十勝観光の拠点となるJR帯広駅。
今の駅舎は4代目で、1996(平成8)年に改築、高架駅として生まれ変わりました。それまでは地上駅で、その痕跡が今も残っています(廃線マニア必見!)。
帯広駅を遠くから見ると、上部がギザギザしたフォルムになっているのに気づきませんか? これはここからも見える日高山脈をイメージしているんですよ。
北口の広場には、エゾシカが集まるほどの自然豊かで開放的な……というのは冗談で、これはエゾシカのオブジェ。人気のフォトスポットとなっています。
帯広の定番カレーといえば「インデアン」‼ 十勝人のインデアン愛は、ほかの有名カレー専門店が参入してきてもいつのまにか見かけなくなる…というくらい熱烈。「カレールーはインデアンに鍋をもっていって買うから自宅では作ったことがない」という人もいるとか。
そんなインデアンは、十勝に10店舗(釧路にも2店舗あります)。
お値段も453円(税込)と、ワンコインでお釣りがくるほどリーズナブル!
トッピングもたくさんあり迷ってしまいますが、おすすめはエビカレー(637円・税込)とカツカレー(691円・税込)。辛さも選べますよ。
十勝の有名店がぎゅっと集結したエリア。
地元十勝産の新鮮素材をつかったお菓子やパンが勢ぞろい! 帯広名物の「豚丼」を食べられるレストランも。
帯広駅直結なので、ここに寄れば十勝のお土産は大丈夫。
イートインスペースもあるので、ここで旅をふりかえりながらスイーツやパンを楽しむのもいいかもしれませんね。
帯広駅から徒歩2分で、レンガが印象的な帯広図書館。館内は明るく開放的な感じ。一般図書はもちろん、雑誌類も豊富なのでふらっと立ち寄れる気軽さもいいですね。
おすすめなのが、2階にある「地域コーナー」。十勝帯広に関する図書や資料を集めたコーナーです。
十勝や帯広の歴史について知りたければここへ。昔の帯広駅やこれから訪れる十勝鉄道のことについて知っておけば、よりノスタルジックな気分で散歩を楽しめますよ。
帯広図書館から歩いて約10分、旧十勝鉄道の路線跡を利用した散歩道「とてっぽ通り」のスタートに到着。長さは1,870mあり、散歩だけでなくジョギングやサイクリングにも最適です。
春は満開のサクラを楽しみながら、夏には水路を流れる水や噴水で涼を感じながら歩けるのも人気の秘密。野鳥が多く飛んでくるエリアもあり、様々な楽しみ方が。
今は面影がほとんどない鉄路に思いをはせながら、ゆっくりのんびりすごすのもいいかもしれませんね。
十勝で取れたビート(てんさい)を工場に運ぶことで発展してきた十勝鉄道。十勝開拓に大きく貢献し、また「トテッポ」と呼ばれ地域の足として親しまれていました。
大正時代から続いた十勝鉄道も、モータリゼーションの波には勝てず、1959(昭和34)年に廃止。
実際に使われていた蒸気機関車と客車が「帯広市指定文化財」として保管されており、「トテッポ」を間近に見ながら当時を偲べます。目をつぶれば、もくもくと煙を出しながらカタコトとゆっくり走る「トテッポ」が頭にうかぶようです。
締めはやっぱりスイーツ(笑) とてっぽ通り沿いにあるスイーツショップ「十勝トテッポ工房」へGO!
十勝では19年ぶりに「北海道赤レンガ建築奨励賞」を受賞したオシャレな建物が特徴。黒い外観は「スイーツをはこぶ機関車」をイメージしているそう。
店内には、当時の十勝鉄道の様子がわかる写真が掲示されており、ここでもトテッポに触れることが可能です。
チーズを中心にしたスイーツが売りで、どれにしようか迷ってしまうほど。購入した商品は店内のカフェスペースで、自慢の庭を眺めながら楽しむのがおすすめです。
桜のチーズ(310円・税込)と北海道フロマージュ(160円・税込)は濃厚なチーズ感を楽しめる一品。至福の時を過ごせます。
かつては帯広から100kmを超える鉄路があった十勝鉄道。これは私鉄では北海道最大の鉄道網であったことから、十勝の農業がどれだけ重要であったかがわかると思います。
今はその面影はほとんどないですが、十勝鉄道が十勝の開拓に大きく貢献したことは言うまでもありません。
帯広駅で時間ができた時、ちょっとノスタルジックな時間を過ごしてみて下さいね!