展望台から眺められる水平線がかすかに曲がって見え、地球が球体であることを実感できる気球岬。アイヌ語の「チケウ(断崖)」が名前の由来の通り、展望台は海抜130mの断崖絶壁の上に立っています。
この地球岬、実は昭和60年に「北海道の自然100選」で1位を取っているほどの絶景ポイントなんです。
運が良ければ、遊覧船の周りを泳ぐイルカの群れ、そしてここ地球岬で営巣しているハヤブサを眺められることも。
室蘭が断崖絶壁の町でもあることを実感できるのが、ここトッカリショ。
聞き慣れない地名ですが、これも地球岬と同じで由来となるのはアイヌ語。アイヌ語の「トカル・イショ(アザラシの岩)」がこの地名の由来で、昔は断崖絶壁の下にアザラシが良く集まっていたそう。
草の緑と岩肌の白や黒、そして太平洋の青のコンビネーションを見ていると、思わず吸い込まれそうになる感覚に。
トッカリショから地球岬側に700mほど戻ると、ひときわ金色に輝く岩肌がまぶしい金屏風にたどり着きます。
ここももちろん断崖絶壁で、上からのぞき込むと透明な海に太陽の光が差し込み、言い表せないほどの美しいブルーが印象的。特に朝日が当たったときの金屏風は見事なんだとか。
金屏風があれば、もちろん銀屏風もあります(金屏風からは少し離れていますが)。遊覧船を使うと両方を船から眺めることができます。時間のある方は金と銀のダブル屏風を制覇してみては!?
室蘭には展望台がたくさんありますが、西部に位置する小高い丘から見事な白鳥大橋を眺められるのがココ!
白鳥大橋をちょうどいい角度から眺められるので、全体の構造や長さはもちろん、橋と海、そして室蘭の工場群を一望することができます。
昼のダイナミックな景色もいいですが、夜には工場群の明かりと白鳥大橋のコンビネーションが見事な夜景を見られる場所としてもオススメ。
左手には大黒島も見られます。
1階には室蘭の名産品が一同に揃った売店が。
オススメは、室蘭で一番古いお菓子屋さん(創業明治31年!)「お菓子の富留屋」のチーズせんべい!”せんべい”なのですが、食感は薄いクッキーのような…なんともいえない昭和のノスタルジックを感じさせるやさしい風味のお菓子です。
2階には、白鳥大橋を眺められる展望デッキを備えた白鳥大橋記念館が。
建設に関わる貴重な資料とともに、白鳥大橋について知ることができます。
1階にはフードコートもあり、室蘭の素材を使ったグルメを楽しめます。
室蘭に来たらやっぱり食べたいのが室蘭名物「室蘭やきとり」!
しかし、名前にある「とり」はどこにもなく、この肉は…なんと豚肉!しかも、からしをつけて食べるのが室蘭流!甘辛いタレにからんだ豚肉&たまねぎとからしの辛さがなんともマッチ。
室蘭大橋を眺めながら食べると、室蘭のいいとこ取りをした気分になって身も心も満腹です!
室蘭の最後は、今まで遠くから眺めてきた白鳥大橋を渡ってフィニッシュ!1998年に完成した白鳥大橋は全長1,380m。これは東日本の吊り橋では最長を誇ります。
道の駅を出て左手にあるループを上ったら、そこは室蘭大橋の上!どこまでも続いていきそうなまっすぐの橋を進むと、両側にある海の青がまぶしい!海の上を走っていることを実感できます。
ちなみに白鳥大橋の名前の由来は、室蘭港の相性が「白鳥湾」だからなんだとか。
もちろん無料で通行できます!
鉄の町として発展してきた名残りなのか、近代的なイメージが強い町ですが、昔から景勝地として人々の目を楽しませてくれた自然豊かな町でもあります。
そして白鳥大橋。いろんな展望台を巡って、お気に入りの姿の橋を見つけるのもいいかも。
2018年6月からは岩手県宮古市を結ぶフェリーも就航を開始したので、海からのアクセスも可能となった室蘭にぜひ足を運んでみてくださいね!