1階部分がトンネルで車が行き来する不思議な建物「楽園商街」があります。楽器屋さんが集まる建物で、地下には韓国発の地下市場もあり、この中や近辺には良心的な価格の飲食店が集まります。

益善洞(イクソンドン)の韓屋村

「楽園商街」のある屋台通りから北の路地に入っていくと益善洞(イクソンドン)の韓屋村(ハノンマウル)があります。ここはソウルで最も古いとされる韓屋村で、約100の韓国伝統家屋が建ち並びます。若者向けのおしゃれなカフェから、おじさんたちの憩いの酒場まで、実に多様な店が並びます。今回は行きませんが、「味 カルメギサル」(写真右下)は、ハラミやホルモンを肉を焼酎と一緒に食べられる、酒好きがこよなく愛する名店も近隣にあります。

トゥンスンネ

「楽園商街」を背にして、屋台通りをまっすぐ10分少々歩いて、突当りを右に曲がってしばらくいくと、宋廟の近くに2件の立ち飲み屋があります。お店の入り口を正面から見て左が『トゥンスンネ』(紫のひさし)、右が『ドレミジャンスルチプ』(青緑のひさし)というお店。今回は左の『トゥンスンネ』に入りました。ふくよかな気のいいお母さんが料理を作っており、テーブルの上に並ぶ10数皿のおかずは食べ放題で、爪楊枝でいただくスタイル。そして、なんとマッコリ1000ウォン(100円)と驚異的な安さ。昼間の11時くらいからおじさんたちが飲んでいるようです。10分程度滞在し、マッコリを飲み干し、つまみを少し食べたら、さくっと次へ向かいます。

住所:ソウル特別市鍾路区ソスンラキル23
電話:なし
時間:10:00頃~19:00頃

ソウル食品(シップン)

「楽園商街」のある屋台通りに戻って、この通りから南の路地に入っていくと、観水洞(クァンスドン)という金属加工工場などがあるエリアに入ります。今回は、乙支路3街駅と鍾路3街駅の中間あたりにあるお店「ソウル食品」へ。ここは『世界入りにくい居酒屋』(NHK BSプレミアム)で紹介されたお店です。その店名からもわかる通り、基本は食料雑貨店でありながら、夜は酒場になる角打ちのお店です。1階にテーブル席がひとつ、2階に広めのテーブル席がいくつか並ぶ広めのスペースがあります。

住所:ソウル特別市 鍾路区 観水洞 102-1(道路名住所:ソウル特別市 鍾路区 鍾路18キル 32)
電話:02-2267-3657
定休:日曜 ※旧正月・秋夕(チュソク)は未定
時間:13:00~22:30※ラストオーダー21:00

ソウル食品(シップン)

ソウル食品は、サーバーから注がれる生ビールも、焼酎も、生マッコリも、すべて2000ウォン(200円)という驚きの価格。しかもマッコリはの製造日が、当日工場でつめたばかりのもの。お客さんの回転がよく、鮮度のよいマッコリが飲めます。つまみは目玉焼き1000ウォンやカキのチヂミ(大)は10000ウォン(1000円)で安くて美味しい。キムチは食べ放題です。

OBベア

さらに南下して、インテリアの専門店などがある乙支路3街駅(ウルチロサムガ)へ。このエリアは、1970年代に独特のビアホール文化が生まれた場所。中でも歴史ある名店である「OBベア」へ向かいます。このあたりは観光客が多く訪れる明洞もすぐ近くのエリアです。

住所:ソウル特別市 中区 乙支路3街 95-2(道路名住所:ソウル特別市 中区 乙支路13キル 17)
電話:02-2264-1597
定休:日曜、旧正月、秋夕(チュソク)の連休
時間:11:00~24:00

OBベア

OBベアでは、席に着くと、勝手にジョッキの生3500ウォン(350円)と鱈の干物をあぶったノガリクイ1000ウォン(100円)が出されます。充分、価格は安いけれど、他の激安のお店と比べてしまうとビール一杯の値段はやや高く感じるかもしれません。しかし、ここのウリは何といってもビールへのこだわり。ビールを保存するときの温度管理や、提供するときも冷やしすぎず生ビール本来の味わいを大切にしています。そんな極上のビールと、おつまみのノガリクイとの相性も抜群です。そえてあるのはマヨネーズと激辛の唐辛子ダレはお好みで。

Seendosi(シンドシ)

お次は、OBベアから北へ5分少々歩いて、清渓川の近くにある、ソウルの若者たちが集うホットなスポットへ向かいます。アーティストが手がける、古い雑居ビルにある実験的なバー『Seendosi(シンドシ)』です。薄暗い階段をのぼって5階のドアをあけると、アーティスティックな空間が広がり、音楽を聴きながらお酒を楽しめます。ライブやDJイベントなども頻繁に行われています。どちらかというと近年の韓国のクラブシーンをリードするのは、カンナムの豪華なクラブというイメージが強かったようですが、その反動としてソウルの中心部の廃墟のような空間に、新たな若者文化の情報発信拠点ができているようです。

住所:ソウル特別市中区水標洞11-2 5階(道路名住所:ソウル特別市中区乙支路11キル31 5階)
電話:070-8631-4557
定休:日曜
時間:月~金18:00~26:00、土曜15:00~27:00※イベントにより異なる

文化空間アリラン

最後に行く場所は、乙支路3街駅(ウルチロサムガ)のあたりからは少し距離がありますが、仁寺洞(インサドン)にほど近い路地にある文化空間アリランです。歩いて30分ほど、タクシーなら10分くらいです。

文化空間アリランは、作家や演劇人、学者、新聞記者などのたまり場的な飲み屋で、日本でいえば、かつての新宿のゴールデン街のような場所といえるかもしれません。ここでの人気は、ギネスビールと韓国のKloudビールを割ったハーフ&ハーフです。

この店のママであるチェ・ウンジンさんは、1930年代の漫謡(ユーモラスな大衆歌謡)の歌手でもあり、店内にご自身がうたっている曲がかかっています。実はこのお店自体が、ホン・サンス監督の映画『ソニはご機嫌ななめ』のロケ地でもあり、映画の中でもチェ・ウンジンさんの歌声が使用されているそうです。文化の香り漂う、素敵なお店です。

住所:ソウル特別市鍾路区安国洞 107-1
電話: 02-734-1009
定休:日曜(臨時休業あり)
時間:18:00~気分次第

今回の記事で取り上げた飲み歩きは、ソウル在住の紀行作家チョン・ウンスクさんが主宰するパーソナルツアー『ソウル大衆酒場めぐり』でも体験できます。日程や料金など詳しいことは、チョンさんのTwitter( https://twitter.com/Manchuria7
をフォローの上、DMでお問い合わせください。

野口 武
編集者・ライター。1977年7月1日生まれ。大学時代にバックパッカーとして旅する。出版社に勤務し、ガイドブックなどを制作。現在、編集プロダクションJETならびに出版社まる出版に所属し、児童書を中心に多岐にわたる本を制作する。著書に『タオルの絆』(コープ出版)、『うごかすえほん はたらくくるまとまちをつくろう!』(まる出版)がある。
ソウル(韓国)×旅行・観光のプラン
※ 記事の情報は取材時点でのものとなりますので、変わっている可能性があります。