本日ご紹介するのは京都の宇治。
宇治といえば、世界遺産の平等院鳳凰堂や宇治上神社が有名です。
「日帰りでなら来たことあるよ。」という方が多いのではないでしょうか?
ですが、実は宇治には日帰りだけじゃもったいない、夜も朝も楽しめる魅力がたくさんあるんです!
日帰りだと見逃されがちな、夜ならではの穴場スポットがあったり、朝早くから楽しめる寺社仏閣がたくさんあったり。観光スポットが密集しているので、移動時間が減らせるのも嬉しいポイント!これまでとは一味違う、夜宇治から始める京都旅行、体験してみたくありませんか?
今回はそんな宇治を満喫するプランをご紹介します♩
せっかく宇治に来たのだから、お抹茶のスイーツを楽しみたいですよね♩
宇治駅に到着後、お抹茶スイーツを求めやって来たのは「中村藤吉本店」。
こちらのカフェは土日は1時間待ちも当たり前の"超"がつく人気店。
今回は雨のためか30分ほどで入店することができました。お席は庭園を眺めながらいただけるテラス席がおすすめです。
お抹茶特有の濃厚な味を堪能できる中村藤吉本店。
オーダーしたのはインスラグラムでも話題の、まるとパフェ抹茶と夏らしい宇治きん冷やしぜんざい抹茶。
宇治に来たら並んで待ってでも食べたい一品です♡
本日のお宿にチェックイン。
今回の宇治旅行で利用したのは7月4日にオープンした分散型民泊「Kamon Inn Uji」。
「茶の間-cha no ma-」をコンセプトとした室内は、清潔感があり一歩足を踏み入れると畳の良い香りが広がります。居るだけで自然と心が癒されます。
お部屋の壁には、京都を拠点に活動する似顔絵アーティスト、オーバマイヤーアニー玲奈さんによる「宇治の象徴を取り入れ、舞妓さんの髪飾りや着物で四季を表現した作品」が展示され、京都らしさを感じることができました。
この絵ではカワセミを描かれていますが、他のお部屋でもそれぞれ異なる絵が飾られているそうです。
次回来るときには他の部屋にも訪れてみたいですね。
ちなみに室内には洗濯機やキッチン用品も完備され、長期滞在にもおすすめです。
おなかも減って来たので宿を出てディナーへ!
「お台所roji」は地元の方に人気の和食料理店。
居酒屋割烹なのですが一見さんでも入りやすく、女性同士でも気兼ねなく利用することができますよ♩
そして「お台所roji」の魅力は何と言っても本格的な割烹料理がリーズナブルに楽しめること。
お料理は産地直送の天然魚や京都牛、人気の京野菜など、京都を中心に各地から厳選した食材を使用しています。
京都らしいおばんざいはもちろん、焼き料理に蒸し料理、揚げ物など手の込んだものが多く、とっても贅沢。
四季を感じる見た目も華やかなお料理の数々を楽しみ、おなかいっぱいになりました。
これだけ食べて飲んでも1人3,500円程でした!
宇治の夜はまだまだこれから!2軒目は「ライブ居酒屋Waoya」へ。
階段を下り、扉を開けるとそこはリトル沖縄!
宇治でまさかの沖縄?となるかもしれませんが、
「ライブ居酒屋Waoya」は沖縄の三味線をマスター自らが宇治で販売したことからスタートしたお店。
店内の中央にはステージが設置され、壁に掲載されたたくさんの色紙からその人気ぶりが伺えます。
カジュアルで気さくな雰囲気にあっという間に浸り、相席した方々とオリオンビールで乾杯〜!
もずくの天ぷらやラフテーなど、沖縄料理が並びます。
乾杯後、さっそくマスターがステージへ。
「島唄」を始め、誰もが知る沖縄の名曲から知る人ぞ知る民謡まで、マスターと奥様が直々に沖縄のソウルミュージックを披露してくださいました!
最後はみんなで名曲「涙そうそう」を熱唱!めでたい席などで披露されるカチャーシーもみんなで踊り、店内のボルテージはマックス!
