まず、天草島原料理を提供しているお店「すい月」に行ってきました。
ここでは、天草島原でとれた新鮮な海鮮を中心に料理を提供しています。
聞いてみると、なんと店長さんが天草出身の方で、このお店を開いたんだとか。
メニューにも天草の新鮮な海鮮料理、天草のブランド鶏肉「天草大王」を使用したメニューなど、地元へのこだわりと愛が垣間見えて、なんだかほっこり。
天草にはこんな美味しいご飯があるのか〜、食材があるのか〜と羨ましくなります。
だんだん天草に行きたくなってきたぞ・・おや!
店長オススメの日本酒も勢ぞろいしています。
今回は、九州では珍しい北海道の日本酒「男山」を注文しました。
爽やかな余韻の残らない味が特徴で、美味しくいただけました。
単細胞ですが、天草料理を食べてしまったので、天草に行きたくなってしまいました。
というわけで、天草に足を運んでみることに。
熊本県に属する離島で、5つの橋で繋がる広大な面積を持つ諸島です。
大きく上天草、下天草の上下に分かれ、その周辺に細かく離島が点在しています。
本土と橋でつながっているためか、近年移住者も増えており、レジャーでも観光でも移住でも注目度の高い離島です。
今回は、天草諸島の中でも特に都会の「苓北町」を巡りました。
一番最初に訪れたのは、「富岡城二の丸公園」。
富岡城は1601年に天草の領主となった、肥前唐津藩の寺沢志摩守広高によって1602年頃から築かれたそう。
この寺沢氏は、富岡城に藩代を配置し天草を統治しましたが、1637年に島原・天草一揆で一揆軍から攻撃を受け、この乱後、山崎甲斐守家治の領地となり、山崎氏は大規模な修築及び拡張を行い現在に見られる富岡城の形ができたとされています。
島原天草一揆の爪痕がここにもありました。
それほど、大きな一揆となったのですね。
天草の穏やかな海を望むことができます。
キリスト教の迫害で処刑された、天草で唯一「福者」に列せられた「アダム荒川」を顕彰する広場です。
富岡城二の丸公園から車ですぐの場所にあります。
このアダム荒川は、キリシタン禁教令により、志岐教会からガルシア・ガルセス神父が追放され、代わりに教会を守り通し、3ヶ月にもわたる迫害にもめげず信仰を守りとおす態度をとり続けたため、斬首の刑に処されることとなった人物です。
当時の日本ではこの宗教という概念を恐ろしいものと捉え、宗派が一致団結した時に脅威となるとし、弾圧を続けてきました。
今でこそ、無宗教な人が多い日本ではありますが、こうした歴史を歩んできたことを400年経った今、もっと考えていかなければならないですね。