東京駅から新幹線で新大阪駅へ。そこから電車を乗り継いで、南海高野線の極楽寺駅まで、約5時間。高野山の入口が「極楽」というのも面白いです。
そこからケーブルカーにのって7分ほどで高野山駅に到着。はるばるやってきたという感じです。駅からはバスに乗ります。
千手院橋バス停で降りて、バスが来た道をすこしもどると、お宿に到着。一乗院というお寺の宿坊に泊まります。お庭と池を楽しめる、素敵な部屋でした。
高野山には、真言宗の総本山である金剛峯寺をはじめ117の寺があり、その約半数が宿坊で、泊まることができます。
夕食は、とても立派な精進料理です。いろいろな工夫や、手間暇が感じられます。
ひとつひとつじっくり味わい、感謝の気持ちでいただき、心まで満たされます。
食事のあとは、夜の散歩へ。
夜の高野山は、人通りも少なく、凛とはりつめた、なんとも神秘的な雰囲気があります。高野山のシンボル、根本中堂は、ライトアップされて綺麗。金剛峯寺は、固く門が閉ざされています。
高野山の町には、何もないと思っていましたが、銀行や消防署、スナックどんぐりなど、結構いろいろな店がありました。
宿坊の門限が21時までだったので、それまえに戻ります。
朝6時半、一乗院の本堂で、お勤めが始まります。お坊さんがお経を唱える様子を見学し、最後には般若心経を読みました。
一乗院の本堂は、高野山でもっとも美しいといわれるそうです。
お勤めの後は、朝食になります。豆腐や野菜などの精進料理です。
千手院橋バス停から奥の院行きに乗ります。バスの本数はあまりないので、事前に調べておきましょう。
奥の院には、弘法大師が入定した「弘法大師御廟」があります。生きたまま断食をし即身仏(ミイラ)となった弘法大師は、現在も瞑想を続けているとされています。ただならぬ気配が漂うパワースポットです。
ここには戦国武将から現在人まで、無数のお墓がひしめいている霊場。巨大なお墓から無縁仏の墓、ロケット形の墓、シロアリの供養塔など、ありとあらゆるお墓を見ながら歩きます。
高野山の中心地に、バスで戻ってきました。真言宗の総本山・金剛峯寺でお参りします。
ここでは事前予約なしで阿字観体験(瞑想)ができます。1日4回実施(所要時間約1時間)9:30、11:30、13:30、15:30。各会定員20名。参加費1500円です。当日の先着順。
これまでのこと、これからのこと、自然と考えてしまいます。
お次は高野山霊宝館へ。ここでは、素晴らしい仏像や曼荼羅などを鑑賞できます。
個人的にグッときたのは、深沙大将立像(じんじゃだいしょうりつぞう)。ドクロのネックレスと、おへそにある顔がたまりません。ロックですね。
入館料は600円、営業8:30~17:30(冬期~17:00)出典:http://www.reihokan.or.jp/
根本大塔へ再びやってきました。200円で中にも入れます。816年から70年の歳月をかけて完成したと伝わる、高野山のシンボルです。
すこしいったところに、弘法大師ゆかりの「三鈷の松」もあります。