美濃市は1300年の伝統を誇る美濃和紙発祥の地。清流長良川の良質な水と匠の技が何年も受け継がれて美濃和紙が伝統産業として発展しました。
ここ美濃和紙の里会館は、美濃和紙の歴史を学んだり伝統技術を体験できたりするスポット。気軽に美濃和紙の魅力を味わえる場所なんです!
美濃の伝統文化に触れてみましょう!ということで、紙すき体験に参加。全くの初心者でも先生が丁寧に教えてくれます。
微妙な力加減や水のすくい方など繊細な技術が必要なことをじかに体感できますよ!
実際に紙すきをした和紙を乾かす工程も体験できます。かえで模様が風情を感じ、写真映えしますね!
企画展は年3回ほど開催されているそうで、今回訪れた際は、ペーパークラフト展が開催されていました!
アリスの世界観を感じさせるインスタレーションや、和紙の間接照明など、これまた写真映え間違いなしの展示で満足です!
美濃和紙の伝統文化を学ぶ展示室では、実際の製造工程や当時の様子をジオラマで鑑賞できます。
美濃和紙を代表とする「本美濃紙」は、2014年に埼玉県小川町の細川紙、島根県浜田市の石州半紙と共にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
清らかな水に恵まれた地と確かな匠のなせる技が、美濃和紙の伝統を今もしっかりと支えていることを学べます。
お昼時でのランチは美濃まちかどイタリア食堂 DONI DONI。
この辺りは、良い環境に恵まれないことを言う「うだつが上がらない」の語源とされる街並みが広がっています。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて観光スポットにはおすすめ!
もともと岐阜市で営業してきた店を美濃市に移転したのがDONI DONIで、地元野菜とこだわりの料理が食べられるとのことで人気を博しているお水なんだそうです。
この日はランチセットのパスタランチ(1000円)注文。スープとバケットとパスタが付くセットになっています。
日替わりメニューのミートクリームペンネはスパイシーさが程なくパンチが効き、口の中でパスタの旨味を十分に堪能できる一品。
カジュアルなイタリアンランチを堪能できるので、うだつの上がる街並みを散策する際は立ち寄ってみては?
席数の関係であらかじめ予約など事前にヒアリングしておきましょう。
NIPPONIA美濃商家町は、2019年7月5日に開業した宿泊施設。もともと、紙商の旧邸宅だった古民家をリノベーションし新たに、観光拠点の1つとしてホテルと全国選りすぐりの和紙を扱うコンセプトショップ 「Washi-nary」が併設されました。
本美濃紙保存会の会長であり、70年近く紙すきに携わる澤村正氏の写真が飾られています。まさにゴットハンドから作られた本美濃紙もお値段4000円から買うこともできますよ!
長良川に合流する一級河川の板取川を形どったデザインカウンターは、とてもおしゃれな印象を受けました。
ワイナリーならぬワシナリーで、こだわりの和紙をお土産に買っていくのも良さそうです。続いて宿泊施設について見ていきます!
満月 母屋は、伝統的な日本庭園を和室から眺めることができ、風情を感じながらゆったりと寛げるスペースが広がっています。
お風呂は檜で造られています。全国でも有数の檜の生産量を誇る岐阜ならではこだわりが感じられます!
広々とした木のテーブル、美濃和紙の障子や和紙の飾り物など、しつらえ方にもこだわりが感じられる宿は、グループ旅行や家族旅行にぴったりですね!
続いては金剛のお部屋。間接照明とウッド調の内装が絶妙のお部屋はリラックスできるソファがアクセントになっています。
木々の温もりを感じながらリラックスするのにちょうど良さそうですね!
一棟貸しスタイルのバケーションレンタルで、贅沢な岐阜観光も楽しめると思います!
気の知れる仲間と団体で貸し切って使えば、一人当たりの宿泊費も抑えられそうです。
うだつの上がる街並みは、街歩きしているだけでも歴史を感じることのできる場所。今回はあいにくの雨でしたが、晴れた日には、きっと良い写真が撮れるはず...。
ぜひまた再来したいものです!
岐阜城や金華山ロープウェイは、晴れていれば散策したい観光スポットでしたが、雨につきあえなく断念。
岐阜公園を通り抜けて正法寺の岐阜大仏を観に行くことにしました。
日本三大仏の1つで、間近で鑑賞できる岐阜大仏。迫力満点で、自然と姿勢が正される。そんな雰囲気を味わえます。
珍しいのが大仏の作り方。竹を編んだ骨組みを基にして、粘土などで型作りをし、さらに和紙を貼って金箔で仕上げています。
手作り感満載の大仏は別名カゴ大仏と呼ばれているそうです!
