今回、1カ月間にわたってお世話になったのは、スリペタリンにあるSerenity Confinement centreです。地元の中間層が遊びやグルメで集う賑やかなエリアにあります。自宅からのアクセスがよかったのと、パッケージ価格に比してサービスがよかったのでこちらにお世話になることに決めました。(写真は公式サイトから)
産後のママの身体は満身創痍。そんな状態で新生児のお世話を始めるのは容易ではありません。産後施設では、ママの回復が第一。母乳での授乳以外の赤ちゃんのお世話は全て、新生児室に待機しているナースの皆さんが24時間つききりでケアしてくれます。こちらの施設では、新生児室のベッド1台ずつに監視カメラがついていて、もちろん夜中の授乳も心配ありません。母乳育児であれば事前に搾乳したもの、ミルク育児であれば粉ミルクを決められた量、決められた時間に飲ませてくれます。ママは栄養のあるものを食べて、ゆっくり寝たりリラックスしたりして、身体の回復に専念できます。
お部屋は基本一人部屋で、部屋のサイズによって価格が変わります。今回滞在したのはシングルベッドルームで、バスルームはお隣のママとシェアするタイプ。このほか、ダブルベッドルームやバス・トイレ付きのお部屋もあります。シングルベッドルームで28日間、約1万1,000リンギ(2019年8月時点)でした。
夜中まで賑やかなエリアなので、お部屋の向きによっては騒がしいこともあるようでした。予約時に部屋を選べるので、外の様子もチェックを。
産後院のサービスに含まれてるもの
・母子滞在費(1ヶ月)
・食費(3食プラスおやつ2回)
・ランドリー
・赤子の服
・新生児室でのお世話
・粉ミルク
・清掃
・wifi
・各種アクティビティ
・提携のお医者さんの回診
持ち込みは、紙おむつと、哺乳瓶と搾乳器、母の着替えや消耗品、お風呂道具くらいです。
(写真は、アクティビティのひとつ「手作り母乳せっけん教室」の際のもの。写真は主催者撮影)
食事は基本、朝昼晩の3食に加えて、午後のティータイムと夜8時の夜食がありました。食事は全て、中医学の伝統に沿った産後の回復を速める献立で、ティータイムには毎日からだの回復に合わせた漢方スープが提供されます。
この産後ケア施設はママと赤ちゃんだけじゃなく、付き添いの家族にもフレンドリー。ご飯時に家族が訪問していれば、無料でごはんとスープを提供してくれました。留守中のだんなさんや上の子のご飯の心配もいりません。おかずはシェアしても十分すぎる量なので、うちの夫はほぼ毎晩、仕事終わりにやってきては晩ご飯を食べていました。
いくら回復第一と言っても、28日も滞在していると飽きてしまいますね。産後院では、ベビーマッサージやヨガ、足型とり、授乳マッサージなどのアクティビティも用意。また、マッサージ室があって、マレー系の女性が出張マッサージに来てくれます(2回目からは別料金)
階下がクリニックになっており、お医者さんのトークセッションもありました。「おしゃぶりは使ってもOK?」「コリックのときはどうしたらいい?」「赤ちゃんは白湯を飲む必要ある?」「けいれんを起こしたときの対処法や赤ちゃんの心臓マッサージ」などの、育児で知っておくべき知識を得て勉強になりました。(各種アクティビティは中国語メイン、たまに英語)
また、退院前にはひとりずつ、赤ちゃんの沐浴法も教えてくれますよ。
海外での第1子出産ということで、頼るべき日本の家族もなく心細かったのですが、1カ月間にわたる手厚いケアで身体の回復を進め、育児の軌道を作ることができました。
30万円~と決してお安くはありませんが、この充実ケアを1カ月間受けられると思ったらお値打ちでは?
Serenity Confinement Centre
No. 1-2, 1-3, 3-2 Jalan Radin Bagus 3, Sri Petaling, 57000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
03-9055 4033
https://goo.gl/maps/bA1SXdcQt1aFKffr7