日本最大級!遊びプラン投稿メディア
モデルコース20,673
月間利用者数400万人以上

新勝寺より歴史がある「東勝寺」通称宗吾霊堂で平和な今に感謝しよう♪

10097
2019/02/20
新勝寺より歴史がある「東勝寺」通称宗吾霊堂で平和な今に感謝しよう♪
成田と言えば、成田山新勝寺が有名ですが… その新勝寺の名前の由来になったのでは?と言われるお寺が すぐ近くに存在するのは、意外と知られていないかもしれません。 その名も「東勝寺」 通称「宗吾霊堂」と呼ばれております。 さて、そのお寺とは…? 詳しくご紹介します♪
・掲載時点の情報です。最新情報については各施設のHPをご確認ください。
・紹介している施設等について、アフィリエイトプログラムを利用した広告リンクを設置している場合があります。

こんな人におすすめ

・神社仏閣が好きな人
・歴史好きの人
・季節のお花を愛でたい人
立派な仁王門がお出迎え!
東勝寺(宗吾霊堂)

成田山新勝寺からは、距離にして6kmほど。
車で10分くらいの場所にあるこちらのお寺。

地元の方には、「宗吾様」と呼ばれているこちらは、
正式な名前を「鳴鐘山東勝寺」といいます。
通称、「宗吾霊堂」です。

駐車場に車を停め、
短い参道を歩いて行くと、立派な仁王門が見えてきます。
昭和53年に、宗吾様の325年忌記念事業として造られたものだそうです。
どうりで新しくみえました。

内部にいらっしゃる仁王尊は、高さが8尺8寸。
鋳造・金箔仕上げで、
我が国で唯一の金色仁王尊だとも言われております。

まだ、冬の雰囲気ですが…
東勝寺(宗吾霊堂)

仁王門をくぐり、中に入ると、
右手に見えるのが「鐘楼堂」

こちらは昭和27年、
宗吾霊300年祭記念事業として建立されました。

梵鐘は、仁王像を製作した香取正彦氏と、
その親の秀真氏との共作なんだそうです。

手前には、美しく植栽された庭園があります。
が、この時は、まだ”冬の景色”でした。

唯一、河津桜が春の訪れを告げておりました♪

こちらは、宗吾様御廟です。
東勝寺(宗吾霊堂)

まずは、こちらの縁起を簡単に…

こちらの寺院としての縁起は、
桓武天皇の時代に、征夷大将軍・坂上田村麻呂が房総を平定し、
戦没者供養のため建立された、真言宗豊山派の寺院が始まりとされています。

その後、時代は江戸に移ります。
4代将軍徳川家綱の時代、今から約360年前のことです。

長く続く凶作と、過酷な重税に苦しむ農民たちを救うため、
木内惣五郎(佐倉宗吾)ら6人の名主たちが、幕府に農民の窮状を訴えました。

しかし、その願いは受入れられず…
木内惣五郎は、考え抜いた末に、
当時禁じられていた将軍への直訴を決行することに。

この直訴により、農民たちを苦しめていた重税が見直され、
村々の願いはかなえられました。

しかし、当の惣五郎は処刑されることに…
しかも、その家族までもが犠牲になってしまったのです。
このお墓も、当時の住職が、遺骸を刑場跡に埋葬した、その跡だと言われています。

それから100年後、
惣五郎には「宗吾道閑居士」の法号が与えられ、
やっと、その功績が認められる事となります。
以来「宗吾様」と呼ばれるようになったそうです。

こちらは薬師堂。
東勝寺(宗吾霊堂)

こちらの屋根は入母屋造り銅版葺き、
正面中央には千鳥破風を付けたお堂で、
現在は、薬師瑠璃光如来をお祀りしています。

以前は供養堂であり、五霊堂でありました。
ちなみに、五霊堂とは宗吾様と共に直訴を行い、
その罪で佐倉領を追放となった、五人の名主を祀るお堂でした。
現在は、その五人の御霊も本堂に移されております。

桜とお堂のコラボが、とても美しい姿で、
しばし、足を止めて、見入ってしまいました。

東勝寺(宗吾霊堂)

こちらは大本坊。
昭和17年に建立されたそうで、
300余畳の大広間があり、
信徒講社の坊入り(お食事)や休憩、
研修道場・宿泊等に使用されているそうです。

こちらも桜が美しい!
枝ぶりが何とも言えず、計算されたようです。

真っ直ぐ伸びた参道に、本堂が…
東勝寺(宗吾霊堂)

突き当りに見えるのが、宗吾霊堂大本堂です。
真っ直ぐに伸びた参道、そして、立派な本堂が、
きちんとお手入れされた、美しい境内に建っております。

大正10年に8ヶ月の歳月を費やし、
十間四面総欅造り総銅瓦葺現本堂を再建。
ご本尊には、宗吾様の霊を祀っております。

向かって左手に見えるのが、寺務所。
こちらで御朱印やお札、お守りなどをいただくことができます。

東勝寺(宗吾霊堂)東勝寺(宗吾霊堂)東勝寺(宗吾霊堂)

苦しむ人々を何とか助けようと、
自分の命を惜しむことなく、
当時ではタブーとされていた、将軍への直訴。

願いは遂げたものの、家族ものとも死罪。
42歳という若さでこの世を去った、惣五郎。
いま、こうして仏となり、
再びわたしたちに、その強い志を持つ意味を
教えてくださっているような気がします。

こんなに平和で、豊かな世の中だからこそ、
すべての事に感謝し、
いま、自分に何ができるか、
何をするべきなのか。

改めて、考えてみるのもいいかもしれません。

ちなみに、ここは春の桜も美しいですが、
秋の紅葉、そして、梅雨の時期の紫陽花が特に見事なんだとか…
また、その時期に訪れてみたいと思っております♪

東勝寺(宗吾霊堂)
場所:千葉県成田市宗吾1-558
アクセス:宗吾参道駅[出口2]から徒歩約14分
東日本一の大杉があります!
麻賀多神社麻賀多神社

宗吾霊堂にお詣りしたら、
合わせてこちらにも
お詣りされてみてはいかがでしょうか?

距離にして1.4kmほどにある、
「麻賀多神社」

こちらには、樹齢1300年を超えるご神木があり、
その大きさは、東日本一の大杉としても有名なのです。
延命長寿のご利益のあるパワースポットとして、
たくさんの方がお詣りされております。

こちらは、またゆっくりとご紹介させていただきます。

麻賀多神社
場所:千葉県成田市台方1
アクセス:宗吾参道駅[出口2]から徒歩約28分
もちろん、「新勝寺」もお忘れずに。
成田山新勝寺

さて、最初に書かせていただいた、新勝寺の名前の由来…ですが。

ここ新勝寺を開山する際、
すでにこちらの「東勝寺」が存在していた事から、
新たにできたので「新勝寺」とされた…と、言われております。
※諸説あります。

どちらのお寺も、パワースポットと呼ばれる場所。
千葉に来られた際は、
ぜひ、どちらもお詣りされて、
たくさんのパワーをいただいてくださいね!

成田山新勝寺
場所:千葉県成田市成田1
アクセス:成田駅から徒歩約10分
成田・佐倉×おでかけ・散歩のプラン
※ 記事の情報は取材時点でのものとなりますので、変わっている可能性があります。