この一体感が楽しめるのは「ライブ居酒屋Waoya」ならでは♩
沖縄料理屋ですが、宇治の方々と交流のできるとても魅力的なお店です。
盛り上る店内を後ろ髪を引かれる思いで離れ、どうしても行きたかったスポット「大吉山展望台」へ。
ここは知る人ぞ知る宇治の穴場夜景スポット。
世界遺産 宇治上神社のある「さわらびの道」から続く山道を登ること約30分。
曲がりくねった道の山頂に突如現れる展望台。
展望台からは宇治川を始め、平等院など宇治の街並みを一望することができます。
美しい夜景を眺めながら友人と「来てよかったね」と暗闇の中顔を合わせてにっこり。
心地よい宇治の夜風に当たっていると酔いも覚めて、お宿へ戻ることに。
ふかふかのお布団と昼間の仕事の疲れもあり、昨晩はぐっすりと眠ることができました。
起きてしばらくぼーっとしていると、ダイニングにいる友人から「お茶飲もう!」とお誘いが。
「Kamon Inn Uji」のアメニティには、創業四百予年の歴史を誇る宇治の老舗茶屋「お茶のかんばやし」のお茶が提供されています。
400年以上続く京都の老舗茶屋のお茶を、起きてからすぐ楽しめる。
こんな贅沢な体験ができることも「Kamon Inn Uji」の魅力。
朝の1杯でスッキリ目を覚ますと、朝ならではの宇治の魅力を求めてさっそく出かけます!
朝起きてまず向かったのは、宇治橋商店街にある人気のベーカリーショップさん「モグモグベーカリー」。
こちらのお店は京都府内だけでなく、県外からも多くの方が訪れる人気店です。
ちなみにこちらのお店は、食べログ百名店に3年連続選ばれた人気ベーカリーショップ「たま木亭」のオーナー玉木潤さんのご実家でもあるとのこと。
おすすめはジャージー牛乳のミルククリームがたっぷりサンドされた「抹茶サンライズ」と抹茶メロンパンの中にさらに抹茶の羽二重餅と抹茶餡を詰めた「茶壺」。
どちらも抹茶の風味と味を感じられる宇治らしい一品です。
次の目的地で食べるお目当て商品をゲットしてお店を出ます!
朝霧橋に着いたらベンチに腰掛け。先ほど「モグモグベーカリー」で購入したパンで朝食タイム。
目の前には涼しげな宇治川とそこにかかる紅色の朝霧橋。この日は曇り予報でしたが、運よく青空も覗き最高の朝を迎えることができました。
食後は朝霧橋を散策。
世界遺産 宇治上神社と平等院間を橘橋とで結ぶ朝霧橋は紫式部の長編物語「源氏物語」にも登場する宇治川にかかる橋。
橋のたもとには源氏物語の主人公である光源氏が亡くなった後の物語を描いた「宇治十帖」のワンシーンを再現したモニュメントも設置されています。
朝霧橋を堪能した後は、京阪宇治駅から車で5分ほどの三室戸寺へ。
こちらは四季折々の景色が楽しめると宇治の中でも特に人気の観光スポット。
午後は混雑するので参拝するなら午前中がおすすめです。
紫陽花の時期は終わってしまいましたが、7月上旬から8月中旬は蓮が見頃を迎えていて、境内には約100種250鉢もの蓮が華麗な花を咲かせています。
手水舎横には恋愛成就のハートの紫陽花絵馬もあり、縁結びのご利益も♡
また三室戸寺の魅力は写真映えする美しさだけでなく、様々なご利益がいただけるパワースポットとして女性を中心に注目されています。
蛇の身体に老翁に頭をした宇賀神は 財運・金運の蛇神として知られており、尾を撫でると金運、髭を撫でると健康に、耳に触れれば福が来ると伝えられています。
また、宝勝牛と呼ばれる牛がくわえている牛玉を触ると、勝運がつくと言われています。
さらに狛兎が抱える玉の中にある卵型の石を見事立てることができたら、運気に加えて足腰の健康運もアップすると伝えられています。
たくさんご利益をいただいた後は、えびす屋の人力車に乗って宇治観光へ!