岐阜大仏の次は長良川近くの歴史的な街並みである川原町へと向かいます。
川原町に向かう道すがら、岐阜の伝統工芸であるのぼり鯉を作る小原屋商店に立ち寄りました。
美濃和紙で作られた鯉のぼりは、まさに一級品と言える出来栄え。色鮮やかな鯉は、何と手描きで彩色しているとのこと。
現在は小原屋商店のみ製造されている貴重なのぼり鯉を、散策ルートに加えると良いでしょう!
川原町は、昔ながらの建物が並ぶスポット。瓦屋根や格子戸といったノスタルジーな雰囲気を味わうことができます。
また、屋根神さまとして崇められた屋根上の祠の様子や、天下の大泥棒として名高い石川五右衛門の命日である12/12と書かれた張り紙を貼って、泥棒除けにしていた様子などが残されています。
長良川てしごと町家CASAは川原町の中で今注目されている観光スポット。
貴重な岐阜和傘を一般向けに販売している数少ないお店。日本の和傘の8割が岐阜を産地としているそうです。そんな和傘職人の逸品がズラリと店内に並んでいます!
和傘の内側を彩る鮮やかな色彩や柄、模様など職人が一つずつ丹精を込めて作り上げています。
まさに伝統工芸の名にふさわしいものですね!特に桜をモチーフにした和傘を圧巻です!
値段はリーズナブルなものだと20000円から、高いものだと数十万するものもあるとか。
ただ、和傘を持っていれば浴衣や着物を着る際にぴったりですよね!
奥には雰囲気の良い空間や職人技を体験できるスペースなど、様々な用途で利用できるのが長良川てしごと町家CASAの特徴。
川原町の町歩きをする際はぜひ立ち寄ってみてください!
長良川流域では、昔から川に育まれてきた伝統工芸品が盛んで、職人の作る生産品がたくさん生まれています。
こうした背景から、職人技から生み出された工芸品や地域で活躍する作り手の商品を選りすぐったセレクトショップが、長良川デパートができました。
可愛らしい小物やピアス、物産品まで揃っているのでお土産を選ぶ際には重宝しますね!
長良川鵜飼は1300年の歴史を誇り、観光名所として知られています。
かつては、織田信長公や徳川家が鵜飼を保護していたそうです。
鵜匠と鵜とが絶妙なコンビネーションにより、鮎を捕る伝統漁法は、今なお続く夏の風物詩として長良川名物となっています。かの有名なチャップリンも長良川鵜飼を生涯に2度見物に来たとのこと。
様々な人を魅了する鵜飼を観覧船を貸し切って鑑賞したいと思います!
鵜飼観覧船は乗合船が大人1名3400円、貸切船は15人乗りが40800円。
仕出し弁当やお酒、ドリンクを持ち込むこともできます。ご飯を食べた後に鵜飼見物をする流れとなっています。普通の遊覧船とは一味違う雰囲気で、わくわく感が湧いてきます!
船からは踊り子さんの舞や他の船が行き交う様子を鑑賞できます。
しばらくご飯を堪能しながら過ごしていると、突然の花火が...!
この花火が鵜飼が始まる合図で、近隣の商業施設などの照明が落とされ、辺り一面真っ暗に。
地域一体となって、観光客をもてなす心意気を感じました!
かがり火の灯とともに船がやってきました!鵜匠の「ほーほー」という掛け声で鵜を励まし、漁を行わせます。鵜匠の手縄を巧みに操る姿はさすが熟練の技を思わせるさばき!
鵜が水中に潜ってはひょっこりと顔を出し、また漁に出る。間近で鵜飼見物できるのは貴重な体験です!
続いて総がらみという、舟6層がいっぺんに横並びになり、鮎を一気に浅瀬を追い込む漁を鑑賞します。
かかり火が長良川を照らす姿は幻想的で、漁をする姿自体が、ある種のパフォーマンスのように思える、そんな体験を味わうことができました!
長良川近くで1泊して、翌朝は多治見市にあるモザイクタイルミュージアムを来訪。
建築家の藤森照信氏が手掛けた、特徴ある外観が印象的です。早速中に入ってみたいと思います!
入り口にはモザイクタイルで敷き詰められた車が展示されています。
入館のチケットを買い、モザイクタイルの世界を堪能したいと思います。
建築家の藤森照信氏が手掛けた4階まで続く大階段。一段ずつ登ることで光明に近づき、モザイクタイルの世界の不思議な世界へ入り込む高揚感を抱いてもらうために、という想いが込められているそうです。
4階の展示室に入ると、まるで別世界に来たかのようなモザイクタイル一色の空間が現れました!
アートのような、大理石のような、でも何か違う不思議なモザイクタイルの美しさを思う存分楽しめちゃいますよ!しかも、インスタ映え間違いなしの作品がたくさんあるので、写真をたくさん撮りたくなりますね☆
普段あまり意識して見ないであろうモザイクタイル。でも、このミュージアムに来ればモザイクタイルの美しさに間違いなく魅了されるでしょう!
