もともとは骨董品屋や筆を扱うお店などが並ぶ伝統的な街並みだった仁寺洞は、古い街並みを活かしながら新しいお店が加わり、ショッピングやグルメを楽しめる、多くの観光客が訪れるソウルの人気観光スポットとなっています。
最初に訪れるのは1902年に開業した『里門』という、ソルロンタンの専門店です。なんとこのお店、「ソウルの飲食店許可番号第1号」のソウルで最も古い飲食店で、100年以上の歴史を誇ります。セルフのキムチとカクテキを食べながら待ちます。8時から営業しているので朝ごはんでもいけます!
住所:ソウル市 鍾路区堅志洞88番地
電話:02-733-6526
時間:8:00~21:00 ※日曜日のみ20:00まで
定休:元日、旧正月、秋夕
ソルロンタンは、牛の骨、トガニ(膝の軟骨)などを、脂を丁寧とりながらじっくり煮込んだ伝統的スープ。こちはら肉の量が多い特ソルロン湯(タン)12000ウォン(1200円)、通常のソルロン湯は900ウォン(900円)です。土鍋にたっぷりによそわれた白濁スープの底にはご飯、真ん中あたりにソーメン、そして表面には韓牛の肉やタンという三層構造になっています。なので、ソルロンタンに、ご飯はついてきません。塩やコショウで味付けをして、ネギをたっぷりのせて食べましょう。軟骨好きにはたまらない、トガニ(膝の軟骨)がたっぷりはいったトガニ湯12000ウォン(1200円)もあります。
仁寺洞(インサドン)の街を散策していみましょう。現代的な4階建てのショッピングモール「サムジキル」など新しい建物や、古い韓屋を利用したおしゃれなカフェ・レストランがあったり、その一方で古くからある筆や韓紙などを売るお店があったり、新旧が混在する魅力的な場所です。
散策に疲れたら、お茶を飲んで休憩しましょう。ここは1982年オープンした伝統茶屋である『チデバン』。チデバンとは、僧侶がお茶で一服する部屋のこと。どことなく寺院を思わせる、自然素材で装飾された店内は、ほっこりとくつろげる癒しの空間です。この店では、有機栽培の韓国産のお茶を扱います。
住所:ソウル市 鍾路区寛勳洞196-6 2階
電話:02-738-5379
時間:9:30~24:00
定休:年中無休
注文したのは、双和湯(サンファタン)8500ウォン(850円)に生卵500ウォン(50円)。いろいろな薬草を使った漢方茶で、表面にうかぶナツメやカボチャの種などをスプーンで食べながら、お茶をいただきます。真っ黒で、濃厚なコーヒーのような飲みごたえで、ほんのり甘さがあります。すごく、健康によさそうな味わいです。