えびす屋は京都嵐山発祥の人気人力車のお店。1992年に3台の人力車から始まり、今や全国に展開する人気店となりました。
宇治店は、JR宇治駅前または平等院参道に店舗がありますが、スムーズに利用できる事前予約がおすすめです。
事前予約を行うと、今回宿泊したKamon Inn Ujiをはじめとする提携宿泊施設にも迎えに来てもらえます。
宿泊施設までお迎えに来てもらい宇治を観光するのも素敵ですね。
宇治川の絶景を楽しみつつ、宇治橋を渡っていると「この花壇に植えられている木、実はお茶なんです。」とお兄さん。
体験中は普通に観光してるだけではなかなか知り得ないトリビアもたくさん知ることができますよ!
また観光案内に加えて、絶景ショットもたくさん撮影してくれるので全てお兄さんにお任せ♩
様々なコースがあるのでぜひ行きたい場所を相談してみてください。
人力車を楽しんだ後は「お茶のかんばやし」へ。
こちらが今回の宿泊先である「Kamon Inn Uji」でも提供されているアメニティのお店です。
店内の棚には様々な種類のお茶が所狭しと並べられ、宇治茶品評会でも理事長賞を受賞するなど素晴らしい功績を残しています。
こちらでは嬉しいお茶のサービスもいただきました♩
早朝から活動したため、そろそろおなかが空いてきました。
ランチは江戸時代から続くお茶屋さん「伊藤久右衛門 本店」へ。
宇治にはこちらの本店の他にJR宇治駅前と平等院店がありますが、どちらも観光地の中心部に位置しているため、並んで待つこともしばしば。
こちらの本店は駅から少し離れており、比較的空いているのでおすすめです。
いただいたのは抹茶そば・かやくご飯(1,140円)。
鮮やかなお抹茶色の茶そばは、とても香りが良く細麺なのでつるりといただくことができました。
食後は、宇治を代表する2大世界遺産をめぐる旅へ出発!
まず初めに訪れたのは平等院。修学旅行で訪れた方も多いのではないでしょうか?
2014年に最新技術を用いて改修されたことで、さらに美しく忠実に当時の様子を再現できるようになりました。
様々な角度から眺めを楽しむことができるのも平等院の魅力の一つ。
境内で花を咲かせる蓮と平等院を背景に写真を撮影すると、いつもとまた違った景色を楽しむことができます。
また、境内にある「平等院ミュージアム鳳翔館」には鳳凰堂内の壁に掛けられていた、全52体の雲中供養菩薩像の約半分が展示されています。
館内は撮影禁止ですが、国宝にも指定されている梵鐘や鳳凰、雲中供養菩薩像など貴重な資料を間近で見ることができるので平等院に行った際には是非足を運んでみて下さい。
そのあとは、宇治にあるもう一つの世界遺産 宇治上神社へ。
"世界遺産"と聞き、壮大なスケールを想像していましたが、目の前に広がるのは想像よりは狭い境内。
宇治上神社は「世界一狭い世界遺産」との呼び名がつくほど、狭さに特徴があります。
そして境内に入るとまず目に止まるのは国宝に指定されている拝殿。
拝殿の両サイドには「清め砂」があり、購入することも可能です。
裏手に周り本殿へ。こちらの本殿は日本最古と言われており、学業成就・合格祈願などの神様が祀られています。
さらに境内には、清めの砂をはじめ、願掛けスポットとして人気の天降石 岩神さんや、樹齢300年を超えるけやきの御神木、幻の名水とも呼ばれている「桐原水」が湧き出る手水舎もあり、見どころ満載です。
そして宇治上神社で私がおすすめしたいのが、こちらの可愛らしいうさぎみくじ(300円)。
たくさんある「みかえり兎」の中から好きなものを直感でチョイス!
2人も末吉というなんとも微妙な結果になりましたが、しっかりと願掛けをして結んでおきました。笑