3階はモザイクタイルの製造工程や歴史を学べる展示室になっています。
どのようにして、モザイクタイルが日常で使われるようになったかを時系列で追えるので雑学が身につきますね。
インスタスポット巡りが好きな人には、ぜひ訪れてもらいたい場所が2階の展示室。
実際のライフスタイルになぞらえて、モザイクタイルの活用事例を紹介するショールームスタイルの展示室になっているんです!
様々なモザイクタイルを使ったインテリアコーディネートは眺めているだけでもわくわくしちゃいますね!
コンシェルジュも常駐しているので、モザイクタイルを使ったお部屋のコーディネートについて相談することもできます。
モザイクタイルをインテリアに取り入れて、おしゃれな部屋にしたいですよね!
1階のミュージアムショップではお土産にぴったりなモザイクタイルアイテムがたくさん!
タイル詰め合わせや小物、アクセサリーなど女子ウケするものが置かれていますので、お気に入りなものを選んでみてはいかがでしょうか。
セラミックパークMINOは陶磁器文化を味わってもらうために建てられた施設。多種多様な陶芸作品を鑑賞できる岐阜県現代陶芸美術館や、ミュージアムショップ、茶室、作陶館など、複合施設として楽しめるスポットです。
作陶館では、美濃焼き産地ならではの作陶体験を楽しめます!
陶芸は難しいと思っていませんか。ここでは先生が親切に陶芸のやり方を教えてくれますよ!
作陶体験は始めてでしたが、先生の言う通りにしたところ、素人でも立派な食器皿を作ることができました!
色は好みに合わせて5種類から選ぶことができ、後日家まで配送してくれるとのこと。
世界で1つだけのオリジナル作品を作ってみてはいかがでしょうか。
2階のレストラン施設では定食を中心したランチメニューを味わえます。
今回注文したのは、ときの窯暮れ定食。混ぜご飯や唐揚げ、とろろなどヘルシーな内容となっていますので、おすすめの定食メニューです。
陶磁器が産業として根付いているからか、食器には陶磁器が使われていました。
どんぶり会館でもう1つ抑えておきたいのがどんぶりソフトクリーム。
なんと、どんぶりの中にソフトクリームがよそられている新しい感覚を味わえる一品なんです!これを食べに来るだけでもどんぶり会館に来る価値ありですね!
食べ終わったら、どんぶりも持ち帰えることが可能。観光の思い出におひとついかがでしょうか。
ランチ後は恵那市にある岩村城跡を散策。
日本三大山城の1つに数えられ、標高700mの高い所にあり、石垣が数多く残されています。
崩落防止のために築かれた六段壁。壮大な造りはいまもはっきりと形を残しています。
岩村城跡からは、城下町を見下ろすことができ絶景も堪能することができます。
岩村城跡から下っていき、岩村城下町を目指します。街並みの至る所に、日本の孔子と称される儒学者の佐藤一斎氏の言葉を刻んだ木札や碑文が見られます。
岩村が佐藤一斎氏の生誕の地だからだそうで、碑文めぐりを城下町内でしてみても面白そうですね!
岩村本通りは城下町散策で外せないスポット。重要伝統的建造物群保存地区に選定され、歴史的な建物が並んでいます。
晴れた日には、空のブルーとのコントラストが絶妙!写真映えする構図でシャッターを切れますよ!
NHK連続テレビ小説「半分、青い」の舞台になった岩村。放送以来、観光スポットとして注目されるようになった中、ドラマの影響で話題になった五平餅を食べたくなりました。
岩村本通りの中で人気の高いお店が今回するみはら。1本200円というリーズナブルな価格で購入できますよ!
アツアツでふっくら食感!城下町を背景に写真を撮るのがおすすめです!
イートインスペースでも食べられるので、ちょっとした休憩にはもってこいですね!
岩村本通りには、江戸時代の建物内に実際に入れるスポットもあります。
町家建築の勝川家は江戸後期に対等した商家。当時の暮らしぶりを身近に感じられます。入場無料なのでふらっと立ち寄れるのもいいですよね!
岩村醸造は歴史ある蔵元で、岩村で長年日本酒を作り続けてきた老舗。
かつては蔵内でトロッコが行き来しており、酒や米な運搬に使われていたそうで、店内には線路跡が今も残されています。
酒造見学ができますので、日本酒好きは要チェックですね!
試飲ももちろんできます!女城主の里いわむらにちなんで、「女城主 純米吟醸」(1910円)が一番人気!
飲みやすい口当たりが特徴で、清流の国岐阜だからこその透き通るような味わいに感動し、お土産に1瓶購入しました!
パッケージも女城主が描かれていて、観光の記念として飾るのにもいいですね!